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日本お米ばなし vol.27 栽培編「カントリーエレベーターとライスセンターってなに?」
Natural Farmingは、お米の専門家である「五ツ星お米マイスター」のいるお店です。
お米が大好きな私たちがお届けする【 日本お米ばなし】ぜひご覧ください。
日本お米ばなし vol.27 栽培編「カントリーエレベーターとライスセンターってなに?」
都市部出身の方と地方に出かけ、目的地へ車で向かっているときに田園地帯にどどーんと登場する高さのある建物を見て、「あれってなんのビルなのかな?」と聞かれたことがあります。
地方出身の筆者にとって、カントリーエレベーターがあまりにも当たり前の施設だったので、この質問には大変驚きました。
そこで今回は、「カントリーエレベーター」と「ライスセンター」について、簡単にご紹介したいと思います。
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カントリーエレベーター
カントリーエレベーターは、収穫したお米を調整・保管する施設です。田舎(カントリー)にあり、貨物を上下に運搬する装置(エレベーター)を持つ施設であることからこの名前がつきました。水田地帯にそびえ立つひときわ大きな建物です。
籾の乾燥、籾すりなどの収穫後の調製作業と保管を1か所で行う大規模な施設で、いくつもの農家が共同で利用します。主に地域の農業協同組合(JA)が所有し、JA職員が運営を行っています。
ライスセンター
ライスセンターは、籾の乾燥と籾すりなどの調製作業は行いますが、籾の保管機能を持たない場合が多いです。そのため、カントリーエレベーターに比べて規模が小さい施設となっています。
収穫後のお米の行き先
一般的にお米の産地では「カントリーエレベーター」や「ライスセンター」を保有し、秋になると農家が収穫した籾を持ち込みます。
地域のお米が1か所に集められ、ごみを取り除いたり、保存に適した水分量に乾燥し、長期間保存されます。
そして、必要に応じて籾すりなどの調製を行い出荷をしていきます。
この仕組みを個人の農家が行うのは効率が良くありません。また、地域のお米をすべて同じように乾燥・貯蔵をすることで、品質のばらつきがなくなるというメリットもあります。
私たちの仕入れているお米
弊社の運営する「Natural Farming」や「玄米王米穀店」では、生産者1軒1軒からお米を仕入れています。そのため、農家ごとに籾の乾燥、籾すりなどの収穫後の調製作業と保管する倉庫を持っている場合がほとんどです。
これは、農家側には手間がかかることです。しかし、地域の他の農家のお米と混ざることがないため、栽培のこだわりや味の違いを消費者に伝えるためにあえて自社で所有しているのです。
まとめ
日本お米ばなし vol.27 栽培編「カントリーエレベーターとライスセンターってなに?」
こたえ:カントリーエレベーターは収穫したお米を調整・保管する施設。ライスセンターは収穫したお米を調整する施設。
おわりに
私たちの主食を一年を通して供給するために「カントリーエレベーター」や「ライスセンター」はとても大切な仕組みです。