完璧なベットサイズを選ぶための8つのルール
こんにちは!
前投稿の記事にいいねなど意外と反響があってビックリしたNaviです。
ありがとうございます。これほど嬉しく励みになるものだとは気づきませんでした…!お気軽にいいね、戴けると幸いです。
今回は前回の記事にもありました、コーチングサイト「UpswingPoker」からの無料記事。題目は8 Rules to Help You Choose the Perfect Bet Size(完璧なベットサイズを選ぶための8つのルール)です。
NoLimitポーカーの特徴でもあるベットサイズの自由さ。無数にあるべットサイズから適当な額を私達はチョイスしますが、今回このサイトが指針を簡単に8つ、紹介してくれています。
皆さんの良きポーカーライフの手助けに!
それでは行ってらっしゃい!
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8 Rules to Help You Choose the Perfect Bet Size
ノーリミットホールデムでは、ベストなベットサイズを選ぶのは難しい作業です。
全てのスポットで使える「完璧な」ベットサイズはありません。最適なベットサイズは、以下を含む多くの要素によって決まるのです。
・プリフロップアクション
・ボードのステクチャー(ボードの絡み具合)
・スタック量
・ハンドレンジの優位さ
・...他にもたくさんあります!
この記事では、33%ポットサイズのベットであっても、巨大なオーバーベットであっても、どのような状況であっても、勝利のためのベットサイズを選択するのに役立つ8つの一般的なルールを学ぶことができます。
以下のルール#2~#6は、アップスウィングラボのトレーニングコースのメンバーがプレイし、Doug Polkが分析したハンドの例も紹介しています。
それでは、ベットの世界に飛び込んでみましょう。
8つのベットサイズのルール
クリックするとルールの詳細な説明に飛びます(原文ママ)。
1.ブラインドにレクリエーショナルプレイヤーがいる場合は、プリフロップのレイズのサイズを大きくする。
2.ポストフロップでポジションを失ってしまうような場合は、プリフロップのレイズサイズを大きくしてベットする。
3.ドライなボードテクスチャーでは、小さく(25~35%ポット)ベットする。
4.ウェットなボードテクスチャーでは、かなり大きなベット(55~80%ポット)をする。
5.スタックとポットの比率(SPR)はベットサイズに影響することを考慮。
6.ナッツアドバンテージがある場合はオーバーベットする。
7.ターンでダブルバレルをする時は、常にかなり大きなベットをする(ポットの66%以上)。
8.3ベットポットでは、Cベットは小さめ(25~40%ポット)にしましょう。
では、それぞれのルールを詳しく見ていきましょう。
ルール1: ブラインドに弱いプレイヤーがいる場合、プリフロップのレイズのサイズを大きくする。
この調整の主な目的は、弱いプレイヤーからより多くのバリューを引き出すことです。弱いプレイヤーや経験の浅いプレイヤーは、サイズに関係なく、同じハンドレンジでこのレイズをコールする傾向があります(「動きの少ない・静的な」コールレンジとして知られています)。
もし弱いプレイヤーが3.5bbのレイズに対して2.5bbのレイズと同じ範囲のハンドでコールするならば、前者の方が(平均的に)より多くのお金を獲得できるので、前者を選ぶべきです。
bb = ビッグブラインド
ルール2: ポストフロップでポジションを失ってしまうような場合は、プリフロップのレイズサイズを大きくしてベットする。
インポジション(IP)にいる時は相手のレイズサイズの3倍程度、アウトオブポジション(OOP)の時は相手のレイズサイズの4倍程度を3ベットすべきです。
あなたがOOPのとき、IPの相手は自分のエクイティをより簡単に実現することとなります。これはあなたが3ベットの額をを大きくするべきことを意味します。対照的に、一般的にIPでは小さいサイズの3ベットを使いたいと考えるのは、相手を中程度の強さのハンドでタフな局面に(こちらの適度な額の3ベットにOOPの相手を直面させる事によって)位置づけたいからで、自然なことです。
ルール3: ドライなボードテクスチャーでは、小さく(25~35%ポット)ベットする。
フロップとターンでのベットは、バリューを得るためと同じく、相手がフォールドした時に相手のエクイティを奪うことに繋がります。言い換えれば、相手をベットでフォールドさせることで、ポットを得るチャンスを奪うことになるのです。
相手エクイティを実現させないことが重要でない場合(=相手EQが実現されても構わない場合)は、小さなベットサイズを使用することになります。ドライなボードでは、相手のハンドのほとんどは、あなたのバリューベットの範囲に対してエクイティがほとんどないため、このようなことがよくあります。
ドライボードで小さなベットサイズを使うもう一つの利点は、コーリングレンジが非弾性的であることです。言い換えれば、相手がフォールドしてベットする確率は、ベットサイズに関係なく同じようなときです。ベットサイズを小さくしても同じ結果が得られるのに、なぜブラフに大きな賭けをするのでしょうか?
さらに、小さいベットサイズは、フォールドが多いプレイヤーに対しては有利に働きます。これは、ライブゲームや弱いオンライン環境では特にそうで、多くの対戦相手が「フィットまたはフォールド」のポストフロップスタイルでプレイすることが多いです。
Upswing Labのメンバーがプレイしたハンドを紹介しておきましょう。
オンラインキャッシュで6Max。有効スタックは100BB。
自分(ヒーロー)はCOで6♦5♦を配られる。
UTGフォールド、MPがフォールド、ヒーローは2.5bbにレイズ、BTNフォールド、SBフォールド、BBがコール。
フロップ(5.5bb)A♦ 8♠ 3♣
BBチェック、ヒーローは1.8bbをベット、BBはフォールド。
~Dougの分析~
A♦ 8♠ 3♣ のようなドライボードでは、小さなベットサイズ(この例では 33%)が最も理にかなっています。これは、私たちのバリューハンドのレンジ(88, 33, A8s, A3s, AK, AQ, など)がターンでアウトドロー(逆転)される可能性が低いので、より大きなベットで相手のエクイティを削るインセンティブがないからです。
以下のエクイティ計算では、BBのレンジと私たちのバリューベットのレンジエクイティがどれだけ少ないかがわかります。
BBの推定レンジはちょうど11.32%のエクイティを持っています。
そして、このチャートは、BBの範囲内の各ハンドが、我々のバリューベットの範囲(ブラフを含まない)に対して、どのくらいのエクイティを持っているかを示しています。
BBのレンジの圧倒的多数が、我々のバリューベットを脅かすことはほとんどありません。
また、BBのコーリングレンジはこの場所では非弾力的である可能性が高いです。QJoや65sのようなハンドは、ベットサイズに関係なくフォールドされるのが普通です。言うまでもなく、これらのハンドは、我々のバリューハンドに対してほぼデッドドローです。
ルール4: ウェットなボードのテクスチャーには、かなり大きな額をベットする(ポットの55~80%)。
バリューベットレンジがアウトドローされやすい場合は、ベットサイズを大きくした方が良いでしょう。この戦略には3つの特筆すべき利点があります。
・ベットサイズを大きくすることで、強いハンドを持っているときにポットを膨らますことができます。
・ベットサイズを大きくすることで、ターンやリバーであなたの強力なハンドがブラフキャッチャーに変化してしまう前に、より多くのバリューを引き出すことができます。(例えば、 ボードがT♥ 9♥ 5♠ 4♠ で自分9♣ 9♦ のようなときです。)
・ベットサイズが大きいほどフォールドエクイティが高くなり、ブラフがより効果的になります。
例えば、以下のハンドはJohn C.によってプレイされ、Upswing LabのプライベートグループでDougによって分析されました。
オンラインキャッシュ 6ハンド。100bb の有効スタック。
ヒーローは BTN で A♣ A♥ を配られる。
UTG は 3bb にレイズ、MP がコール、CO がフォールド、ヒーローが11bbにレイズ、SB がフォールド、BBがフォールド、UTGがコール、MPがコール。
フロップ (34.5bb) : 2♠ 5♠ 3♠
UTG、MPのチェック。ヒーローは12bbをベット。UTGがコール。MPがコール。
ターン (70.5bb): 8♣。
UTGチェック。MPのチェック。ヒーローは22.32bbをベットする。UTGはフォールド。MPがコール。
リバー(115.14bb):6♥。
MPチェック。ヒーロー......?
~Dougの分析~
この、~33%の小さなフロップベットサイズは、ボードステクチャーとスタック対ポット比(SPR)を考えると小さすぎます。ボードはローカードですが、ドライではありません。対戦相手はフラッシュドローやバックドアドローなど様々なドローをプレイすることができます。
スタックが大きいこともこのフロップで大きくベットする理由の一つです。22bb(ポットサイズの65%)をベットして一人のプレイヤーからコールされた場合、78.5bbのポットと67bbのスタックでターンカードを見ることになります。このSPRは、ターンでのオールインが楽にできるサイズです。
ターンでオールインできるようなフロップベットのサイズを使うと、ブラフであるならより多くのフォールドエクイティを生み出し、対戦相手はドローをプレイするための良い状況ではなくなります。
なおこのフロップでチェックすることは、AAでの合理的なプレイでもあることも注釈しておきます。
ルールその5: スタックとポットの比率(SPR)はベットサイズに影響することを考慮する。
ベットサイズを選ぶ際には、スタック対ポット比(SPR)が重要な要素となります。
後のストリートでのポットの大きさや、バリューハンドやブラフをどのように進めるかを考えて、先を考えなければなりません。
多くのプレイヤーはフロップとターンで大きすぎるベットをしてしまい、結果的にリバーで小さなベットを残してしまうことになります。このような状況では、ブラフは非常に効果的ではありません。なぜなら、リバーでの少弾はフォールドエクイティをほとんど生み出さないからです。
以下のハンドは Upswing Lab のメンバーである Bogdan E. がプレイしたものです。少し紹介します。
150/300ライブトーナメント9Max。21,000 エフェクティブスタック。
ヒーローはBTNでQ♥ Q♦
UTGリンプ、UTG+1コール、LJがコール、HJがフォールド、COがフォールド。ヒーローが1200にレイズ。SBがフォールド、BBがコール。UTG+1がコール、LJがコール。
フロップ (5,250) : 3♠ 6♣ 9♥
BBチェック。UTG+1のチェック。LJがチェック。ヒーローは3,000をベット。BBはフォールド。UTG+1がコール。LJがフォールド。
ターン(11,250): J♦
UTG+1がチェック。ヒーローは7,000をベット。UTG+1は15,000をレイズする。Heroは16,800にレイズしてオールイン。UTG+1 がコールし、6d6h を見せた。
リバー (44,850): 5♣。
~Dougの分析~
このハンドの最初のサイズの間違いはプリフロップのレイズで、1,800から2,000チップの間のどこかのサイズの方が良かったでしょう。既に3人のリンパーがポットに入っているので、対戦相手がコールしても良い金額にならないようなサイズにレイズする必要があります。
大きなサイズにレイズすることは、私たちが持っているハンド、QQでは特に重要です。
1,800にして同じ数のコールを得たと仮定すると、フロップのポットは7,650となり、19,200が手持ちスタックになります。SPRを考えると、フロップで約5,000(~65%のポット)のサイズを使うことで、ターンでのオールイン(14,200から17,650へのオールイン)できる状況をうまくセットすることができる。
このアプローチにより、強力なハンドで最大バリューを引き出すことができる一方で、ブラフ(QTのような)で良いフォールドエクイティを確実に生み出すことができるのです。
Bogdanがフロップとターンで実際に使用したベットサイズが大きいために、リバーではしばしば厄介な状況になることがあります。もし対戦相手がターンでチェックレイズをしなければ、ハーフポット以下のサイズのベットでリバーに到達していたでしょう(~10,000 から ~25,000)が、トリプルバレルのブラフには理想的ではありません。
ルールその6:ナッツアドバンテージがあるときにオーバーベットする。
オーバーベットは、相手のレンジよりも自分のレンジを有利にするボード、特に自分だけが強い手を持つことができる場合に有効です。
オーバーベットのレンジもまた、強いハンドとブラフだけで構成されるポラライズされたものでなければなりません。このような大きなサイズを使うことで、バリューハンドで最大限の効果を得ることができ、ブラフでフォールドエクイティを最大にすることができるのです。
最も効果的なオーバーベットのブラフは、通常、相手がコールする可能性の高い強力なハンドをブロックするようなハンドです。最も良い例は、3対1のフラッシュボードでナッツフラッシュブロッカーを使うことです(Q♦ 8♦ 2♣ 6♦ 3♠でA♦ K♠持ちのように)。
以下のハンドは Doug がプレイし、Upswing Labのオーバーベットのページで自己分析したものをご紹介します。
100/$200 ヘッズアップ。59,416 エフェクティブスタック。
DougはBBで4♦ 2♦
BTNは$700にレイズ、Dougはコール。
フロップ ($1,400): 5♠ A♥ Q♦
Dougがチェック、BTNは$980をベット、Doug がコール。
ターン ($3,360): 3♣
Dougはチェック、BTNもチェック。
リバー($3,360):7♦。
Dougがチェック、BTNは$1,500をベット、Dougは$10,800にレイズ、BTNはコールしA♠ 2♥をマック。
~Dougの分析~
ターンをチェックすれば、ボタンのレンジについていくつかの仮定を立てることができます。
・ボタンはターンでのナッツ(42)を持っていない。その理由は、そのようなハンドはターンではほぼ確実にベットしているあるからである。
・ボタンはリバーでのナッツ(64)を持っていない。なぜなら、6ハイのドローはほぼ確実にターンでセミブラフになるからである。
・ボタンのプリフロップの範囲内にあるセットと2ペア(AA, QQ, 55, AQ, A5)は、このようにプレイされた可能性は低い。
対戦相手がリバーでナッツ付きのハンドを持っている可能性は非常に低いので、オーバーベット戦略を構築することができます。このリバーでのバリューレンジをどのように分けるかを説明しましょう。
自分たちの一番強いハンド(64, 42, 55, 33)では大きくチェックレイズする。
ここでのオーバーベットチェックレイズは、相手のブラフから余分なベットを引き出すことができ、相手がバリューハンド(ここでのA2oのような)でベットしてコールした時にマックスバリューを得ることができるでしょう。
また、バリューベットのバランスを取るために、ブラフのチェックレイズを混ぜる必要があります。54はセットコンボ(55)、2ペアコンボ(A5, Q5, 53)、ストレートコンボ(42と64)をブロックするので、完璧な候補です。
このシチュエーションでのチェックレイズのサイズは常に大きく(少なくともポットの2倍)しなければなりません。
そして残りのバリューハンド(35, A5, A3, A7, いくつかのAx)でオーバーベットリードしていきましょう。
中程度から強めのハンドでリードをオーバーベットすることで、相手がリバーでチェックバックするのを防ぐことができます。
ルール7: 2回目のコンティニュエーションベット(ダブルバレル)をするときは、ターンで66%以上のポットをベットする。
ターンでプレイする上で最も重要なコンセプトは、「ポラライズ(両極化)」です。ベットレンジは、リバーで頻繁にバリューベットできるハンドと、リバーでベストハンドになる可能性のあるハンドで構成されていることが望ましいです。
ミドルリングハンド(マージナルハンド)は、通常スモールベッティングレンジに含まれているが、以下の理由からチェックすべきです。
・ターンがチェックされた場合、ミドルリングハンドはリバーでバリューベットするのに十分な強さを持っています。
・ミドルリングハンドは、リバーで相手のブラフをキャッチするために使うことができます。
・ミドルリングハンドは、あなたもチェックするであろう弱いショーダウンのバリューハンド(たとえばAやK highなど)からプロテクトできます。
・ターンチェックのレンジにミドルリングハンドを含めることで、リバーで非常に弱いハンドでブラフした際にもリスペクトされるようになります。
このように、すべてのハンドが互いに作用しレンジ全体の期待値(EV)を最大化することができるのです。
ポラライズ戦略を使っているので、強いハンドでマックスバリューを引き出し、ブラフをする頻度を上げるためにも、ベットサイズを大きくする必要があります。大抵の場合は、66%以下のベットサイズを使用すると、全体のEVが低下するだけです。
ルール8: 3ベットのポットでは、通常はポットの25~40%の間でc-betする必要があります。
これはルール#5に関連しています。
3ベットポットではスタック対ポットの比率(SPR)が非常に低いため、たとえ額の少ないCBを打ったとしても、ポットサイズ以下のベットとなってリバーでオールインすることになります。さらに、このベットサイズは、インポジションでもアウトオブポジションでもGTOソルバーが好むサイズです。
このような事象を考慮すると、小さなベットでも対戦相手のハンドに中盤以降も十分なプレッシャーをかけることができます(=対戦相手を厳しい状況に追い込めます)。
詳しくはこちらをご覧下さい。3ベットした後、いつフロップにベットすべきか?
これらのルールを心に留めて、次にプレイするときにはぜひ使ってみてください。
今後の記事への要望がありましたら、下記のコメント欄にご記入ください。
本記事ベットサイジングの知識を試す準備はできていますか?ではベットサイジングクイズに挑戦してみましょう!
それでは、次回まで。
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いかがでしたか?
無料記事でしたが、結構核心をついたベットサイズに関する内容だったので翻訳して見ました。
何回もしっかりと読んで、実践で使えるようにしていきましょう!
それでは、また今度!
今後のノート作成の励みになりますので、サポート宜しくお願いします!