亀の卵の保管(孵卵)
リクガメやハコガメが産んだ卵を孵化させるためにどんな環境で保管すれいいいのか、我が家の例を紹介したいと思います。
我が家ではリクガメやハコガメたちを庭の一角を仕切って、そのスペースの半分程度が日陰になるように屋根を被せた環境で飼育しています。
◆ギリシャリクガメ、マルギナータリクガメの卵
ギリシャリクガメやマルギナータリクガメの産卵場所を見ていると、日の当たる場所で産卵をします。海外のサイトで見ても同じような場所で産卵している写真がよく掲載されています。
その場所の土質を見てみると雨天時除けば乾燥気味になっている真砂土です。産卵した穴から掘り出した卵は、バーミキュライト、ヤシ殻土、胡桃の殻を砕いた爬虫類用の床材などをタッパーに敷いて、そこに卵の上下が逆さまにならないよう転がらないように少しだけ(卵の1/5程度)埋めます。床材にはスポイトなどで少しだけ水分を含ませます。これは屋外の土の湿度を再現するためです。水分を含ませたら蓋をして、インキュベーター(孵卵器)の中か、直射日光による急激な温度上昇の影響を受けない場所(我が家の場合は、屋外の倉庫の床付近)に置いておきます。蓋には通気性を確保するために穴をいくつか開けておきます。水分は、最初に床材に含ませたら、あとは孵化まで追加することはありません。それで健康な有精卵であれば、ほぼ100%孵化します。ちなみに床材は、砂、赤玉土などでもよいと思います。我が家では産卵から60~75日くらいで孵化します。
◆ミツユビハコガメ、ガルフコーストハコガメ
ミツユビハコガメやガルフコーストハコガメは、我が家の飼育環境では、日向でも、日陰でも産卵しています。リクガメたちよりも少し湿った土に産卵をします。そこで床材は、湿度を維持するために水苔を使用しています。水苔は購入してきた時は、ほとんどの場合、乾燥させて圧縮された状態になっているので一旦、水苔をバケツの中で水浸しにして膨らませて(復元させて)から、その水苔を絞って使用します。絞り具合のイメージは、(ちょっと表現がいまいちですが)雑巾掛けの時に雑巾くらいの絞り具合で使用しています。その絞った水苔をタッパーなどの容器の中に敷き詰めて、水苔の中に卵を埋めます。リクガメよりも湿度が必要な卵なので、卵の上にも水苔を被せて完全に卵全体が隠れてしまうように埋めます。そして、容器の蓋をしてリクガメの卵同様インキュベーター(孵卵器)の中か、直射日光による急激な温度上昇の影響を受けない場所(我が家の場合は、屋外の倉庫の床付近)に置いておきます。こちらもリクガメ同様、蓋には通気性を確保するために穴をいくつか開けておきます。ハコガメの卵は、湿度が必要なので孵化までの間、時々水苔の湿り具合をチェックして、乾燥していたら、霧吹き器などで水分を追加します。リクガメ同様、我が家ではハコガメも産卵から60~75日くらいで孵化します。
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