45.【おかしい!】って一体なんだろ…
先日、掃き掃除をしていたらとある光景が目についた。
若い先生が園庭で子どもを叱っていた。
元気なA君とB君だ。
なんか叱られるようなことやっちゃったのかな。
掃き掃除を終えて帰ろうとしたら、まだ叱られてるではないか。
「叱るのながっ!」と心の中で思ってしまった。
縄跳びをもっている…どうやらA君がB君に危険なことをしたっぽいな。
そんな矢先、スゴイ勢いで叱る先生の声が飛び込んできた。
『あなたが泣くのはおかしい!』
えっ…。
おかしい…⁇
えっ…。
『泣きたいのはB君!』
A君がシクシク泣いていた。
えぇーーー。
(若い先生よ、どうしたどうした…。)
さすがに主任先生がフォローに回っていた。
私はその時、もう勤務終了時間。
もやもやするままその場をさった。
家に帰る途中も、「おかしい」という言葉が脳裏に焼きついた。
おかしい…。
おかしいってどういうこと?
泣くのおかしいって言われたらどうしたらいいのかな…
急にA君のことも気になった。
その先生も普段大きな声をあげることをみたことはなかった。
今日、他にも何かあったのだろうか…。
そんなに叱ることだったのだろうか…。
相手のB君は少し困った顔をしていたが泣いてもいなかった。
推測だから分からないが、先生とA君の間で引きずる何かがあったかもしれない。
友達にちょっかいをかけて今日、繰り返し叱られていたかもしれない。
しかし、「おかしい‼︎」かぁ…。
私も息子や娘に「それ、おかしくない?」とたまに言っていることをハッと思い出した。
おっかしー!って笑う時もこの【おかしい】という言葉がでてくる。
でも意味は全然違う。
おかしいの漢字は当て字で
【可笑しい】と【奇怪しい】がある。
意味を調べてみた。
【可笑しい】…おもしろい、愉快、滑稽。
【奇怪しい】…疑わしい、奇妙、変わっている。
おかしいという言葉には正反対の意味が隠されている。
可笑しいはたくさん使いたい。
でも、後者の奇怪しいをあまり使いたくなくなった。
なぜなら、人格否定に聴こえてしまうから。
ちょっと上から目線の時ほどこの【奇怪しい】と使っている。
私も我が子にこの【奇怪しい】をたくさん浴びせてきてしまっている気がする。
もう使いたくないな。
可笑しいがいい。
笑ってる時に、おもしろい時に、このおかしいという言葉を使っていきたい。
今まで気にもかけていなかったが、この若い先生とA君のやりとりが自分と我が子をみているようだった。
私にとってはとても良い学びとなりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。