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しねま・だ・しねま

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古今東西のお気に入り映画。特にオススメはしないけど誰かに話したくなる映画。つまらないけどツッコミどころのある映画。見過ごすわけにはいかない珍作…などなど何でもござれの映画紹介。映…
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2020年3月の記事一覧

時々柔らかな体毛が恋しくなるの

時々柔らかな体毛が恋しくなるの

ベアーズ・キス(2002/ドイツ・イタリア・フランス)
監督:セルゲイ・ボドロフ 
出演:レベッカ・リリエベソ セルゲイ・ボドロフ・ジュニア

サーカス。熊。女の子。ロシア、スウェーデン、ドイツ、スペインを舞台にしたおとぎ話。そう聞いただけで、異国情緒的な切ないイメージにワクワクしてしまう。

お母さんを人間に殺された小熊ミーシャと、お母さんに捨てられた女の子ローラ。2人は運命に導かれるようにして

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女になるって楽しい?

女になるって楽しい?

トランスアメリカ(2006/アメリカ)
監督:ダンカン・タッカー 
出演:フェリシティ・ハフマン ケヴィン・ゼガーズ

すまん。タイトルを「トランクスアメリカ」だと思っていました。おまけに、主人公を演じているのが男だと思っていました。「体は男で中身は女」という方がヒロイン(?)だってことしか知らなかったので、こういう勘違いをしたものと思われます。

ま、映画を見る前の私の予備知識なんて、しょせんこ

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おままごとじゃないか!

おままごとじゃないか!

空中庭園(2005/日本)
監督:豊田利晃 
出演:小泉今日子 板尾創路 鈴木杏 楠木道代 永作博美

骨の髄までしゃぶりつくすように映画『東京タワー』狂騒が続いていた頃に思ったのは、あれは「息子」と「母親」だからよかったわけで。

やっぱり男の子って優しいよね。お母さんに優しいよね。そう思いませんか?もしあれが娘だったら、こうはいかんよ。マザコンの娘なんかいないんだから。

母と娘をリアルに描い

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私は一歩一歩 あなたへ近づくために歩いてきました

私は一歩一歩 あなたへ近づくために歩いてきました

SAYURI(2005/アメリカ)
監督:ロブ・マーシャル 
出演:チャン・ツィイー 渡辺謙 コン・リー 桃井かおり ミシェル・ヨー

日本人同士でも英語で普通に会話しているので最初はビックリしたが、よく考えてみたら、これはそういう映画だった。

とはいえ、戦前の日本人(そこらへんにいる子どもまで)がみんな英語ペラペラなのを見て、NOVAのCMを見た時のような嫉妬まじりの不快感を感じたのは、私だけ

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君は親友だ。結婚してほしい。

君は親友だ。結婚してほしい。

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005/アメリカ)
監督:ジェームズ・マンゴール 
出演:ホアキン・フェニックス リース・ウィザースプーン

お兄ちゃん(故リバー・フェニックス)よりいい男になってきたね。ホアキン。

時間の止まってしまったお兄ちゃんを超えて、君が男らしく成長していくのは時間の問題たったけど、味のあるいい役者になってきたじゃない。「誘う女」から注目してきたお姉さんとしては、嬉

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