(後編)暮らすように遊ぶシンガポール
前編の続き。(2018年に後輩がシンガポールに遊びにきた話。)
2日目と3日目を振り返っていきます。
カヤトースト
昨晩はシンガポールにいることを無視して、ペルー料理を食べた私たちですが、2日目の朝はシンガポールのものということで、カヤトーストを食べに行きました。
カヤトーストは、シンガポールの定番朝ごはんで、カヤジャムという、ココナッツミルクとパンダンを甘く煮詰めた?ジャムとバターを挟んだトーストです。
パンダンは甘い匂いのする緑の草?で、シンガポールではよくスイーツに使われています。パンダンケーキとか、パンダンなんちゃらとか、良くあります。
カヤトーストを提供している店は色々ありますが、今回はチェーン店のtoast boxへ行きました。
(別の時の写真ですが、定番セット)
他にも、老舗のYakun Kaya toastなど、カヤトーストが食べられる場所は沢山あります。
温泉卵とコピ(練乳の入った甘いコーヒー)とのセットが定番です。
さて、エネルギーチャージして向かった先は、、
East Coast Park(2人乗り自転車)
その名の通り、東の海岸沿いの公園、East coast park。
(青く囲っているところらへん全部)
ここへ来た目的はサイクリングです。
しかも、2人乗り自転車(タンデム)に乗りたい。
ペルーで波乗りの時、LAのトランジットでも自転車をレンタルしたのですが、その時は時間の余裕もなく諦めたので、私達の「To doリスト」に残っているのです。
East Coast Parkは、地元の人たちもよくサイクリングをしたり、バーベキューやピクニックをしています。
自転車レンタルの店で、2人乗り自転車をリクエスト。数は少なく、選択肢は2択。結構両方ぼろい。強いて言えばレベルで綺麗な方を選びます。
(まあまあ年季が入っている)
これに乗って出発です。
公園の西南の方の入り口方面からスタートして、チャンギ空港方面へ向かいました。
この日は天気もよく、爽やかなサイクリング日和。
地元の人たちも沢山、ピクニックしたり、散歩したり、ランニングしたり、サイクリングしてました。
ちなみにタンデムの乗り心地という意味でいくと、前に乗ってる人が圧倒的に主導権を握っていると感じました。
後ろの人はペダルを漕ぐことは出来るのですが、ハンドルが無いため(手を置く棒があるのみ)、漕ぐ時に体のバランスが取りづらく、気持ち程度でペダルを踏む感じになります。
前後(運転席と後ろ座席)を後輩と交換しましたが、後ろにいると影響力がほぼない為、前の人に漕がせようなどという悪気はなくとも、ちょくちょくペダルを漕ぐことを忘れてしまう事態に陥りました。
さて。
公園の中には、食事ができる場所もいくつかあり、私たちはお昼にホーカーでラクサとタイガービールを頂きました。
ホーカーというのは、フードコートみたいなところです。シンガポールには屋外の屋根付きのホーカーが沢山あり、ローカルフードが安く食べられます。
シンガポールの人はあまり自炊をしないらしく、住宅地のホーカーは近所の人が朝ごはんや夕食を食べる場所として平日もかなり賑わっています。地元の人はご飯をテイクアウトする事も多いです。
ずっと真っ直ぐ進んでいましたが、流石にチャンギ空港まで行くと帰るのが面倒そうだということで、適当なところで折り返し、無事、自転車を返しました。
(当時のインスタ投稿)
総じて、風が気持ちよく、かなり楽しかった!
時間がある人にはオススメのアクティビティです(我々は3日間の行程にねじこみましたが)。
次なるアクションは、、
浴びるほど飲む
予定では、「家帰ってシャワー、作業」とありますが、何の作業もした記憶がないので、シャワーを浴びてグータラしたものと思われます。
「浴びるほど飲む」をしたいことリストに挙げられた時は笑ってしまいましたが、確かに旅先でちょっと羽目を外すのは楽しいですよね。(シンガポールは治安もいいし。)
我々2人だと浴びるほどまで飲むテンションにならないかなと思い、シンガポール在住の同窓の体育会の先輩も2人誘って、ビールが安い中華屋さんへ行くことに。
ちなみに、シンガポールは酒税がめっちゃ高いので、普通のレストランで浴びるほど飲むと結構大変な金額になります。
North South Cuisineは日本に住んでいたという中国人の夫妻が営む超リーズナブルな中華料理店で、日本人に馴染みのある中華メニューが並びます。(ご夫妻は日本語でオーダー取ってくれます。)
ここではそこそこに飲み、歩いてHaji Laneまで行き、メキシコ料理店のPieda Negraで二次会。
ワールドカップの試合がやっていて、盛り上がっていました。
メキシコ料理店ということで、テキーラショットも飲んだりして、記憶が曖昧ですが、写真を見る限り、とても楽しそうです。
後輩と2人して酔っ払いながらも、無事に帰宅。
少し二日酔いで迎えた次の朝。
昼前までグータラしたのち、身支度を整えて向かう先は、、
洗練されたラクサからのラッフルズホテル
ラクサは、シンガポールの代表的なローカルフードの一つで、ココナッツカレー風味のスープヌードルです。
昨日のホーカーでもラクサを食べたのですが、ホーカーだと、3-5ドル。
6ドル(約500円)以上だとちょっと高いな、と思う感じの庶民的な食べ物。
しかし、我々がこの日向かったのはシンガポールの銀座と呼ばれるオーチャード地区にある高級ホテル、マンダリンオーチャードの中にある、Chatterboxというレストラン。
ここのラクサは、一杯30ドル越え(約3千円)です。
後輩はラクサ、私はチキンライスを頼みました。
ご丁寧にそれぞれお盆に乗せられ、調味料なども豆皿に盛り付けてあるなど、高級感あふれるいでたち。
厳かな気持ちで頂きました。
ローカルの安いラクサもそれはそれで美味しいし、洗練されたラクサもそれはそれで楽しめるねと結論づけました。
次の予定は、スケジュール上では昼寝及びアイスなっていますが、実際はそのままラッフルズホテルに向かったと思います。
ホテルは当時、改装中だったのですが、仮設のお土産さんへ行き、後輩は少し買い物をしました。
(かわいい)
そして、ラッフルズホテルから歩いて行ける距離にあるチャイムスという商業施設へ。
チャイムスからのチョンバル
ここは元々は孤児院やチャペルや学校として使われていたアングロフレンチゴシック様式(今調べた)の建物がある、素敵スポットです。
中庭があり、周りを飲食店や美容院などのお店が囲む形になっています。
お洒落な雰囲気で、デートにも使えそうな場所なのですが、
二日間のアクティビティ(トランポリン、プール、サイクリング)による疲労や二日酔いのダメージが蓄積していた私達は中庭の芝生で寝転んでいたら、どちらともなくガチの眠りにつきました。
しかし、そこはシンガポール。強烈な日差しが降り注ぎます。
正直、眠りに貪欲でなければ、うたた寝すらすることが難しいコンディション。
流石の私たちも、このままでは黒焦げになるとの危機感もあり、20分くらい?で起き上がりました。(充分に黒焦げ。)
(チャイムス/昼寝をしたのはThe Lawnエリア)
そこから、シンガポールの代官山と言われる、チョンバルへ向かいました。
チョンバルエリアは代官山と言うにはあまりにもミニマムなのですが、たしかにお洒落セレクトショップやカフェが少し立ち並んでいます。
ここに向かったのは、元々は、お洒落エリアを散策し、カフェでペルーの旅行記を一緒に完成させようと言う意図があったのですが、そんなことをする余裕はなく、夕方に予約していたマッサージ屋さんに直行。
アジアでよくある安い足ツボマッサージではなく、お洒落スポットらしい、マッサージ屋というよりスパと呼んだほうが良さそうなお店で1時間のリラックスタイムを過ごしました。
生き返ったー。
マスタードでカレー
後輩の帰国便まで残すところ6時間。
残るアクティビティは、カレー。
私は後輩からシンガポールでやりたいことのキーワードの一つとして「カレー」が挙げられてから、
色々と調べ、リトルインディア(その名の通り、シンガポールのインド人街)でマスタードという名前のレストランを予約していました。
リトルインディアは超ローカル系(なかなか外国人にはハードルが高い)お店も多くありますが、マスタードは日本人でも気兼ねなく入れるようなキレイなお店でした。
ローカルディープを経験したい事も勿論ありますが、とりあえず無難に美味しいもの食べたい!と言う時は現地の駐妻のブログに頼ります。
シンガポールは日本人が多いので情報源も色々ありますが、やっぱり駐妻ブログは味やコスパについてハズレがないです(ガッカリすることがない)。
そんな訳でマスタードも駐妻ブログに載っていたお店の一つでした。
お店はキレイで、こじんまり可愛らしい感じでした!
味も日本人にも食べやすい辛さ、スパイス加減だったと記憶しております。
(カレーとパーカーの私)
生きててね
最後のキーワードのカレーも無事クリアしたところで、私の家に帰り、後輩はシャワーを浴びたり、パッキングを開始。
ホストである私が自分で言うことではないかもしれませんが、慌ただしくもグータラした、かなり充実した三日間でした。
後輩は、私がシンガポール着任後、初めてうちに泊まった人で(着任1ヶ月弱で来た団体があったので、初めて訪ねた人ではなかった笑)、まだまだ現地の友人もいない期間に来てくれて心強く、嬉しく、そして楽しかった!
そんな楽しい3日間も終わりに向かいます。
23時半、タクシー(Grab)を呼んで一緒に空港へ。
後輩とは大学からの付き合いな訳ですが、大学時代、2人とも地方出身でそれぞれ一人暮らし(寮暮らし)をしていました。
それで2人で夜ご飯を外で食べた後なんかは、それぞれ1人で帰宅する(万一何かあってもすぐに気付ける人がいない)ので、
気を付けてね、またね、の意を込めて、別れの挨拶として、「生きててね」と言うようになりました。
後輩が社会人になってからは、彼女が転勤で地方を転々としていたので、私達は秋田、仙台、金沢、そして東京で幾度となく、「生きててね」を繰り返して来ました。
今日はシンガポールです。
ありがとね、気を付けてね、またね、生きててね!
と一通り挨拶をして見送りました。
もうこれも四年前くらいの話で、この後も一時帰国などで何度も会ってはいますが、ここ2年はパンデミックの影響で国境を跨いで会うのがなかなか難しい状況になっています。
でもお互い生きてるので、また会えます。
ということで、まだまだしっかり生きててね!
という後輩へのメッセージで終わりたいと思います。
ではまた。