#4 「カジュアル服とフォーマル服の事」
もし過去のブログを読んで下さった方がいたとしたら何度も自己紹介的な文になってしまって申し訳ございませんが
自分は現在レディース服をメインに活動をしていまして
ナチュラルテイストの、主にコットンや麻などの天然素材を使ったフリーサイズなふんわりとしたシルエットの服を作っています。
実はそれとは別に勉強として、幅広く服の世界を知るため、メンズの服も同時進行で学んでいるところです。。。
学生の時に授業の一環として軽くではありますがそのメンズ服の歴史やメンズシャツなどの縫製を学ばせてもらったのですが
さらにより深くという感じで「テーラードジャケット」と呼ばれる、しっかりと仕立てられたオーダーメイド服の構造や作り方を1から学び直しました。
もう、勉強し始めてかれこれ7〜8年にはなりますでしょうか・・・?
ほぼテーラードジャケットだけでその位の時間をかけてきたわけですが
一つ言えることはとても奥が深い。
もう一つ言うならばとても難しいという事。
全く違う! とは思いませんが自分が作ってきたレディース服の知識や経験を
そのまま流用して落とし込む・・・なんて事があまり出来ない気がするのは自分だけでしょうか・・・?
むしろ日々新しい経験や知識を得る事の方が多くて吸収しながらやっていく、そんな事の繰り返しな気がします。
特に縫製に関しては。
メンズ服とレディース服との違い?
それも理由の一つですが、むしろカジュアル服とフォーマル服との違いと言っても良いかもしれません。。。
広く見ればTPOが一番分かりやすい差になるのでしょうか・・・
着ていく場所、用途、その時間帯など。
パーティなどあまり出た事のない自分でも
着て行って良いものとあまり相応しくない物などはなんとなくの感覚や
冠婚葬祭などで得た知識などから完璧ではありませんがある程度は推測出来ます。
かしこまった場所や催事などでは服装もそれなりの物を要求されますよね。
見方を変えて今度はそれを作り手目線だけで答えるならば。
人によって勿論、答えは変わるかと思いますが
自分ならばカッチリ作るか、崩して作るかの違いなのかな・・・と。
ここでのかっちりは「フォーマル」、崩すの方は「カジュアル」になるのですが
もっと突っ込んで言えば自分目線になり、異論があるかと思いますが
人が美しいと感じる人体の黄金比を意識した服作りがフォーマル、
それとは別のコンセプトの服が大きく分けるとカジュアル服に
なるので・・・しょう・・・か?
(自分でもしっかりと明確でない部分もあってしどろもどろ。。。)
なので今自分が学んでいるテーラードジャケットなどでは体のラインをより美しく、綺麗に見せる事に特化した型紙作りや縫製を経て仕上げています。
それが例えレディース物であったとしてもカジュアルな物にはあまり見られない様な麻で出来たかっちりした芯地を身頃に噛ませて
ある部分は鎧のように固く
ある部分はしなやかに、柔らかく仕立てられ
型崩れした服など言語道断!と言った感じの佇まい。
ミシンによって生まれるパッカリングなどもってのほか。
余計なシワや弛みも許さない、人体の構造に沿った生地の癖取りや追い込みによって生まれる美しい無駄のないゆとり。。。
「フォーマル」と「カジュアル」。
「メンズ」と「レディース」。
どちらが凄くて、どちらが難しいという事では無く
両方やってみて思ったのは両方奥が深くて面白いという事。
フォーマルは縫いの世界の幅を広げてくれました。
カジュアルはデザインの面白さを教えてくれました。
ただ、やっぱりやりたいのはレディースのカジュアル服。
日常の中に溶け込む様なデイリーウエアに心躍ります。。。
日々着てこそな想いがあるからなのか・・・?
なのでこれからも勉学は続けていきますし、
レディース服も作り続けたいと思います。。。
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