麦茶の男子中学生的ラベルよ、永遠なれ
「子どもの頃から常に夏は一緒だった」といったらセンチメンタルすぎるだろうか。一緒にいたものは、そう、麦茶だ。
子どもの時は母がやかんで煮出した麦茶が冷蔵庫の扉の内側に常に起立していた。今はペットボトルに入ったものをコンビニで調達するのがもっぱらだ。デスクに乗った麦茶ペットボトルを見て、いつも思う。
なーんで麦茶のラベルって男子中学生みたいなのかね〜・・・
最近は比較的シンプルなデザインの麦茶ラベルも見受けられるのではあるが、男子中学生的なラベルの揺るがない牙城が存在し続けるお茶ジャンルであり続けていると思う。
ここでいう男子中学生的ラベルというのはもちろんあくまで主観的な話で、そうですね・・・イメージで伝えるならば、夏の部活後、汗と泥とともにぐびぐびと500mlを一気に喉に流す姿に似つかわしいという感じ。くっきりでっかいフォントやギラギラした色の写真が使用されている。余白が少ない。駄菓子のパッケージにも通じる。
実はその麦茶のラベルにはミネラルとかカフェインゼロとか麦とかヘルシーな女子受けしそうなワードが散りばめられているのに、そのオシャレ要素などすべて帳消しにしてしまう男子中学生感のヴィジュアル、強い。
正直言うと、こういうラベルのペットボトルってええ歳になると買うのなんとなく気恥ずかしいんですよ。(自意識過剰)
そんな私、最近はシンプルでオシャンなラベルをまとった麦茶がコンビニに並んでいることに今年気づいた。ついに麦茶ペットボトルを売る人がそっちに動いてくれたか。これでええ歳の女のデスクに置いても気恥ずかしくないぞ。ほほ。
・・・とは頭では考えるのに!!
フィジカルが、手が男子中学生ラベルの麦茶ペットボトルに伸びてしまう・・・!!!!!なんでや!!!!オシャンな大人でいたいのに!!!
そうか、そうやな、あの夏一緒にいてくれた麦茶は君やな、男子中学生ラベル。シンプルでオシャンな麦茶さんはしょせん最近出会った新参者だ。
デスクの上でギラギラしたあの夏の太陽を見せてくれるラベル。ノスタルジーをまとった麦茶にこそ用があったのだ、私は。