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日本お米ばなし vol.48 食文化編「お米はなまもの、お歳暮は熨斗なしでもOK」
Natural Farmingは、お米の専門家である「五ツ星お米マイスター」のいるお店です。
お米が大好きな私たちがお届けする【 日本お米ばなし】ぜひご覧ください。
今回はお歳暮(おせいぼ)にまつわるお米の話をご紹介します。お歳暮にお米を贈りたいとお考えの方は、ぜひ当店のギフトセットもご検討いただけたら嬉しいです。
お歳暮とは
お歳暮は、年末に日頃お世話になった人々に感謝の気持ちを込めて贈る贈り物です。「歳暮」という言葉自体は「年の暮れ」を意味し、12月の師走に行われる日本の伝統的な贈答習慣の一つです。
お歳暮の習慣は、元々は祖先や神仏に対して年末に供え物をする「歳暮廻り」という習慣に由来します。これが次第にお世話になった人々へ感謝の贈り物をする形に変わっていき、現代の贈答文化として定着しました。
お歳暮の目的
お歳暮は、家族や親戚、友人、仕事関係者、取引先、医師や先生など、日頃お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるために贈られます。これは日本の「お中元」同様、感謝の気持ちを形にして表す行為ですが、年末に行う点で異なります。
お歳暮を贈る時期
一般的には12月初旬から12月25日頃までに贈るのが適切とされています。これを過ぎると「お歳暮」ではなく、「お年賀」として扱われることもあります。
最近の傾向では、11月下旬から贈り始める方も増えてきているそうですが、本来の意味を考えると師走に贈る方が良いでしょう。
贈る品物
お歳暮に贈られる品物は、食べ物や飲み物が主流です。例えば、お米、お酒、お菓子、ハム、果物、海産物、調味料セットなどがよく選ばれます。
元々は嫁いだ娘がお正月の歳神様に供える祝い肴を実家へ贈った習わしが伝統となり、荒巻鮭などが贈られていたそうです。戦前になると、神棚にお供えするものをお歳暮として贈るようになり、現在では食品を主流とするようになったそうです。
相手の好みや家族構成に合わせて選ぶことが一般的ですが、実家に贈る場合には特に「お米」はおすすめです。12月は新米を贈ることができる時期でもあり、ちょっと良いものを贈るには最適です。
お米に熨斗は必要?
「お米は生ものなので熨斗(のし)が不要」という考え方は、伝統的なルールに基づいたものです。もともと「熨斗」は「延寿」を意味する縁起物であり、生鮮食品や生ものに対しては避けられています。
これに基づいて、お米も「生もの」と見なされるため、熨斗をつける必要はありません。
しかし、現代ではお米を贈り物として扱う際には、熨斗をつけるのが一般的なマナーとされる場合もあり、どちらが正しいのか困っている方もいらっしゃるかと思います。
現代のスタイルにぴったりな「帯紙」
伝統的には、お米には熨斗が不要ですが、贈答マナーを気にする方も多い現代。当店では「帯紙」をお付けすることで、十分に礼儀を示すことができるようにしています。
熨斗と帯紙の役割は似ており、どちらも贈り物に対する感謝や礼儀を示すためのものです。
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とはいえ、「贈答マナーとしては熨斗をつけるもの」とお考えの方もいらっしゃるため、相手の好みや地域の風習によって判断するのがよいでしょう。
お歳暮を発注したらやること
できれば、品物が届く数日前に日頃お世話になっていることへの感謝の気持ちを込めた手紙やメッセージを送っておくことが好ましいです。
お歳暮をいただいたら
あなたがお歳暮を受け取った場合、基本的にはお返しは不要ですが、お礼状は送るようにしましょう。
おわりに
お歳暮にナチュラルな新米を贈るという選択肢は、衣食住の「食」に対する相手への思いやりと地球環境への配慮を感じられるセンスの良さも一緒に届けられることでしょう。
お歳暮時期頃までが「新米」と表示可能な期間でもあり、せっかくお米を贈るならこの時期を活かしたいものです。
当店は出荷当日に精米したてを発送するので、年末年始に希少で美味しいお米を楽しんでいただけると思います。
ぜひ、この機会に農薬・化学肥料・家畜由来の堆肥を使用していない、「わたしによくて未来にいい」お米のギフトセットをご活用いただけますと幸いです。