投げかけられたがよく分からない質問をどう扱うか
美容院に行くのが好きです。髪の量が多く、すぐに”もさっ”とするので、刈った後の爽快感がたまりません。ただ、美容院でいつも気になることがひとつあります。それは、髪を洗ってもらっているときに必ず言われるこのセリフ。
「流し足りないところはないですか〜?」
この質問に「あります」と答えられる人なんているのだろうか・・・。(いるのかもしれませんが。)少なくとも私には答えられない質問で、髪の毛にシャンプーの泡を感知するセンサーが設置されてるとか、メデューサみたいに蛇が生きてる髪の毛を持っていないと無理だよなといつも思っています。
でも、今日のシャンプー後、髪を切られながら、ふと思ったこと。
投げかけられても困ると思われるだけの質問を私もしていないかな、と。
⭐️
「学生時代頑張ったことは何ですか?」
「乗り越えた経験を教えてください。」
いずれも大学生の就活では定番の質問ですが、当の学生は「ほんとは頑張ったことなんてないんだけど・・・」と思いながら、就活の場では仕方なく「頑張ったことは〇〇です!」と答えていることもあるでしょう。
これらの質問自体に意味がないとは思わないですが、学生には意味がないと思われているかもしれない。アドバイザーとしては、意味がある会話をしていると直感的にわかってもらえるようにしなきゃいけないですね。
一方で、こうも思います。
質問を受取る力も実はかなり大事なのかも。
(こう言うとキャリアコンサルタントとして自分の仕事を棚上げしているように聞こえるかもしれませんが、ここでは、相手に責任を転嫁させようという意図はなく。)
そして実は、質問の発信力よりも受信力の方がより総合的な力が求められているようにも思います。
こう考えると、目隠しされて寝っ転がっている人に「流し足りないところはないですか〜?」と聞く”一見”「無理やで」な質問も確かな意味があるのかもと疑わないといけないのかもしれません。
まず、大事なことは、投げかけられた質問を拒絶しないことなのかな、と思います。