朝焼けの高円寺
さて、朝帰り。
酒を飲んだ訳でもないのにこんなに朝早く街にいるなんて何年ぶりだろう。
6時の高円寺で天国と地獄を見た。
陽の差す世界は相変わらず綺麗で、少しお洒落してほんのり化粧もした私も割と今日だけは綺麗だと自分でも思った。
問題は高円寺という町だ。
小洒落た何を売ってるのかも分からない店は朝6時にはまだ開いていない。
シャッターの閉じた店の前にはゴミやらゲロやらあんまり見たくないものがあった。
最悪の気分になりそうだけど、私はこれくらい汚い町が割と好きである。
綺麗に着飾った自分で街を生きる。
それもきっといい。
高円寺みたいに、昼は小洒落た人達が古着を買い、カフェでよくわからんお高めの飲み物で休憩して、夜は居酒屋で酒を飲んで記憶にも残らない会話をする。
人生もそれくらいがちょうどいい。
気張らなくていい。
そりゃ、毎日死ぬほど頑張るのが性分な奴もいるだろうからそれはそれで素敵。
私のようにゆらゆら流れて生きていくのも素敵。
自分の決断だけじゃ行けないような景色や結果が見られるかもしれないから。
覚えていられることはとても少ないから今日も私の備忘録。