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そもそも私に何が出来るのか

「仕事を探す時には好きなこと、やりたいことじゃなくて、別に好きじゃないけど、そこそこ得意なこと、人に褒められたことがあること、っていうのを探すといいよ」と聞いたことがあります。

「好きだけど向いてないことっていうのは、世の中にはザラにあって、そういうのを仕事にしちゃうとめちゃくちゃツラいよ」
と。

若い頃はじめてそれを聞いた時は、
「そうは言っても、好きでもない、興味もないことをずっと続けていくのってしんどくない?」
と思ったりしました。

が、今になってみてその言葉は真理だったとよく分かります。

そこで改めて考えてみました。

今まで一番長く続いた仕事。
それは人と接する仕事でした。

就職氷河期真っ盛りだった私は、短大卒業後、
なかなか正社員での就職が決まらず、
在学中にアルバイトをしていた学童保育所の
契約社員として働くことになりました。

子どもたちは可愛くて、仕事は面白かったけれど、
給与はアルバイトとあまり変わらない低さで
契約は一年ごとの更新制。

働きながら就職活動と資格の勉強をして、
1年後には医療機関の事務スタッフに
転職しました。

勤めたのは、眼科クリニックで
受付・請求事務の他に視力や眼圧、
視野検査や眼底カメラ撮影など
色々な検査を担当していました。

院長先生はとても厳しい方で、
最初の頃は、患者さんへの接し方や
カルテに記入する字、ペンの持ち方まで
事あるごとに厳しく指導されて毎日泣いていました。

医療機関っていうのは基本、ドクターの言うことが正義。

昨日言ったことと真逆な内容で厳しく叱責されても
口答えは許されない。
理不尽だなぁと思ったり、人間扱いされてないなぁと
思うこともしばしば。

毎日毎日、
「もうこんなのイヤだ。やめてやるー!!」
と思いながらも、気がついたら院長先生のご体調の都合で
閉院になるまで10年以上、20代のほぼ全部を
そこで勤めていました。

変な話ですが
「もう、やめたーい!休みは少ないし
中抜けあるから拘束時間少ないし、
土曜出勤だから連休とれないし、
お給料低いし…」
とボロクソに言いながらも、仕事自体は
好きだったんですよね。

仕事環境とか労働条件に
不満はあったけど仕事内容は好きだったというか。

患者さんというのは当たり前だけれど
体のどこかに不調を抱えて来院されるわけで
こちらの些細な態度や言葉で
不安になられたり、不快に思われたりします。

だから接遇態度に関しては、
最初の頃はほんとに毎日泣くほど
叱られたし、ダメ出しされまくりました( ;∀;)

それでも私は患者さんと接する仕事が
好きでした。

その後、結婚前に一時期派遣で
営業事務の仕事をした時は
「ら、楽……誰もキレながら叱ってこない」
と愕然としましたが( ̄▽ ̄;)

医療機関ってなんであんなにキレちらかしてる
人が多いんでしょうね。
命に係わることだから厳しくするのは当たり前、
っていうのは分かるんですが

それ以前に「そんなことで!?」っていう
しょうもないことでキレてくる人が多い(^^;
そんなことない?
私がいた職場だけ?

まあ、そういうことをひっくるめても
これまでの人生を含めて
自分が一番長く続いたのは
クリニックでの仕事で
それは決して嫌いでも苦でもなかったことを
思い出した私は、一つの行動に出てみることにしました。


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