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(29)独り言のカスをかき集めてエッセイと言い張る

わざわざ記録しておかなくていい思考を、忘れるために書く

・思考から溢れた感情の動きを記したいと思うことが多いが、X(未だにTwitterって言っちゃう)だとすぐに直接反応がくるせいか、皆に向けて公開している側面が強く、140字にまとめあげるのも面倒で、下書きに書き始めても投稿する気が起きない。かといって、noteで記事にするほどでもないと放置しておくと、脳内で延々と考え続けてしまい、体に良くない。だから何か思うことがある度に、ぽつりぽつりと書き溜めて、一定の長さになったら記事として公開するというスタイルを試してみる。世に出ているエッセイ本もだいたいそんな感じだし。

ボーナスタイム

・日曜の夕方、何周もしている匿名ラジオを自動再生でダラダラ流しながら料理をするのが恒例になっている。料理と言っても大したことないメニューなのだが、料理という行為自体がテキパキ動けている感じがするし、来たる平日のために作り置きの準備をすることもあって、殊更自分の偉さが際立つ。偉さポイントのボーナスタイム。クイズ番組の「最終問題は獲得ポイント100倍です!」みたいで良い。どんなに怠惰な休日過ごしてしまったとしても、この時間でチャラにできる気がする。

イベント前の焦り

・今日は2024/4/30、火曜日。今週の金曜日に『鳥海アートフェス』控えている。今年も色鉛筆画ワークショップと物販で参加する予定だ。余裕をもって準備していたはずが、どうして僕は今こんなに焦っている。ワークショップで使う色鉛筆の発注も早々に済ませ、教材制作も着々と進めてきた。
・しかし、先週末に学習館スタッフ様から連絡があり、状況が変わった。有難いことに応募が多く、用意していたキット数が足りなくなりそうなので、予定よりも早く募集を締め切ることになったのだ。大変愚かな僕は、募集枠数ぴったり分しかキットを用意していなかったので、どうやら現時点で応募いただいた方の希望キット数すら足りないらしい。昨年は偶然1組1セットで足りたため油断しており、1組複数セット必要になる可能性を完全に失念していた。なんと愚かな!
・これは困った。慌ててオンラインショップで不足分+予備を注文したが、連休を挟んでしまうため発送が間に合わない可能性大。明日中に発送完了メールが来なかったら、チェックメイトである。ワークショップで使う色鉛筆は、コストと発色のバランスに悩みに悩んで選定したものなので、店舗でバラ売りしているのはあまり見かけない。しかしネットで買えない以上、代替品を探し回るしかない。いやあ困った困った。
・そんな焦りを抱えながら、仕事終わりに会社の最寄り駅付近で、画材が売っていそうな店を片っ端から周っている。いつになったら、僕はイベント前に焦らずにきちんと準備できるようになるのやら。登るエスカレーター。次のハンズに無かったらもう後がないぞ…頼む、いい色鉛筆売っててくれ…!

バインバイン・ジャガルティーニ・ポルニパーチポ

・定期的に、妻(F.しっぽ)の感覚の鋭さに大打撃を受け、それでこそ我が妻!と嬉しくなる。本人はその感覚の過敏性に苦しむことが多いので、いい事ばかりでは無いものの、やはり僕がどんなに努力しても手に入らないものを持っていることは疑いようがなく、尊敬に値する。
・特に凄いのは独特の言語感覚。「ノーチのしっぽ研究所」も、妻の言語感覚から生まれた名前で、僕はすごく気に入っている。家で一緒に過ごしている時など、妻は頭に浮かんだ無意味な言葉をふと口に出すことがある。僕はそれらの言葉を大変ありがたがって、珍しい果実を収穫するような気持ちでメモしている。
・昨夜の収穫は「バインバイン ジャガルティーニ ポルニパーチポ」だった。なんの脈絡もなく不意に出てきた言葉だったので、僕はツボにはまってしまい、何度も復唱したら、当の本人もつられて笑っていた。自分でも何故そんなことを言ったか分からないらしい。なんでだよ。

捗らん

・今日は仕事が捗らなかった。展示前の焦りで気持ちがザワついていて、脳内にキャッシュが溜まって処理が遅くなっている気がする。今日はWebサイトのデザインがメイン業務だったが、現行のサイトから寸法を割り出してガイド線を引くだけの作業に、殆どの時間を費やしてしまった。
・仕事の休み時間にもキャプション作りなど忙しくしているので、単に目と頭が疲れているだけかもしれない。イラレとフォトショを稼働させっぱなしなせいか、心做しかPCの動作も不安定だった。機械も休ませたほうがいい。こんな時こそよく休んでよく寝るべきだが、必要以上に気持ちばかり焦って、何かしていないと落ち着かない。深呼吸せよ。
・ワークショップの色鉛筆は、結局到着が間に合わなそうだ。不足分は駅ビルのハンズで買うことにした。お目当ての色辞典こそなかったものの、第2候補だった三菱鉛筆のポリカラーがバラ売りしていて助かった。色鉛筆を7本ずつだけ握りしめてレジに持って行ったら、数え間違えていたらしく「黄色だけ1本少ないですがよろしいですか?」と言われるまで気づかなかった。ありがとうレジのお兄さん。
・無事に赤、青、黄色の色鉛筆を買うことができ、安心して電車に乗ったその直後、黒を買い忘れたことに気づいた。トホホーホ・ホーホホ。

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