【FXコラム】トルコリラで人生詰みそうになった話②〜ポジション構築編〜
前回の記事でトルコリラとの運命的な出会いについて書いた。今回はアホのようにトルコリラを買い進めた日々について書いた“ポジション構築編”をお届けしたい
トルコリラに夢中になった私は早速ポジションを取り始めた。脳みそは“絶対上がる”と信じており、ポジションを取らないこと=損という発想になっている。かなりのスピードでバンバン買っていった
確か“5pips変動したら1万通貨ロング”で注文を入れていたと記憶してる。上に行っても下に行っても兎に角5pips毎に買う。1円動けば20万通貨のロングポジションが出来上がり、という具合だ。
2018年5月頃、1リラ23円位から始めたのだが、買い始めた1週間位はリラは見事に上がっていった。あっさり24円台に上がっていくチャートをみて、
ほら、やっぱり!!
俺の予想通りだぜーー!
This is Serendipity!!!
と小踊りしたのを覚えてる。このまま30円・40円と上がっていけばどんだけ儲かるだろか?と電卓で何編も何編も計算した。まさに捕らぬ狸の皮算用である。
しかし、一旦24.6円位まで上がった後は緩やかに失速し始め結局7月末にはぎりぎり22円台をキープという小康状態にあった。
そして、22円〜24.6円を遷移する中5pips毎にポジションを取っていた私は7月末時点で約100万通貨程保有していた。平均取得価格は23円台であり含み損も確か100万ちょっと程度に膨らんでいたものの、その時の私の頭には別の計算が働いており余裕の心地だった。
そう、スワップである
トルコリラは高金利通貨として知られ当時は1万通貨毎に110円/日のスワップを貰うことが出来た。100万通貨持ってた私には日々11,000円のスワップが舞い込んでいたのだ。
1年で約400万のスワップじゃないかーい!
これは私にとっては中々に大きな金額であり、もっとポジションをとれば夢のスワップ生活も可能ではないか、と小踊りしたのを覚えてる。150万通貨なら、200万通貨ならいや300万通貨なら、と電卓を手に何編も何編も計算した。何かありゃ小踊りしては電卓で計算する。実に単純な人間であるな、と我ながら自分の浅はかさに辟易するところであるが、これは“トルコリラのスワップに嵌った人間あるある”なのかも知れない。
さて、スワップに目が眩んだ私は5pipsルールも破り追加で10万通貨、20万通貨と無邪気にポジションを増やしていった。元々上がると信じている上に大きなスワップまで貰える。
絶対当たる宝くじじゃないか!!
買わなきゃ損損!!
と何かに駆り立てられるようにトルコリラを買い進め8月初旬には130万通貨程になっていたのだ。
実はちょうどその頃トルコは米国との関係が悪化しておりそれを嫌気してリラも少しづつ売られ始めていたのだが、それでも21円台程度であり、私個人としては全く意に介してなかった。むしろ安い価格でナンピン出来てラッキー程度に考えていたのである。
そしてそのまま悪夢の2018年8月10日を迎えるのだが、それについては次の記事で書いていきたい。
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