かつての勉強法〜東大理IIIに合格するまで〜
勉強法について聞かれることが多いので、ここにまとめて書いておきたいと思います。ただし、これは私が中高生の頃や浪人生の頃にやっていた勉強法であり、現在はかなり異なる考え方をしているため、その点はご理解いただけたらと思います。
数学の勉強法
小学校の頃は公文式をやっていて、ずいぶん先取りしていました。といっても、中学数学では図形問題に苦労しましたし、高校数学に至ってはせいぜい因数分解くらいまでしか理解していなかったので、公文式での勉強が秘訣だったとは言い難いと思います。高校時代は、青チャートを予習して授業の先取りをしていました。といっても、高1の間にぜんぶ終わらせるというようなガチプロではなく、少しだけ先取りをしていたような感じです。ふつうと異なる点があるとすれば、概念の説明などは読まず、いきなり問題を解いていました。といっても丸暗記ではなく、問題とその解答文を読み合わせて、「ああ、そういうことか」と納得するというような形です。難しい言葉でいえば帰納的な学習法をしていた、と言うことができます。受験期には東進衛星予備校で長岡の東大対策数学を受講し、それで一気に開眼したので、解ける問題はグンと増えましたし、そもそも数学とはこのようなものなのだ、というメタ理解も得られました。また、現役時の東大2次試験では数学が半分の点数しかとれなかったため、春には1日8時間ほどを数学の勉強に費やしました。やっていたのは「大学への数学」の別冊シリーズです。当時出版されていたものに関してはほとんどやったと思います。
英語の勉強法
英語はふつうとは違う勉強法をしていたかもしれません。小学生の頃に公文式で少し予習はしていたのですが、あまり効果はなかったと思います。中1の段階で英語に苦手意識があり、その原因は「発音」だと気づいたので、発音を改善することを始めました。それはその後ずっと続くことになるのですが、現状、発音に関してはネイティブにもパーフェクトだと言われるほどになっています。高校生の頃は東進衛星予備校に通っていたので、文法はそこで習得しました。その後はハリー・ポッターを読むのが勉強のメインで、高1の終わりにはすでにセンター英語の過去問で満点を出せることもありました。今思えば、英語力が高かったというよりは、むしろ「内容の推測」をすることに長けていたのだと思います。実際、高1の最初のテストでは、最後に長文問題が出たのですが、知らない単語や構造のとれない文ばかりで困りました。しかし、理解できる部分から推測するに、環境問題の話をしているのだなと気づいたので、和訳は適当に作文しました。それで正解が来たのだから驚きです。テストが必ずしもその教科の力を試すように設計されているわけではないということの好例ですね。なぜそういう解き方を思いついたのか、ということになると、それはもう「勝利への意志」としか言いようがありません。これについては後述します。浪人時は、模試の直前期に洋書を読んで英語モードを活性化しておくという勉強くらいしかしていません。長文問題集のようなものはほとんど解いたことがありません。
物理の勉強法
物理は、学校の授業がクソだったので、橋本純一郎の
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