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佐渡旅イイとこどり★みっか目

ひとけの無い夜の恐怖に怖気つくも、爆睡して朝を迎える。今日は小木!
小木港のぽかぽかベンチで朝の時間を過ごし、
8時半から営業の小木博物館へ。
千石船って聞いた事あるけど、どんなモノかは知らなかった。
館内のビデオを見て、江戸時代に千石船がどのような役割をしたのか、また江戸時代と同じ原寸大に作られた千石船の白山丸が、どのように作られたのかを知る。(千石船は瀬戸内海や大阪では北前船と呼ばれている。)
展示されてる船を見て、その歴史を知った。米を馬で上方へ運ぶより、そりゃ船の方が人手も少なくたくさん運べる。だけど、船にはエンジンがない。パイレーツなみの海賊は居なかったのかと心配してしまった。特に小木は金山もあったことから幕府にとって重要な港であった訳だ。イヤハヤ「佐渡すげー」とまたまた感心した。

千石舟
エンジンは無い舟

小学校校舎跡を利用して展示されている、千石船で運ばれたお宝、当時の暮らしぶり、漁業で使われていた道具など、興味深いモノを見る事ができた。

時代を感じるモノがたくさん

そんな歴史を踏まえてから、次に進む宿根木。モノと技術の交流地。残念ながら週末と祝日しか建物の中を見学する事が出来なかったが、外見と違い中は漆塗りだったりするらしい。

宿根木の三角の家

目の前の浜では「はんぎり」の旗が立っている。
コースは3つ。湾の中だけか、外海に出るか。ココは一生に一度のことになりそうなので、外海の長いコースを選択。今日は波が少し高いと言われるが、黄色いライフジャケットを着込み、「万が一は泳げばいいんだもんね」と強がりを言ってみた。(私は泳げない)はんぎりのハッピを着た船頭さんは、若いお姉さんだった。一対一で海の上、興味津々のオバサン根性で彼女に「この仕事はいつから」「何で船頭になった?」「前職は」と質問攻め。外海で波にあおられるようになると、「うぉーっ」と叫ぶウルサイ客であった。

たらい舟のはんぎり

小木でたらい舟に乗れる場所は数カ所あるようだが、外海に出るのは「はんぎり」だけ。はんぎりは桶を半分に切ったからはんぎり、そしてプラスチックではなく、木の桶を作って手入れして使っているのも特徴だそう。今時は、味噌や醤油も桶職人が居なくて困っている時代。その桶を作っている方は、なんと小木から本土へはんぎりで渡った経験があると言う。フェリーでも2時間、はんぎりで18時間。

外海へ出ると波が高くなる

江戸時代、小木の宿根木の港で、千石船とはんぎりで賑やかな所だった様子を想像してみた。

その小木の港、はんぎりのたらい舟から洞窟らしきものが見えた。

洞窟を、通り抜ける

お姉さんいわく、「火星に出ます」???
佐渡ジオパーク、宿根木海岸遊歩道を歩いてみた。洞窟は人が掘ったもので、貯蔵庫として使われた様子、フナムシにびくつきながら洞窟に入ると、小さな電気がついていた。それでも暗いが出口が見えるので突き進む。
出た。なるほど、火星だ!火山灰の岩が波で削られ、植物の緑も苔も無いゴツゴツした岩の広い空間があった。

まるで火星 ?

お楽しみのランチは宿根木の入口にある
よしかわ屋 
八木のうみで採れた魚、「はちめ」の焼魚定食。はちめはメバルの仲間で目がパッチリしているらしい。はちめと美味しく焼いてくれた方へ感謝しつつ骨までしゃぶって戴きました。知らなかった歴史に触れて経験して感動して、美味しくて、食後のコーヒーまで、とても気分良く時を過ごした。

はちめの焼魚定食

店先でぷっくりとした梅干し売っていた。
地元の漁師、青木さんが農薬を使わずに梅から育てて漬けたもので、すぐそこで案内をしているという。迷わず購入して青木さんに会いに行く。
彼は鯛の一本釣りが専門。船外機を2つ持ち、天気図気圧と魚群探知機と、これまでのデーターの蓄積を駆使して漁をされている。小木に鯛釣り漁師は2人しかいない。ブリの漁師も少ない。鯛とブリでは漁の設備が全然違うらしい。しかも、今時のブリなんか「ねこまたぎ」で猫もブリをまたぐほど見向きもしないと言う。えー私昨日美味しく食べたし、佐渡のちまたでブリ丼のメニューを見かけるけど?彼は寒鰤しか食べない様子。ココでも、「何で漁師?」「いつから」とオバチャン根性を発揮するのであった。
本土帰宅後、彼の作った梅干しを食べる度に、小木で出会った笑顔の人たちを思い出す。

自家栽培の梅を漬けた貴重品

帰宅する為、両津港へ戻る途中に寄り道
しまふうみ
海を見下ろすガーデンに赤いパラソル。手作りのパンが食べれる店で、テイクアウトも可能。混雑しており、パンの品揃いを見て引き返す。へんじもっこのソーセージを使ったホットドックが気になった。

しまふうみ

へんじもっこ
事務所兼工場で、カウンターで販売してくれる。クーラーボックスは持っていないと伝えると、簡易的だか銀の保冷バックに冷凍の商品を入れてくれた。たまとろサラミとウィンナー等を購入、帰宅後のお楽しみで酒はやっぱりビールかな♪

フルーツさいとう
いちごやりんごの他に、おけさ柿のスムージーがあった。小木では柿農家さんの柿の木がたくさんあった。一般の柿とは違う栽培している木。秋じゃ無いと食べれないので柿のスムージーを注文したが、やっぱり生で食べるのが一番美味しいのだと思う。食の若杉友子さんの梅ピューレがあったので、購入した。

これで、私の佐渡旅は終わりです。

佐渡って、
歴史や文化もスゴイ
ケモノが居ないのもスゴイ
日本の良いところを、ぎゅっと縮めた味のある島

今後、山に登って佐渡を見る時は、
海に浮かぶデカい島というだけではなく、
中身の濃いスゴイ佐渡を眺めることになります。

おわり

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