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ねりけし状生分解性樹脂の作り方 完全マニュアル



説明

生分解性を持つ、ねりけし状の樹脂です。手でこねたりちぎったりして自由に形を変えることができます。

原料は酢酸セルロース樹脂と可塑剤です。可塑剤も生分解性を持つ安全性の高いものを使っているため、作る時も、実際に使うときも安心して使うことができます。

できた樹脂には、顔料、えさ、油、香料などを自由に配合して混ぜることができます。生分解であることから、主に釣りでの活用が考えられます。

釣りで使われる軟質樹脂としては、ワームとして軟質塩ビ(PVC)や石油系樹脂のエラストマーがありますが、これらの樹脂には生分解性がありません。釣りエサではよくゼラチンやグルテンが使われています。これらは良好な生分解性があります。ただし強度が低い、夏場の温度に耐えられない、すぐに水に溶けてしまうなどがあり、使い勝手の面で課題もあります。

軟質で、耐水性やほどほどの強度・耐熱性があり、かつ生分解する樹脂というのは案外候補がありません。このねりけし状生分解性樹脂は、この領域をカバーできる可能性があります。

一般的に、ねりけしのようなエラストマーはニーダーなどバッチ式の大型設備で作るのが一般的です。1バッチのロットは最低100kg程度からとなります。小型のラボ機も世の中にはありますが、試作費用が高額となります。そのため、少量を費用をかけずに作ることは困難です。

このNoteでは、ねりけし状の生分解性樹脂を、数gから、安価に、簡単に作ることができる方法を紹介します。特別な装置も、作業環境も必要ありません。簡易な準備品だけで、だれでもスキルを必要とせずに作ることができます。

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