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再録【辻堂MONKでミーワ―ムーラを見た!】2019.9.28

 昨日、辻堂『Monk』に平凡'Sとミーワムーラのライブに行った。湘南だというのに店内には故郷いわきの海と街の灯りが広がっていた。知り合って30年来の平凡’Sと、初めて見るミーワムーラ 。昨夜は特にミーワムーラのステージに静かな衝撃を受けた。湘南に果敢にも、いわき・小名浜の海を広げてしまったのは1曲目の「ヨタカ」。
https://www.youtube.com/watch?v=yNRnUzQXxn8
 
この1曲だけで菅原ミワという人が素晴らしいシンガーで凄い詩人だっということが分かった。店内にはそれこそ演ることと聞くことに関しては百戦錬磨の猛者たちが集まっていたというのに、その1曲目の第一声、リリックの一行で、皆がくぎ付けになった。それを彩るのはいわきの至宝、村重光敏のギター。音楽以外では大工の師匠と弟子だというその関係にも驚かされた。https://youtu.be/hC0JIZsdIuo

  ジョニ・ミッチェル、ローラ・ニーロ、スザンヌ・ヴェガ、キャロル・キング・・・彼女が歌う姿に過去の優れた女性シンガーソングライターたちの姿が色々に重なったが、聞けば聞くほどに彼女は彼女以外の何者でもなく、今、自分は未知の才能に触れているんだという事実が清々しく心地良かった。

 終演後の打ち上げのパーティーではいい歳をしたオジサンたちが一斉に彼女を質問攻めにしていたが自分もその一人。オリジナルを書く前は周囲の大人たちに勧められた歌を歌っていたという彼女に自分が聞いたのは「自身が好きなアーチストは誰か」ということと「いつもどんな本を読んでいるか」ということ。「パティ・スミスとニーナ・シモン」「ヘッセ」というのがその答えだった。また雑談の中で今でも語り草になっている東日本大震災直後のいわき小名浜一中体育館での喜納昌吉ライブの時、同じステージに立った女性が彼女だったということも知った。

今は多くの人に知ってもらいたい気持ちが強いのでYouTubeにアップされている動画をさらにリンクするとまずは「彼岸花」という曲。https://www.youtube.com/watch?v=L9kmzcx48NA 

丁度、先日、家の前に群生する白い彼岸花の写真を機械音痴な妻がポチポチ人差し指でスマホのタブレットを打ちながら留学中の娘に送っているのを見たところだった。

そしてもう一曲は昨日も演ってくれた「残映」という曲。"ただ哀しいだけの 想いを手放して 灯をたやさず あの日々をいつまでも あなたのそばでいつまでも"何についての歌なのか自分なりに(勝手に)分かっているつもり。https://youtu.be/L8HXunAoi2w
 
 最初の写真は昨日買ったミーワムーラのFullアルバム『小さな歩み』。朝からずっと聞いているが素晴らしい。いい秋になりそうだ。ニューアルバムの予定があるとか。ずっと聞き続けていくことになるユニットが一つ増えた。


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