流産 自然排出 小さな出産の日記③

2度目の手術前日、ラミナリアの挿入

2009年9月9日7:05に書いた日記です。

力を入れるな!

2度目の手術前日。

恐怖のラミナリア挿入の時が来てしまった。

「はい楽にして~」

と促されるのに従って、目をつぶって体制を整えます。
手は、処置台の取っ手を握り締めています。

「はじめるね~」

カチャカチャと金属音がして、冷たい器具が入り込む。
そしてすぐに、


「!!!!!!!!!!!!」



ある程度の覚悟はしていました。

もう自分は大人。13年前とは違う。
いろんな痛みにも耐えてきた。
帝王切開の時だって、術後翌日には立って歩いたし、
「痛い」なんて言わなかった。

きっと我慢できる、そう思っていました。



でも、この痛みは別物だよ・・・


「力を入れるな!」

と怒る先生。
悪魔かなんかなの?

子宮の入り口、あの部分の更に奥、
「あ、これ以上入ったらやばいでしょ」という部分をつまんで、
(子宮口の入り口をつまんでるの?)

その部分に、針をグリグリを差し込まれる。

カラダは無意識に回避しようとします。

「痛い!!!」なんて言葉すら出てこなくて

「ぎゃ~~~~~~!!!!!あ~~~~~!!!」

と、ひたすら絶叫。

涙も脂汗もどっと出て、ぐちゃぐちゃ。


「一番細いのでも入らないよ・・・見えない」

と、先生。
どうやら私の子宮口までの道のりが、「子宮後屈?」とかで険しいらしい。
でも知るかそんなこと。


流産なんて、何一ついいことなんかない


本来は5分くらいで済む処置のようですが、

「もういいや、2本にしておこう」

「こんなに痛がる人はいないよ~」


と開放されたのが30分後。

先生は苦笑いしながらさっさと処置室から出て行ったのですが、
処置台で足を開きながら、私は動けず放心。

からだ全体で痛みに耐えたあとというのは、
何かを話すことも出来ず、どこも動かせない。


看護士さんに促され、足を閉じることはできましたが、
台から動く事が出来ない。


(どうして・・・?流産というだけでもとても辛く、何度も泣いた。
心はこんなに弱りきっているのに・・・
なぜ、身体もこんなに痛い思いをしなければならないの?どうして。)

悔しいのと、痛いのとで、涙がとまりませんでした。


「流産なんて、何一ついいことなんかない・・・」


立って歩く事は到底できず、車椅子でベッドに戻りました。

看護士さんが

「あ、パジャマが濡れているわね、替えましょうか」
と言ってくれたけど、さっさと一人にして欲しくて、遠慮しました。


ベッドに横になると、やはりパジャマが冷たい。
急にそれが気になって、
着替えるか・・・と脱いでみると、上も下もびしょびしょ。

あの処置で、身体ののあらゆる部分から汗が噴出していたのがわかる。

(どうして・・・私だけこんな思いをしなくちゃいけないの)

しばらくの間は悲しくて悔しくて、服も着れないまま、
声を殺してベッドで泣いていました。



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