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「バイオハザード6」で遊びの限界を超える

友人のアリストテレスくんと一緒に「バイオハザード5」本編をクリアしたのは昨年の夏の終わりのこと。追加コンテンツのシナリオや番外編の「THE MERCENARIES」も全ステージ「S」ランクを取得するまでやり込んだ。過去に何度もプレイした「バイオハザード5」でありますが、2人で Co-op プレイしてみるとまるで別のゲームをプレイしているかのような新鮮な気持ちでゲームを楽しむことができました。
そもそも PlayStation 4 版の「バイオハザード5」は、今年の夏にカプコンが実施していたセールで497円で販売されていたもの。こんな名作を牛丼の並一杯分の価格で隅々まで遊んだのであります。
例えるのならば牛丼の米粒をひとつも残さない食べ方をしたみたいな。なんだったら器も舌でベロベロ舐め回すくらいの勢いで我々は「バイオハザード5」を遊びました。
いろんなものがバカ高い物価高の時代に、こんな価格でこんなにも長い時間遊ばせてくれるなんて本当に嬉しいことでございます。
外に出るだけで金がかかって仕方ない時代ですから、「バイオハザード5」のようなバカ安いゲームを購入して家にこもってゲームプレイをして時間を潰すというのが、この不景気な時代の生き方の正解なのかも知れません。

2人で遊ぶ「バイオハザード」が思いのほか面白かったので、俺とアリストテレスくんはそのまま2人プレイ(専門用語で Co-op プレイというらしい)が実装されている続編「バイオハザード6」を、「バイオハザード5」と同じセール価格の497円で購入。「バイオハザード5」を遊び終わった翌日からさっそくプレイすることに。

「バイオハザード6」をプレイしたのは、まだ記憶に新しい。ゲームが発売されたのは2012年ですが、当時は金がなかったのでリアルタイムではプレイできず、発売からかなり経過した2020年に Nintendo Switch 版でプレイしました。
まさに、今住んでいる家に引っ越した頃にプレイしていたので、つい最近のように感じていましたが、なんだかんだでもう4年前の出来事です。

当時のことは最近のことに感じて、あまり古い記憶に感じないのですが、実際に4年ぶりに「バイオハザード6」をプレイして、時の流れを強く感じた。というのも、内容をほとんど忘れてしまっているのです。当時、間違いなくゲームの隅から隅まで遊んだはずなのに、内容を完全に忘れてしまっている。
まずは「レオン」という、「バイオハザード2」と「バイオハザード4」でも主人公だった男性キャラのストーリーからプレイしたのですが、シナリオを大雑把には覚えているので、「ああ、こんなのあったな」ってのは部分部分ではあったんだけれども、それ以外の細かい部分を完全に忘れてしまっているのです。
なんだったら初めてプレイした人みたいにでかいリアクションをカマしながらプレイしていましたから。

自分自身の記憶力の曖昧さにビビりながらも、かつて遊んだゲームをこんなふうに新鮮な気持ちで再び遊べるのはとても嬉しいことでもあったりで、なんだか複雑な思いのままプレイしたのでした。

「バイオハザード5」プレイ直後に「バイオハザード6」をプレイした感想としてはなんだかグラフィックが「荒い」と感じたこと。いやいや・・・ここでネガティヴな感想かよって話ですけれども、2009年に発売された「バイオハザード5」は、現代から観てもなかなかに美しいグラフィックなんですけれども、それの続編に当たる2012年発売の「バイオハザード6」は少しばかり古臭いグラフィックに感じる。
「バイオハザード5」も「バイオハザード6」もハード的には同世代のゲームではあるんだけれども、そうであれば同じくらいのクオリティ、もしくは続編であるのならば技術的な問題をゴニョゴニョっとして少しばかり改善されていてもいいはず。なのに、逆に悪くなっているように感じる。
序盤の舞台が暮らし場所からはじまるってのもあるのかも知れないんだけれども、そう言う感じでもない。なんというか、ポリゴンなんかも含めて少し荒く感じる。場面次第では「バイオハザード6」が発売された PlayStation 3 よりも前の PlayStation 2 のゲームのグラフィックにさえ見えてしまったりもする。

気になったらすぐに検索するのが現代のやり方です。
検索してみたところ、ネット上には俺と同じことを思っている人がかなりの数いた。

ここからは俺と同じ、開発者ではなく一般プレイヤーによる考察になってしまうのですが、「バイオハザード6」というゲームはプレイした方はわかると思うけれども、主人公がなんと4人も登場。それぞれに5つものチャプターがあり、内容としては過去シリーズの中でも最大のボリュームの作品となっております。
なのでゲーム内の容量が莫大になってしまったせいで、グラフィックが少々抑えられたのではないか?とのこと。

「バイオハザード6」が次世代期の PlayStation 4 で発売されたのであればそんなことはなかったのかも知れないけれども、「バイオハザード5」と同じ PlayStation 3 で発売されたゲームなので、こう言うことが起こったのではないかという話でございます。

ゲームをプレイしない方であれば何を書いているのかさっぱりわからないでしょう。ここで天才の俺はとってもわかりやすい例えを出します。
どんなゲーム機にも性能の「制限」と言うのがあるわけだ。現行期の PlayStation 5 や Nintendo Switch にもそれは当然あります。
これを「絵の具」に例えてみましょうか。

ゲーム開発と言うのは「限られた絵の具の量」で絵を描かないといけないものだと考えてください。これがちょうどいいサイズのキャンパスに書くとなったらいい感じの色合いの絵が描けるというわけだ。しかし、これが何倍もデカいサイズのキャンパスに描くとなりますと、同じ量の絵の具ですので、薄〜く伸ばして描かないと、絵が完成しないじゃないですか。
つまりは「バイオハザード5」に比べて「バイオハザード6」はゲームのボリュームが何倍にも膨れ上がった内容となっているわけだ。まさにデカいサイズのキャンパス。これに絵を描かないといけないので、ちょうどいいサイズのキャンパスの「バイオハザード5」に比べてグラフィック(=絵)が少し薄くなってしまっている、というのが俺が、ゲーム開発において完全な素人の俺が考え出した考察というわけですが、どうでしょうか?

なので「バイオハザード6」というゲームのグラフィックがどうのこうの、なんて言うのは石丸さんが言うところの「愚問」ということになるわけだ。このゲームの最大の魅力というのは「ボリューム」なのです。なので、「バイオハザード5」をプレイしたあとに「バイオハザード6」を遊ぶ方は、「ボリューム」を楽しむべきでございます。これが今回のテキストで書きたかったことでございます。

これ以上長々と書いても、俺のテキストの絵の具も薄れてしまいますので、続きはまた今度のテキストで。


■「バイオハザード6」公式サイト
https://www.residentevil.com/6/jp/

■「バイオハザード6」PlayStation Store
https://www.playstation.com/ja-jp/games/resident-evil-6/

■遊びの限界を越えるシリーズ 目次
https://healthy-fortnight-c18.notion.site/10e399f9dd1d80a39aedc958a648df52


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