![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18672830/rectangle_large_type_2_6191bd3d180a8a7a5895145fef45514b.jpg?width=1200)
俺に必要なのは薬じゃない
路上のソリスト
監督:ジョー・ライト(2009/アメリカ)
出演:ジェイミー・フォックス ロバート・ダウニー・Jr
どんな時もどんなところでも、弾かずにはいられない。それが音楽への衝動というものである。
もし、そんな才能に出会ってしまったら?そして、その人がホームレスだったら?
新聞のコラム記者が書いた実話を映画化。名門音楽学校に在籍していたチェロ奏者が、何故かホームレスになってしまい、路上で弦が2本しかないヴァイオリンを弾いていた。
そんな彼を取材した1人の記者が、何とかして路上生活から救い出そうとするのだが、思わぬ困難にぶつかってしまう。
読者からチェロをプレゼントされ、面倒を見てくれる同居人もできたというのに、彼はなかなか更正できない。
実は彼には精神疾患があった。
それがわかってからの記者のとまどい。葛藤。そして、試される友情。一度関わってしまったら、きれいごとでは済まされない。2人は忍耐強く向き合いながら、関係を築き上げていこうとする。
手を差し伸べた責任があるとはいえ、赤の他人に何故ここまで…ひょっとして、コラムのネタにしようとしているのでは?などと下世話なことを考えてしまうわけだが、彼らの行く末を見れば真実がわかる。
そもそも彼に音楽の才能がなかったら、興味を持たれていないはず。芸は身を助くとは、まさにこのことだ。