自分のタイトルは何ですか?

「美学」or「芸術学」?どっちが好み?

学位を取る際、私の専門では「美学」か「芸術学」かどちらかを選ぶことが出来ました。先生曰く「美術館などで働くのであれば、芸術学の方がいいかも。ただ、美学で申請できる大学は少ないよ(レアだよ)」とのこと。3秒迷って「美学にします」と答えました。

3秒迷ったのは、美術館で働きたい希望があったからです。しかし3秒後には迷いは去り、スッキリしてしまったので、その時に選択の理由を深く考えることはありませんでした。改めて何故か今、その理由を考えてみようかと。

と、その前に。

「美学」って何なんでしょう。めっちゃ難しいことのようにも思えるのに、同時にぐっと卑近な感じもします。「男の美学」「ツッパリの美学」(古いか)といった感じで気軽に使われたりしますよね。研究範囲も当然「美学」の方が「芸術学」よりも広いです。美学会に行くと、スポーツの研究発表もあったりしました。

理由その1 〜「美学にします!」

「文系女の中二病発病」説

アホみたいな理由ですけど、単純に語感がカッコいいと思ったことは否めないです。「芸術学」よりも選ぶ人が少ないこと、また、得体が分からない感じ、それらもカッコいいと思ったのかもしれない。恥ずかしいですけど。

理由その2 〜「美学にします!!」

「危険さに惹かれた」説

「美」という言葉は蠱惑的です。ただ、行き過ぎると、盲目を生む、強制になる、暴力になる、怪しいものになる、そして命を奪う。自分の軸がしっかりしてないと取り込まれかねないのに。

理由その3 〜「美学にします!!!」

「生き方に合ってた」説

これは完全に後付けですが、美学のどこか「何でもあり」みたいなところが自分の生き方に合ってたように思うのです。横道にそれることが許されるような。(「理由その3」が最大の理由だったことにしておこう。

自分のタイトルをつける大切さ

名刺に「博士(美学)」と書いていますが、これがもし「博士(芸術学)」だと私にしっくりこない。自分に合わないタイトルです。

自分にタイトルをつけられることは大事です。自分の人生を貫くものを言葉にすることはできるか。自分の価値観を人に説明することはできるか。キャリアカウンセリングをしていると、「自分はこんな人です」と等身大に言えた時、その人はスッキリして見えます。

私がここ何年間か一番しっくりきている自分のタイトルは「楽」

ちなみに以前一緒にワークをした際に、とあるCDAの方がつけてくださったタイトルは「うっちゃり」。理由は、ピンチになっても必ずうっちゃりを繰り出しているとのこと。気に入っています。どんな状況も「しもう」「しめれば」と思って過ごすようにしているので、その結果うっちゃりが出来ていたら嬉しいことです。・・・また、するのも好きですけども。




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