#11 「そういえば、ポストカード作りどうした?の事」
確か、1.2年前位に(もうそんなに時間が経ってしまったという事に衝撃)
自分の中でポストカードを作りたい熱みたいなものが沸々と湧いてきていて
急に作りたい!
と、ある意味衝動的にも近い感じで色々な絵を描きたい様に描いてみたのですが
実際にポストカードへと仕上げたものを見て違和感。。。
ん?おかしい・・・なんか違うな……?
なんていうか、ポストカードとして何処かしっくりこない。
でもなんでこれがイマイチなのか?が、自分の中で掴みきれなかったのもあって
これはもう少し自分でもっと色々と他のデザインを見てみて、描いてみて、
煮詰めなきゃいけないかな、、、という所で立ち止まったままになってた。
ポストカードを作りたかったキッカケというのはブログに書いたかもしれないけど自分の作る服の世界観を広げるためだったりする。
こういう服を作っている、
その自分が作っている服のコンセプトや服の持つイメージ、自分が伝えたい事
なんかを絵でも表現出来たら良いよなぁ〜というところから始まった。
の、はずだったんだけれど・・・見事に頓挫。
そこから今の今まで表に出ていなくて、気が付けばこんにちまでに至る。
でもポストカードを作る事は今も考えていて
時間を見つけては「こんな感じはどうかな?」なんて
色々と試してみたりもしていたのでした。
元々単純に絵を描くのが好きというのもあるし
(上手いかどうかは別問題!)
洋服作りの基本も知らない頃にこの世界に入ったのだってデザイン画を描くのが
なんか、カッコイイよね!素敵よね!なんていうちょっとだけ不純な(笑)?理由からだったしでスッパリと作ることを止めようとは思わなかったのでした。
時間を置けたからかもしれないのだけれど
仕上げた物にしっくりこなかった事の原因の一つが客観的な目を持てていなかったというのがあったと思う。多分。
いや、そこは意識して持っていたはずだと思っていたけれどまだ足りなかったんだろうなぁ・・・。
要は「絵」と「イラスト」の違いといったところでしょうか。
自分が描いていたのは「絵」であってデザインされた「イラスト」にはまだなっていなかったのかなぁって思った。
もちろん、「絵」がポストカードになっててそれが凄くステキな物も世の中には沢山あるのだけれど自分が描きたかったのは「イラスト」の方なのだろうな。
この小さな紙の中に色と形と大きさと余白も計算しながら詰め込む。
(余白大事!)
描いているとのめり込んで時間を忘れて作業しちゃうんだけどそれは一種
自己満足みたいなモノであって仕上がったものを見ればそこが足りなかった
事に今更ながら気がついた。
でも、ですよ。
自分の作る服の世界観を絵に込めるなら自身が描きたいモノ、伝えたい事を
どちらかって言えば感覚で描くっていうのが大事なんじゃないか?
とも思ってしまう。。。
う〜ん、どうなんでしょ?難しいな。
ただ、最近ようやく形になりそうなものが出来つつあるのでもしかしたら、今年中には出来るかも?!なんてワクワクしています。
まだ分かりませんが(汗)。
ちょっと話は変わるのですが。
ここまでポストカードを描くにあたって感性を鍛えるために
色々と絵画やデザイン書などを見てきたのですが
意識して見てみると本当に素敵な絵やデザインやイラストが沢山あるなぁと思った。
それこそ自分より上手い人はゴマンといて、その世界で頑張って活躍している人が多くいるんだと思う。
ただこの先どうなるんだろうか・・・?と思ってしまう。
AIなどの発展が目覚まし過ぎて今じゃ精密な絵を描かせる事も出来るみたいだし
それで仕上がったものは自分がこの先何年も描きまくってようやく手に入れる技術を一瞬にして過去の物にしてしまうんだろうなぁ…なんて思う。
絵の価値みたいなものが良い意味でも悪い意味でも大きく変わってしまうんだろうか?
AIに世界的に有名な亡くなられた画家の癖や世界観、表現方法やテイストを記憶させてもし現世で生きていたらこんな絵を描くだろう、なんていう事がボタン一発で仕上がってしまう。。。
この有名な画家にこんな絵を描かせたい。
あの画家にこのイベント用の絵を描いてもらおう!
なんていうやりとり自体が機械の中で完結されてしまう。
そんな事が出来る日がいつか来るのか。
(もう来ていたり?)
そうなれば、イラストレーターというお仕事は無くなってしまうのだろうか・・・。
絵を描けない人にとっては楽しみでもありますが、
自分にとっては怖くもあるなぁ・・・と、色鉛筆を手にして思うのでした。