それが看護だよ~笑顔の力~
先日、技術試験が終わった看護学生に声をかけられました。
その子は自分の試験が終わり、患者役をしていた子でした。
看護師役が準備をしている間、患者役はベッドで寝て待っています。
その時にその子は表情がとても固く、少し気になりました。
具合が悪い様子は無いよな…とその子を見ていると、目が合ったので、私は反射的に笑顔を返しました。
そうしたら、その子もニコっと笑ったので安心し、試験は無事に終わりました。
試験が終わり、チェックをしている時に、その子が
『自分の試験、絶対ダメだったと思うんです。○○が出来なかった。だから気になって。でも、先生が笑ってくれたからちょっと和んだ😊』
と。
そうか。この子の表情が固かったのはそういう事だったのか。と思いました。
初めての技術試験で緊張しただろうし、自分ができていなかったと思ったら心配になりますよね。
そんな状況でも、笑顔は心を和ませてくれる。
これは、病院で入院している患者さんの状況と似ているのではないかと思います。
病気の宣告をされた。
自分があとどのくらい生きられるのか分からない。
今後病状がどうなるか分からない。
一生付き合っていかなくてはいけない後遺症が残った。
…患者さんは、様々な事を抱えてその場にいます。
看護師はバイタルサインや身体の状態の観察はもちろん、心のケアも日常的にしていく事が大切です。
その人が自分の状態をどう捉えて、どのような考えを持って病気と向き合うか。
それはその後の病状に大きく影響します。
まずはそこと向き合える心の状態を作る事。
そのために看護師の人間性や笑顔は大きな力を発揮すると思います。
患者さんに様々な性格の人がいるように、看護師も様々な性格の人がいた方がいい。
でも、どんな看護師にも必要なのは【笑顔】。
看護師の笑顔は、大きな力を持っていると思っています。
看護学生や新人の時は、分からない事やできない事が多く不安な事も多いと思います。
そんな時こそ【笑顔】を意識すること。
試験を振り返って不安になっていた気持ちが少し和んだように、患者さんの心も和ませてあげることが出来るかも知れません。
それも大事な看護。
看護学生は患者役をしながら様々な学びをしています。
看護師役だけでは気付けない患者側の気持ちを体験し、より良い看護ができるようになるのです。
看護学生さん、患者役をやった時の気持ちを忘れないでね。
それは大きな大きな財産です。
みんなが感じた事を患者さんに良い形で返せるように。
私の笑顔で和んでくれた学生が、数年後に沢山の患者さんを和ませる看護師になれますように😌
きっとなれるよ🍀
全ての看護学生さん、応援しています😊✨