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佐渡旅イイとこどり★ふつか目

朝5時半、金北山へ向かうらしき団体さんの声で目が覚める。風の音でテントで眠れず、車に移動して爆睡したのだが、朝になってもまだ風がある。そのおかげか天気は良い。放置していたテントを撤収。
ドンデン山荘自販機でホットの缶コーヒーを買い、テラスで佐渡名物のカステラサンドを頬張る。なんて優雅なんだ♪

カステラサンド

山登りの時は、夜明けとともに出発するせっかちタイプなのだか、足を痛めて無理はできない。
ゆっくりと準備をして、ドンデン山荘から0.7kmの尻立山を目指す。登りではあるが、一部舗装もされており、遊歩道的で観光でもオッケーの道。
尻立山山頂の見晴らしも良く、金北山へ続く稜線を見ると、流石にちょっと残念に思う。
行きたかったな。

尻立山から金北山

でも、私には他にも行きたいトコがある。
本日の予定は佐渡北の先端にある岩、二ツ亀と大野亀の亀巡りだ。
81号線のドンデンから外海府へは通行止めとなっており、両津側から45号線内海府を北へ。
トンネルもいくつかあり、道幅が狭いところもあるが、交通量は少なく、海を横目にのんびり走る。

二ツ亀に到着、車を停めて歩く必要があるらしい。ホテルの脇を通り海岸に出ると、おおーこれぞ景勝地眼下に幅の狭い砂浜で繋がる亀がいた。

二つ亀

男性が一人、その砂浜を亀に向かって歩いていたので、私も階段を降りていく。
下から見上げる亀もデカい、夏は海水浴場になる?ようだけど靴などのゴミが打ち上げられている。両側から波が寄せる狭い砂浜を通って亀にタッチ、左手には大野亀も見えた。オオっ!

二ツ亀から見る大野亀

大野亀に着くと、うぎゃーー♪
諦めていたトビシマカンゾウが咲き始めていた。遊歩道も整備されており、ルンルンと歩く。
観光客も僅かで、どこを撮っても人は居ない。
トビシマカンゾウのたくさんの株に蕾がぷっくりついており、イエローカッペットに縁取られる大野亀も容易く想像できる。スゴイなぁ。霧ヶ峰のニッコウキスゲは鹿に食べられて花数が減っていると聞くが、ココはそんな心配もなく、ロープすら張られていないのだ。

奥に二ツ亀

のんびり亀巡りをするとランチ時、この辺りにあるのは駐車場の目の前にある店しか無さそう。
その店も、やってる?という程静か。営業中の看板が出ているので入る。おばちゃんが一人?メニューは少ないがおススメのブリ丼を注文した。
ブリてんこ盛りでした。ブリも美味いが味噌汁のワカメが美味かった。

ブリ丼はぶりたっぷり

店の窓の外に黒い物体が干されて風になびいてる。アレだ。
満足して店を出る時、入口にワカメが売っていた、コレだ。
「ワカメは煮てはダメ、お湯で戻しても風味が無くなる、水で洗って、お碗に入れて、味噌汁を注ぐの」と説明を受け、自分へのお土産とした。
大野亀ロッジさん、これから忙しくなるだろうけど、頑張ってね。

天然ワカメ

さて、こうなったら、(どうなった?)佐渡島一周だと外海府へ車をすすめる。
日本海の荒波で外側はアップダウンもありギザギザしてる。そんなトコにも田園風景が広がり、海なしの長野県人には海と田んぼの景色が珍しい。
あれ、工事中と車を停めると、橋を架ける工事で通行止め。あっけなく無念の一周。
ま、いっか。時間もあるし、ガソリンもある、どうせ行き当たりばったり一人旅。
北の端っこから来た道を引き返し、佐渡のど真ん中を突っ切り、南の端っこへ。

佐渡 最南端の灯台

沢崎鼻灯台で夕日を眺める。が、焼けなかったのは残念。この灯台の駐車場となる深浦で24時間トイレあり、車中泊と決めていた。
が、だが、あまりに寂しすぎる。誰もいない、民家もない?島の先っちょ。ここ怖い。
他の方の記録では、佐渡一周の車中泊でココが一番良かったとあったけど、条件によりますね。
途中で通り過ぎてきた「おぎの湯」へ引き返す。
え?ココも誰も居ない。駐車場は空っぽ、受付の女性がポッツンと、人が居ることに驚いた。
BGMもなく、シーンとしている。いらっしゃいませと言われて、引き返せずにチケット購入。
お客の居ない館内、脱衣所にも、浴室にも、誰も居ない。普段は貸し切りだと喜ぶ私も、すっかり怖気付き、そそくさと汗を流したら、さっさと車に戻りました。誰も居ない夜の銭湯(温泉)は苦手です。
「おぎの湯」は9時まで頑張って営業されており、決して「おぎの湯」さんが悪い訳ではありません。
人間が一番怖いとはいえ、人間が一人も居ないのも怖いという矛盾。
コンビニの灯りが見える場所で車中泊しました。

みっか目に続く

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