
子どもの興味に寄り添うと学ぶキッカケづくりが見える。【本文抜粋07】
「自然あそびで子どもの非認知能力が育つ」の本の中で著者・長谷部雅一が語っている「自然あそび」の極意をたまにつぶやいています。
---以下、本文より抜粋---
私たちが大切にしていることは、参加してくれた子どもに「楽しかった」と感じてもらうことです。これがイベントを成立させる最低条件です。私は「楽しい」という感情が学びのサイクルを生む土台だと考えています。
単純に自然あそび教室に参加している人は、その場が「おもしろい!」と思わなければあそぶ意欲は湧かないし、気づきや学ぶチャンスを作ることはできません。私たちは「どうしたら子どもにおもしろいと思う体験をしてもらえるか?」を意識しています。私自身は、好奇心や探究心をくすぐることがスタートだと思っています。
そもそも私たちが行っていることは自然環境を使った “場づくり”です。
そのために、毎回少しだけ自然の情報収集をしているにすぎません。イベント前に自然を歩き、「何があるかな?」とリサーチをします。そして、自分が発見したモノの「何に」惹かれて「どう」感じたのかを整理します。モノの名前を調べるより、まずはここが大切です。さらにイベント本番は、子どもの興味に寄り添って、その興味に対して最大限まで一緒に深掘りし、広げていくことに注視します。