抜毛症。コンプレックスと意地の戦い。
私は抜毛症だ。はっきりしたことは覚えてないが、多分発症は小学5年生の頃で、かれこれ10年は抜き続けている。改めてみるとすごい歳月だ。
「抜毛症」と検索すると、大体が眉か髪でも私はその二つは少ない。「ハマる」部位は変わるが陰毛や足、手や指が主となる。幸い髪のような無くなったら困るところではなかったが、それは発症した一因にも関係すると考えている。
元々毛が濃かった私は、成長と共に男女の違い、「女性は毛がない、薄い」という価値観に囚われるようになり小さなコンプレックスを抱いていた。それが決定的になった出来事は忘れられない。小学校低学年の男の子に「なんで女なのにそんなに毛が濃いの。男みたい」と言われた。それを聞いた他の子も私の脛を覗いてきた。相手に悪気はない。笑って誤魔化すしかなかった。
そんなことがあり私は自分の毛をよく見るようになった(当時は剃刀の存在も知らなかった)。あるとき、何気なくつまんで見たら容易に抜けた。そこから私の抜毛症は始まった。
始めは容姿のコンプレックスだったが。今は関係なく止まらない。止められない。でも、高いお金をかけて脱毛をするのか。そもそも女性のムダ毛に対する男たちの高すぎる理想が悪いのになぜ私がそっちに合わせる必要がある。そんなので離れていく男なんてこっちから願い下げだ。脱毛に行ったら負けだ。でも自分でも自分の毛は嫌い。抜き続けると肌にも悪い。変なプライドなんか捨てていった方がいいんじゃないか。でも、いや、なぜ、、、、。
なぜ自分はこんなことで何年間も毎日悩み続けなければならないのだろう。スッキリ解決!なんて日が来るのであろうか。