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アレ観た報告#43 【雪山の絆】

どうも、体育の日だから運動会ってのはわかるんだけれども、会場が墓地なのがどうもね〜。で、ございます。

それは冗談でして肝数値高男です。
最近観た映画の話でも書きましょうか。Netflix で前々から気になっていた「雪山の絆」という映画を観たのでそれの感想文を書いていこうと思います。では簡単に作品の紹介です。

  • タイトル:「雪山の絆(邦題)」「La sociedad de la nieve(原題)」

  • 制作;スペイン・アメリカ

  • 公開日:2023年12月22日(日本公開日)

  • 上映時間:144分

  • 試聴方法:Netflix

1972年に実際に起こった「ウルグアイ空軍機571便遭難事故」の生存者の証言をもとに作られた作品。ということは、この事故のことを調べたら、それが映画のあらすじのネタバレになるということになります。
50年以上前に起きたこの事故は、これまでに何度も映画化され、小説も出版されております。

具体的なネタバレがないように映画のことをざっくり書きますが、ウルグアイのラグビーの選手団を乗せてチリに向かっていたチャーター機が、アンデス山脈中心部の氷河に墜落します。冒頭のシーンから墜落のシーンまで、だいたい15分くらいだったでしょうか。この間に相当な数の登場人物が出るのですが、全員の顔と名前を覚えるのが高難易度です。それは日本人である俺が西欧人たちの顔と名前を覚えるのが大変ってことではなく、そもそも俺が人の名前と顔を覚えるのが苦手というのもあるかもしれません。
墜落により、乗客45名のうち生き残ったのは29名のみ。墜落のシーンで相当な数の犠牲者が出てしまうわけですが、誰が生き残りで、誰がそうでないのか、ここでほとんどの方がわけわからなくなってしまうかもしれません。でもそれは、繰り返し映画を観たりすることでなんとかなるのかもしれません。でも、俺自身全員の顔と名前をまったく覚えきれない状態で映画を最後まで観ましたが、映画自体は楽しめるので大丈夫なのではないかなと思います。

墜落現場は周囲に木々も何もない、一面雪景色の氷河のど真ん中。周囲には高山があるが、食料もない。生物が生きている気配もない。生存者は防寒の用意もしていない。世界から完全に遮断された絶望的な環境の中、なんとか生き延びるために彼らのサバイバル生活がはじまります。
きっとそのうち救助隊が来るのではないかなとは思ったんですけれども、待てど暮らせど救助が来ない。墜落した場所がアンデス山脈という広大な場所であるのと、墜落現場ってのが少し離れた場所から見ると飛行機の残骸が完全に見えなくなっており、これは救助隊が来たとしても空から見てもわからず、捜索は困難なものであるだろうと。じゃあ、この場所を離れて人里の場所まで移動するのか?いや、それは凍死のリスクがあるしなぁ・・・。でもここにい続けても助けなんか来ないし危険だし。何もかもが絶望的なのです。

墜落現場の氷河、日中はカラッと晴れて、めちゃくちゃ寒そうではあるんだけれども外で活動できるくらいにはなりますが、夜になったら天気が悪化し、気温も氷点下30度くらいまで下がってしまいます。生存者は大破した飛行機の中で身を寄せ合って凍死しないように朝まで過ごします。
寒さの問題もかなり深刻なのですが、やっぱり食料でしょう。寒さで体が硬直しているのと、場所が場所なので酸素も薄いため、何もしていなくてもカロリーの消費が大きいので腹が減ってしまう。最初は機内の荷物から出てきた食料で飢えを凌いでいましたが、それも数日後には無くなってしまいます。周囲に植物だったりとか野生の動物が生息していれば、狩りをしてなんとかなったのかもしれませんが、そういう環境ではありません。じゃあどうするか?ってなった時に生存者の1人が「食べるものがあるじゃないか・・・」と言います。それは何か?と言うと飛行機の外に散らばった、事故の犠牲者たちの遺体を指すのですが・・・。と、話はこの辺にしておきましょうか。

飛行機はめちゃくちゃ恐ろしいですよね。俺も、これまでに覚えていないくらいの回数、飛行機に乗りましたが、高いところが苦手ってのもあって、毎回ドキドキしますから。まさにこの映画でも登場したような小型機に、過去に一度だけ乗ったことがあります。あれは2011年の春でした。今は廃止されてしまったんですけれども、当時は旭川空港から函館空港まで移動する便があったのです。それに一度だけ乗ったことがあったんですけれども、まさかの小型機。今まで通常サイズの飛行機しか乗ったことがなかったので「すげぇ!」って思ったのと、こんな小さいものが空を飛ぶのか・・・と考えたらすげぇ怖くなったりもしました。

もう13年も前の話なのでじぇんじぇん覚えていないんですけれども、尋常じゃないくらい揺れたのを覚えております。小型機はめちゃくちゃ揺れるってのは、なんとなく知っていましたが、「それにしてもこんなにも揺れるか!?」って思ったのを覚えております。平然を装ってはいましたが、実際のところ両手は汗でビッチョリ。心拍数もウルトラ多分ですが110くらいにはなっていたのではないでしょうか。
小型機で函館に移動し、一泊して翌日「青函トンネル」で東北入りをし、岩手県へ。実はこの時「東日本大震災」の被災地に復興支援のお手伝いに行っておりました。ボランティアというか、完全に仕事で行っていたんですけれども、あの頃の俺の行動力はすごかったなぁ・・・。これこそまさに「若さ」だよねぇ・・・。今の俺が同じような行動を取るかどうかは、かなり微妙なところかもしれません。

こういう映画やドキュメントを見たら考えてしまうこと。それは「自分だったらどうするか」でございます。特に今作は実際に過去に起きた事故を元に作られた映画なのでよりそう考えてしまいます。多分、自分だったら最後まで生存できないだろうなぁ。劇中に出てくる登場人物は、普段はラグビーをやっていて、肉体的にかなりタフな人たちです。そんな彼らでさえ、極限状態になり、常に「死」と隣り合わせのようになっていましたから。タフな彼らとは真逆の俺のような奴は1日も過ごせないだろうな。
肉体的にタフじゃない上に、すぐに「腹減った」とか「ちゃんとした飯が食いたい」とか「寒い」とか「知らない奴と身を寄せ合って過ごすのキツーイ」とか言うのが俺ですからね。サバイバルに完全に向いていない俺の役目はといえば「全員の足を引っ張る」ということではないでしょうか。

今作はさまざまな賞を獲得しまくりの話題作で、もしかしたら読者の中にも「もちろん観たズラ」という方や「気になっていたけれどもまだ観ていないズラ」という方。「なんで語尾に“ズラ”がついているズラ?」と、いう方がいるかもしれません。俺のテキストなんか読んでいる方はいないと思いますが、これを読んで映画に興味を持ってくださった方で、「気になったけれども、読んだの深夜で映画館やっていないよーう!」だとか「めちゃくちゃ観たいけれども、田舎に住んでいて近くに映画館がないよーう!」という方「地下室に手足縛られて監禁されていて映画見れないよーう!」って方もいるかもしれません。でも大丈夫。なぜならこの作品「Netflix」で完全見放題ですから。
本当の映画マニアの方は、複雑に思う方はいるかと思いますが、いろんな生活リズムがある方、いろんな地域に住んでいる方、すべての人に平等に映画体験を提供するサブスク映画サービスは本当に素晴らしいなと思います。

「雪山の絆」ちょいとショッキングな映画ではありますが、興味を持たれた方、是非とも観てくださいな。


・アレ観た報告 目次

https://note.com/preview/n553765964065?prev_access_key=53f3cc40521b1a8de670c2bfff33dd43

というところまで書いて文字数が3348文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう。 ・・・俺が逮捕されていなければ。

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