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祝! PlayStation 30周年 続き

どうも、食品サンプル食べ放題バイキングです。

それは冗談でして肝数値高男です。
昨日12月3日は1994年に発売した初代「PlayStation」の発売から30周年ということで、ゲーマー気取りの俺が世界のゲーム業界を大きく変えた PlayStation にリスペクトの気持ちを抱き、PlayStation ネタでテキストを書きましたが、思った以上の文字数になってしまい1日では公開しきれなかったので、今日はその続きでございます。インターネットの情報や、当時 PlayStation をリアルに遊んでいた会社の上司などから聞いた話を元に書いています。

前回→https://note.com/natural/n/nfc24599d1823

そんなこんなで「PlayStation」を発表したソニーでございますけれども、今でこそいろんな家電を出してはいますが PlayStation を作ったと多くの人に認識されているソニーではございますが、当時は数ある家電メーカーのひとつ。PlayStation の少し前に Panasonic(当時は松下電器産業)が「3DO REAL」というハードを発売し、セールス的には失敗をしてしまったりして、やはり当時は任天堂、セガがゲームハードメーカーとして最強の地位を確立しており、ゲームのことをわかっていない家電メーカーはこの業界に手を出しても上手くいかないという雰囲気があったそうな。
そんな中 SONY が「PlayStation」でゲーム業界に参入するわけでございますが、1994年の発売当時は「今度はソニーかい・・・。」と、冷ややかな目で見られていた雰囲気が正直あったとのこと。

それが発売してみたところ、歴史を動かすほどの売れ、今もなお次世代期が発売し続けるほどのハードとなったのです。

当時のゲーマーは覚えている方が多いと思いますが、当初の PlayStation のキャッチコピーは「いくぜ、100万台」でした。後々の売り上げ台数を知っている今からしたら、なんてかわいらしい数なんだって思いますけれども、発売した翌年1995年5月に100万台をあっさり達成。同年には世界でも販売が開始され、1996年6月には500万台突破。その後も勢いはおさまることなく、なんと同年11月には世界で1000万台突破。半年もしないうちに2倍の売り上げを叩き出してしまったのでした。

1997年以降はキラータイトルが PlayStation で続々と発売されたこともあってか、売り上げ台数も桁違いで上がっていき、8月には2000万台。翌年1998年2月には一気に3000万台突破します。この辺で最初の「いくぜ、100万台」なんか笑えちゃうくらいの数に思えてきます。
売り上げが伸びるのと同時に、ライバルの任天堂が1996年に「NINTENDO64」を発売したあたりから、競合のためか本体価格をびっくりするくらい値下げするなどし、ユーザーがお求めやすい価格になったことも、売り上げが伸びる要素なのではないかと思われます。

発売から5年が経過した1999年12月には、世界売り上げ台数が7000万台を突破。その後時代は21世紀に突入し、次世代ハードの「PlayStation 2」が発売した後も、本体価格1万円を下回る安価モデルを発売するなどしジワジワ売れ、最終的には1億台を突破してしまいます。

PlayStation はいわゆる家庭用ゲーム機の「第5世代」のハードになるのですが、同じ世代のハードであるセガサターンの売り上げが約900万台、そして NINTENDO64 の売り上げが3000万台なので、PlayStation の1億台というのはずば抜けた数字だということがおわかりでしょう。
いやはや、これは本当にすごい。まさに「ぽっと出」と言ってもいいようなハードが、一発で大当たりを叩き出したのであります。
特にグッと来る話が、当初は社内でもゲーム業界に進出することを反対されていたというのに、1999年には PlayStation を開発したソニーコンピュータエンタテインメントの売り上げがソニーの他の部署全体の売り上げを上回ってしまうのです。
日本はバブルが崩壊して10年ほど経過している、世紀末のこのタイミングでゲーム業界はまさにバブル状態。それまでテレビゲームなんてものは「玩具」の一種くらいにしか、世間の大人たちに認知されていなかったようですが、「どうやらテレビゲームというのは活気ある業界のようだ。」というのが、ゲームに興味のなかった人にさえも知れ渡って、さまざまな業界から注目されていたそうな。

PlayStation がここまで売れたのには、ソニーの天才的な売り方にあると思います。どんどん値下げしていく本体や、ソフトの価格設定など、ユーザーにとってお金を払うハードルが低いことや、それだけではなく、当時いろいろあって任天堂ハードにソフト開発をしていなかったナムコを強力なサードパーティ(ソフト開発会社)だったり、スーパーファミコンの時代にめちゃくちゃ売れていた「ドラゴンクエスト」シリーズや「ファイナルファンタジー」シリーズの新作を PlayStation 独占にしたり。
ユーザーだけではなく、ソフトメーカーにとっても PlayStation はめちゃくちゃいいハードで、これはめちゃくちゃ有名な話ですけれども、スーパーファミコンや NINTENDO64 のようなカートリッジ媒体よりも、CD-ROM のPlayStation の方が生産コストが安く、また短期間で大量生産ができたとのこと。例えばゲームを販売して予想以上に売れて世の中で品薄状態になった時に、CD-ROM の方がすぐに対応ができたとのこと。あとは噂で聞いたのですが、売り上げの取り分が他社のハードよりも良かったとのこと。そりゃ、みんな PlayStation でゲームを作りたくなる→ソフトがたくさん出てラインナップが潤う(名作もクソゲーもすごい数がある!)。

PlayStation の少し後に出た「NINTENDO64」32ビット機の PlayStation の2倍の64ビット機で最初は注目されていましたが、NINTENDO64 はソフトの開発難易度が高かったらしく、ソフトメーカーからしたら作りにくいわ、あまり売れないわで、結果的にソフトの本数も PlayStation の圧勝となってしまったのでした。

ソフトの流通も天才的に良く、そもそもソニーは音楽 CD の流通をやっていたので、それを活用。またこれは厳密にいえばソニーではなくスクエアの子会社「デジキューブ」が、なんとコンビニでゲームが買えちゃうというサービスを展開しこれはネットのない当時としては画期的なサービスであり、仕事で日中ゲームを買えない社会人なんかが活用していたそうです。

などなど、書けば書くほど無限に話が出てくるのですが、さまざまな戦略を駆使して一気にトップを駆け上がっていった PlayStation。それがこの世に誕生したのはちょうど今から30年前。これも歴史や社会の教科書に掲載してもいいのではないかと思いますよ。
ゲーム好きな人だけではなく、それこそ実業家の方など勉強になる話が野村満載なのではないでしょうか?

ここから30年、PlayStation シリーズは続々と発売され、初代 PlayStation よりもさらに売れちゃった PlayStation 2 や、ついに同時期に発売された任天堂の Wii に売り上げ台数では負けちゃったけれども魅力的なソフトは多かった PlayStation 3 や、再び任天堂ハード(WiiU)に勝利した PlayStation 4 や、コロナ禍からの円安や半導体不足をモロに受けることになってしまった PlayStation 5 など、現在に至るまで歴史は続いております。いろいろあるかもしれないですけれども、PlayStation はこれからも頑張っていただきたいですね。PlayStation 5 Pro は高過ぎなので書いませんけれども!!!


というところまで書いて文字数が3411文字になりましたので今日はこの辺でオヒラキにしたいと思います。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。明日も元気いっぱいにテキストを更新しますのでその時また会いましょう。 ・・・俺が逮捕されていなければ。

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