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【自然農法】では『連作』はすればする程良き

一般的に農業では、「連作障害」と言って同一の作物(同じ科の野菜)を同じ圃場(ほじょう)で、繰り返し作り続けると、生育不良となり収穫量が減るという障害が発生すると言われています。

その理由は: 同じ作物も作り続けると、土壌の成分バランスが崩れて、作物が好む菌や病害中の密度が高くなり、微生物に偏りが出て、その科特有の病気にかかりやすくなるという事らしいですが…

作物というのは『連作』すればする程、年々収穫量も上がりますし、本当に美味しくて品質の高いしっかりした物ができます。

その理屈を今日は書いていきます。

① 「連作障害」は農薬と肥料が原因

まず何故『連作障害』が発生するのかを上記で、世間一般的に言われている原因を説明しましたが、

本当の原因というのは何を隠そう「農薬と肥料」が原因なのです。

では何故農薬と肥料が「連作障害」を引き起こす原因なのかと言うと、一般的な慣行農法では

当然農薬と肥料を農地に散布しますが、農薬と肥料を入れると実は土が固くなってしまいます。

どうして土が固くなるのかは下記↓の投稿に詳しく書いておりますので良かったら見て下さい。

土が固まる理屈の説明は今回は省かせて頂きますが、その変わり簡単な図で連作障害の説明をします。

長年の農薬と肥料散布によって岩のように固くなった土

簡潔に言うと長年農薬と肥料を入れ続ければ、その農地の土は岩のようにカチカチになりますので、もちろん農作物の根も張らなくなります。

上の図のように表面的にしか作物の根が張らなくなるので、土の養分を充分に吸収することができなくなり、結果成長しなくなるので正規サイズの野菜はもちろんできなくなるということになります。

ですので一般的にはその土地を1年〜2年ほど休ませることで、連作障害を回避しようとします。

1年〜2年ほど休ませることで、再び植えると作物が育つようになるのは長年残留していた肥料分や残留農薬が、その間の雨風などで幾分か洗い流され、土が清浄になるので、土が多少柔らかくなり根が張るようになるからです。

② 「連作」するほど作物の収穫量と品質は向上する


これは自然農法で栽培した場合に限りますが、「連作」すればするほど土の性能がその作物を育てる為の土になっていきます。

例えば同じ農地に毎年トマトを植えると、その土はトマトを作るための土に年々変化していきますので、品質も良く・味は最高に美味しく・収穫量も増えるのでこれだけでも一石三鳥の効果があります。

人間に置き換えれば分かりやすいですが、同じ職人さんでも長年ずっとその仕事をやり続けてきたベテランの職人さんと、始めたばかりの職人さんでは技術に差があるのと同じで、土も同じ作物を同じ圃場で作り続ければその農作物を作る技術者(プロ)になります。

※もちろんこれは野菜の種も毎年自家採取した固定種を使って栽培し、尚且つ残留農薬や残留肥料がしっかり抜けた長年自然農法でやっている農地に限ります。


(「固定種・F1種・遺伝子組み替え作物」に関する記事は近々投稿します)

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