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そばかす。
noteでたまたま自身のそばかすに対する思いを綴った記事を見た。
私もそばかす女である。
顔は眉から頬骨の辺りまで全体、あとは両方の二の腕にも。
いつからなのか定かではないが、幼稚園の頃クラスの男の子に「顔にゴミがついてる笑」とからかわれていた記憶があるので、それより前だろう。
周りに私ほどそばかすが目立つ子はいなかったのでからかわれることも少なくなかった。
が、全然気にしていなかった。
キャンディキャンディだって気にしてないし。
私よりそばかすの多いキャンディが気にしてないのに私が何を気にすることがある。
当時の私はそう思っていた。
むしろ自分のアイデンティティとすら思っていたし、小学校の卒業文集に載せた自画像には自らそばかすを描いていた。
一方で母は私より気にしていた。
レーザー治療を受けさせようとしたり、あまり日光に当たらないようにと口酸っぱく言っていた。
中学から屋外スポーツの部活に入った私にそれは無理な話だった。
そしてこの頃からそばかすは何故かからかいの対象ではなく「可愛いね」に変わっていった。
女子校だったせいもあるのかもしれない。
からかうのは大抵男子なのだ。
「大嫌いだったそばかすをちょっとひとなでしてため息をひとつ」なんて歌があったりコンプレックスに感じてる人に直接会うこともあればネットの記事なんかで見かけることもあったけど、私は大嫌いになるきっかけがなかった。
だからずっと愛すべきアイデンティティと捉えていたのだと思う。
現在。
二の腕はまだ少し目立つものの顔は歳を重ねるにつれ段々目立たなくなった。
後々知ったが、先天性のそばかすは大人になってから薄くなったり消えたりすることもあるらしい。
日差しのせいか夏になるとちょっと濃くなるけど、それでも子どもの頃の比ではない。
もし今自画像を描いたとしても、そばかすを描くことはないだろう。
それくらい存在感が薄くなってしまった。
ちょっとだけ、寂しい。