【自由でいるとき】><。
【1】
BAY JUNGLEを経営し始めた頃を
最近よく思い出す。
横浜市中区にあった
100坪のライブハウス
ナイトヨコハマ跡地
25歳から社長をやった。
あの頃からお世話になっている方々の
大半と今でも一緒にお仕事をさせていただいている
あの頃お付き合いした女性と
今夫婦をしている。
20年
継続は力なり
石の上にも3年
こんな言葉を意識して
大切にしていた。
【2】
ライブハウスの社長から
新たに10年で2つの顔を持つようになった
株式会社アルファ・ジャパンプロモーション
芸能プロダクションの社長
ドラクエ10配信者フィクサー
もっと短く表現するなら
リアルとネットだ。
人生の大きな節目が3回あった
リーマンショック
東日本大震災
コロナ禍
経営者として
全部きつかった。
リーマンショックで多くを失い
結婚した。
東日本大震災で多くを失い
フィクサーになる。
コロナ禍で多くを失い
投資生活を4年やって
放送もまた少しやって
次はどうしようか毎日悩んでいる。
【3】
若い頃一緒に仕事していた仲間は
大半が会社の経営者になった。
優秀な社長たちだ。
今彼らから仕事をもらって
生活している。
かつての弟子や後輩や部下たちから
食わせてもらって恥ずかしくないのか
などという前時代的な価値観はない。
私より優秀なんだから仕方ない
フィクサーやってる間に
追い抜かれ続けたのだ。
「 さすがフィクサー><。 」とよくいじられる
「 いやもうフィクサー人気ないんだよ
ゴールドも価値ないしさ
価値ある時もっと有効に使えばよかったよ
おれ稼いでも
使う能力あんまないんだよな
1撃派手な花火上げる日をロマンだなんて
思っちゃうアホ博徒なんだよ。
昔おもろいやつとデカい勝負があったんだけど
負けて引退してたらかっこよかったんだけど
何を間違ったか勝っちゃったんだよ
フィクサーは食うための労働じゃないから
同じ事繰り返す2周目なんて
退屈なことはしたくないんだよな
そういえば
おまえらがしっかり稼いでくれたのを
ダメなやつらに投資して失敗ばっかしてたよな
ひとに投資も
かぶに投資もやめよう
今更遅いかもしれないけど
おれに投資してくれるお前らみたいな人たちを大事にするよ 」
【4】
経営者というのは
お金を稼ぐプロが多いが
優秀な経営者は
お金で買えないものを生み出すプロが多い
お金で買えないもののために
お金を上手に使うプロと言ってもいい
お金では買えないものというのは
一瞬で得られないもの
経営者としての能力は
大きく3つある。
技能
人脈
財力
技能を提供することで
人脈を築き
財力を持つ
もちろん
財力を持ってから
人脈を築くものもいるし
人脈に恵まれてから
才能を開花させていくものも多くいる
この違いを環境と言うのだが
すべてを手にするものにこれらの順番は関係ないし
すべてを手にできないものは
これがないと言い訳したり
妬んで人の不幸を楽しんだり
足を引っ張ることに奔走して浪費する。
この3つを持ち合わせた上で
努力を惜しまない人間に
勝てるやつなどいない
努力とは時間をかけて労を惜しまないことだ。
著名人が強いのは
技能・人脈・財力すべてを駆使して
努力を続けた結果
人気や支持を勝ち取った者たちが大半だからだ
【5】
大地を切り
海を切り
空を切り
そしてすべてを切るのが
アバンストラッシュ
ニコ生
ダイス
ゴールド神
すべてを背負い天魔に
ギガスラッシュ(MP15)
これがデビュー作で
これを超えられなかった
一発屋ドラクエ10フィクサー
財力:アストルティア1の大富豪
人脈:プロスキルのゲーマーたち
技能:トークと企画力
努力:毎日6時間以上放送60時間強敵に挑戦
もう1度できるか。
できない。
私が約5年立ち止まった間に
財力も人脈も技能も
すべて努力を続けた方々に抜かれた
世代交代というやつだ。
こいつにどうしても負けたくないという
存在はドラクエ10の世界にはもういなかった。
ディスったり偉ぶっているのではない
フィクサーの出る幕などもうないのだ。
好きなゲームとして最後まで遊ばせてもらうので
引退だーどーだなど騒いだりしない。
最高だよドラクエ10は。
おれの30代社会人時間にあった
自由のすべてを捧げた。
願わくば
決着をつけなければならない
やつらと最後の勝負の日を
ただその日を待ち構えるのみである。
40代のうちにおそらく叶えられるだろう。
「 貴子くん。
おれは次の選択肢をしっかり見極めるぞ 」
「 ニコ生とドラクエ10は選択として
正解だったのでしょうか><。? 」
ここがいま
僕が夢を見上げる場所。
【6】
悩めるくらい自由になった。
20歳くらいのとき
自由でいるとき怖いって思うことがありました
なんて詞を書きましたが
45歳の今
悩んでいるとき自由って思うことがありました
という心境だ。
別に今怖いって思うものは
あの頃に比べると何もない。
自由の先に途方もない将来があった
今自由の先にあるのは孤独と老後だ。
ビジネスの話ね。
他の部分は結構わるくないよ僕。
【7】
なんだか堅苦しい note になった。
これからは年に数回の更新になるだろう。
これが最終回かもしれない
投資家として
ずっと生きていこうと
コロナ禍2年目くらいに決意したが
そんな甘いものではなく
リアル復帰の最初の足がけとなったのは
最初に文章でも書こうかと思った
この note だった。
毎日書こうと決意しかけたこともあったが
そんな甘いものでないことは経験として知っていた。
20年
ライブハウスの社長になって
10年からもう1回の
10年
若さもない
フィクサーでもない
自由でいるとき怖いって思うことがあったような
いい歌詞のフレーズが一瞬で浮かぶわけではない
髪の毛もない(坊主だけど)
伸ばし慣れていない髭も今人生で一番長く
「 オウム真理教の人みたいになったらヤだ
本当にフィック様じゃないですか 」
という家族の言葉をきっかけに
この note 書き終わったら剃る事にした
ちょっと短髪っぽくなってきたから
お昼坊主更新しに行こう。
リアルの
ともだちとか仲間はあまり変わらず
ネットからの出会いの
ともだちとか仲間は増えた気がする。
まぁ
ようやく社会人の第3章が始まった気がする。
こんなおれを必要としてくれるなら
いつでも声かけてくれよ。
呼び出すなら
飯くらい奢れよ。
ないすぶらざー><。
2024年11月28日 フィクサー