インスタグラマーの闇①
自分がインスタグラマーかというと未だ自信を持ってはいとは言えないわたしですが、こういった闇を垣間見るようになったからにはわたしは恐らくインスタグラマーなのだろう。
Instagramに投稿するようになって4年くらいが経った。
友達や知り合いを含めた400人ちょっとのフォロワーからこつこつ始め、現在やっと1万人もの人に見ていただけている。
そこで今まで出会ってきた｢インスタグラマーっぽい出来事｣。
それらを今回すべてありのままに書き綴ろうと思い、noteを開設した。
長くなると思うが、暇な人は良かったら流し読みしてもらえると嬉しい。
ステルスマーケティングについて
ここ数年でようやく認知されてきた｢ステマ｣という言葉。
まずは｢ステマ｣とは何かについて簡単に調べてみた。
ステルスマーケティングとは、消費者に特定の商品やサービスについて、宣伝と気づかれないように商品を宣伝したり、商品に関するクチコミを発信する行為のこと。情報発信に関して企業の介在があるにもかかわらず、そのことを消費者に隠したり偽ったりして行われる情報発信全般のこという。
これは従来、日本で「サクラ」や「やらせ」と呼ばれていた手法と類似しているが、日本ではまだ法律による規制はない。
ステマはインスタに限らず、様々なジャンルで突如依頼がかかる。
過去にわたしに来た依頼の中では｢バストアップサプリメント｣｢胸が大きくなるナイトブラ｣｢飲むだけで痩せるお茶｣｢塗って寝るだけで二重になるアイプチ｣などなど、文字にするといかにも胡散臭い商品ばかり。
大手脱毛サロンやエステ、美容整形外科からも依頼が来たことがある。
正直、こういった依頼はインフルエンサーにとってはとってもとっても美味しい話である。
例えば｢飲むだけで痩せるお茶｣。
これをわたしが宣伝する。
｢飲むだけで5キロ痩せた！肌ツヤも良くなった！初回限定500円♡｣
などと全力でおなかをたるませた写真と、全力で凹ませた写真を並べて発信すれば、思わず買ってしまう人も多いはず。
(afterの画像の背景がぐにゃぐにゃになっていて加工がバレ炎上したインフルエンサーも過去にいた)
そんな馬鹿な、と思う人も多いだろうが、わたしだったら、好きなモデルさんがそう言って宣伝していたら何も考えず勢いで買ってしまうはず。
だって、大好きで憧れてて、そのモデルさんみたいになりたいって本気で思うから、好きだから疑うことすらしないと思う。
と、こんな感じで誘導したURLから100人が購入したとする。
企業とインフルエンサーの間には全てがそうではないが、中には｢報酬単価｣というものが設定されている場合がある。
つまり、報酬単価が5,000円であれば、購入した100人×5000円＝500,000円がこのたった1回の宣伝によってインスタグラマーの元へ舞い込んでくる。
しかもタチが悪いなと思うのが、こういった手段を使う企業ほど悪質な販売方法をすることが多いと経験上思う。
例えば、《今だけ！初回限定90％OFF！500円！》
などの言葉で気持ちを煽り、よくよく注意書きを読むと
小さい字で《但し定期契約のみ。5回続けないと解約できません。》みたいなことが書いてあったり
飲むだけで痩せる！塗るだけで肌が白くなる！
などの表記は薬機法や景品表示法違反だったり
(実際にこういうのに引っかかってしまった場合は消費者センターなどに相談すると返金対応などしてもらえる事が多い、が、経験上労力も時間もかかるのでオススメはしません…)
ファンの“憧れの気持ち”を利用しているような気がして、わたしはステマに関してはハッキリと良くないものだと言い切りたい。
ここで勘違いしやすいのが｢広告と分からないように宣伝してくれと企業側から言われているわけではない｣ということである。
わたしの経験上ではあるが、｢広告と分からないように｣と企業側から言われたことは無かったように思う。
しかしインフルエンサーは自然と｢広告と分からないように｣宣伝してしまう。
上記の｢報酬単価｣に釣られているからではないかとわたしは思う。
やはり｢PR｣とついているものはCMを見ているのと同じ感覚になり、｢仕事だから良く見せているのは当たり前か｣と思いやすい気がする。
インフルエンサー本人が自ら使って本当に良いと思ったものか
企業からの依頼を受けて感想を載せているもの
どちらがより欲しくなるかは一目瞭然だろう。
なのでより見ている側が欲しくなりやすい、魅力を抱きやすい前者に成りすましてインフルエンサーたちは宣伝してしまう。
その方がより、たくさんの報酬を得られる可能性が高いから。
次回に続く