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学生が気胸になった話①

本記事は肺気胸になってしまった大学生の体験談を綴っていきます

気胸って?

簡単に言えば肺がパンクした病気です
若い人だと高身長で痩せ型の人が、老いてる人だと喫煙者が発症しやすいと言われています
軽度だと安静にしておけば自然に治るのですが症状が進んでしまうと入院、最悪手術になってしまいます
再発もしやすく、怖い病気です

発症

パンッ

さて、医学的な話は医療機関のページに任せて…
ここからは体験談です

朝起きてみたら左肩に違和感
痛い、というよりかは凝っている感じでした
歩いてみると鈍い痛みがあり、とりあえずかかりつけ医に行ってみました
「肺気胸ですね」
なんと左肺がパンクしてました
その時は軽度だったらしく、自宅で安静にするようにと指示を受けました

しかしその夜
突然息が苦しくなり過呼吸状態に陥りました
急いで救急車を呼び、近くに病院にて診断を受けました
結果は「軽、中度の肺気胸」
過呼吸は呼吸困難からのパニックによるものだったらしく
最終的には自宅に返されました

緊急搬送

発症から3日目
異変が起きます
息が吸えないのです
肺に穴が空いてるので当然ですが前日より明らかに症状が悪化してました
時間が経てば経つほど苦しくなり、やむを得ず2回目の救急車を要請しました

病院に着き、急いでレントゲン、さらにCTまで撮りました
不思議な事に血中酸素濃度(SpO2)は正常値でした

「肺がかなり萎んでいますね。今すぐ胸腔ドレナージをする必要があります」

たった3日で気胸が軽度から重度(Ⅲ度)に進行していました
こうなってしまったら入院はもちろん
肺を圧迫してる中の空気を抜く処置「胸腔ドレナージ」をしなくてはならない状態になってました

胸腔ドレナージ

こんな感じ

これは管(チューブ)を胸に入れ、中に漏れた空気を吸い取る「脱気」をする手術です
局所麻酔をかけてくれるので術中の痛みはほぼないです
唯一の痛みは麻酔注射をかける時
これが非常に痛いのです
自分の時は局所麻酔を計3回行いました
激痛が3回も走るので精神的にかなり参りました

手術は1時間ぐらいで終わり、起き上がると管が体から伸びてました
なんとも不思議な感覚でした
術後は車椅子で病棟に移動し、搬送されたのが夜なのもあってすぐ寝れました
その時は麻酔がまだ効いていたので苦痛はなかったです

麻酔が切れた朝を迎えたのは次の記事にて話します



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