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最高においしいミルクティTWININGS NEW ZEALAND BREAKFAST

ティーポットの水面からちょんと突き出した ティーバックの端を抑えるように蓋をして数分。そうっとマグカップに注ぐと白い湯気が花のような香りを伴って立ち上る。
透き通った琥珀色を惜しみつつ、たっぷりの冷たい牛乳を注ぎ入れるとくるくると白と茶色の渦が巻いた。

「適当に入れても」最高においしいTWININGS NEW ZEALAND BREAKFASTの話をしたい。

まだコロナのコの字も出ない春先のこと、お土産に紅茶をいただいた。
ニュージーランド限定らしいよ、と教えてくれたそれは緑がかった優しいブルーが印象的なパッケージで、なんてオシャレなんだろう、なんて気の利いたお土産だろう、と私は小躍りして喜んだ。

そもそもお土産とは、旅先でわざわざ選んでくれた旅の空気のおすそ分け。
たとえ定番中の定番や有名すぎる銘菓であっても、旅先でこちらを思い浮かべてくれた、その気持ちが嬉しい贈り物だ。
そのうえ、「TWININGS」と言えば私でも知っている世界的な紅茶ブランドだし、軽くて日持ちし、贈る相手が気兼ねしない価格帯、さらには毎日ミルクティーを飲んでいる私にはこれ以上ないチョイスだった。
いやはや、改めて考えてもすごい。全部まるっと見透かされている。

大喜びで帰宅して、しばらく食器戸棚の良く見える場所に飾って楽しんで、手持ちの茶葉が切れたタイミングでいそいそと開封した。
ポッキーの箱タイプの蓋をばこんっと開けると金色のビニールパッケージ。ぺりぺり開けると紐もなしの丸ごとパッケージ。
おお、なるほど。たじろぎつつもエコ精神を感じ取る。一個一個が個包装の日本流パッケージとは違うのだという第一印象。

二つずつつながったそれをテーポットにぽとんと落とし、ぐらぐらに煮えたお湯を注いで数分蒸らす。
ふんふん嗅いだ香りは優しく控えめで、なるほどブレックファースト、朝の爽やかな一杯と納得しつつマグカップへ。

色合いは茶色というより琥珀色、濃いめの色味が白いカップに満たされる。
ふむ。まずはそのままで。
少しだけ口に含んだ紅茶は滑らかなで癖がない。湯気と同じく控えめな花のような香りが残る。

ずいぶん癖の少ない茶葉だなぁ。
味見を済ませて無礼講、とぽとぽとミルクを注ぎ入れる。
濃いめの色合いはミルクティーをいつもより日焼けさせ、健康的なカフェオレ色を傾ける。
すうっ。滑り込んだ熱々のミルクティーは普段より甘く感じた。するっと舌の上をなぞってあっという間にのどの奥に滑り降り、後に残るのは強くなった香りとミルクのまろやかさだけ。
ごく、ごく、つく、・・・・・・はあ、と熱い湯気がこぼれてからやっと、飲み干したことに気づいたくらい。

これはすごい。渋みや苦みがほとんどない。
花のような香りとシルクのような滑らかな舌触り。一切の不快感を与えない。
ミルクのおかげというわけではない。長時間煮出したって、アクやえぐみがさほど出ない。
どこまでもどこまでも滑らかですべらかで、それでいてミルクを受け止めがっぷり四つ組み合う味わいの濃さ。

そう、いままでミルクティーって渋みありきだと思っていた。
お茶を渋いくらいに入れて味を濃くして、それで初めてミルクのインパクトと互角の勝負だと思っていた。


とんでもない。
砂糖もなしですっぴん勝負、 TWININGS NEW ZEALAND BREAKFASTはミルクと肩を並べて良き相棒。
淹れる側がどんなに適当でも(蒸らし時間、引き上げ時間、あるいはティーバック入れっぱなし)
絶対おいしく仕上げる安定感。


日本で販売していたらヘビーユーザーになっている。
冗談抜きでそう確信するのだけど、今のところ個人輸入しか無いらしい。
残り数パック、名残惜しく味わいつつも、コロナ終息の暁には出かけたい旅行地にピックアップされている。

NZ、待っていてください。いつか必ず紅茶を買いに出かけます。



https://twinings.co.nz/products/twinings-new-zealand-breakfast/

トワイニングニュージーランド朝食
ニュージーランド独自の風味豊かな朝食ティー…茂みの中の鳥のさえずりの魔法に触発されて、1日が陸を越え、
このおいしいティーは、毎朝ニュージーランドを素晴らしいスタートに導くために特別に作られました。
ニュージーランドの朝食ティーは、ボリュームのある満足のいくブレンドで、たっぷりとしたモルトの風味が特徴です。
ほのかなフローラルノートで相殺されて、沸騰してくるキャンプファイヤーとビリーを連想させる、少しスモーキーさを味わいます。