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やってみる前にやめてみる

 先週インターン先の職員さんとキャリアについてお話しているときにこんな話になった。
「まあ、多くの場合良くも悪くも自分がいなくても会社は回るんだから、責任感とか義務感に捕らわれず思い切ってやめて、次のこと探せばいいよ」
一見「やめる」という言葉は無責任でネガティブに聞こえるが、実はこの「やめる」こそが多くの人にとって一番の障壁であり、最初のステップになるのではと思い、少し違う文脈で書いてみた。

 著名人の講演会・就職系のイベント・キャリア相談などの経験がある人は一度は聞いたことがある言葉、
「考えるよりもとにかくやってみることが大事です。」
自分自身、リスクを考えすぎてアクションに移せず終わってしまうことがあるので、これには大賛成。更に、自分の取ってきた行動を*正解にする。
という考え方はこれからも大事にしていきたいと思う。
(*自分の納得した人生を歩むという意味での正解)

ここではこのフレーズを否定したいわけではないが、多くの人はそもそもこの"やってみたい"ことがない、または"やってみる"に踏み出せない大きな原因があるのではないかと思う。
なので僕はこの前段階として

考えるよりもとにかくやめてみる

と言いたい。
今持っているものをいったん壊してみる。
人はいろんな行動において理由を持ちたがる。
なんでそれしたの?なにがしたいの?どうするつもりなの?なんのためになるの? それが言語化できないならふらふらしちゃうだけだし、満足してないけど今のままでいいや。
「やめた」後の世界がどう広がっていくかを模索する前に諦めるのはもったいない。

キャリア理論の中でも有名な「計画的偶発性理論」。
(スタンフォード大学ジョン・D・クランボルツ教授によって提唱された)
個人のキャリアの8割は予想もしない偶発的な出来事によって決定される。この偶発的な出来事に対応し、満足度の高いキャリアを築くには以下の行動指針が重要となる。
好奇心、持続性、楽観性、柔軟性、冒険心

ちょっと学術的な事を挟んだが、自分はとくに「柔軟性」の部分。(良い意味で)こだわりを減らし、フットワーク軽く行動していくことで予想だにしない変化中でも自分らしい人生が送れるのではないかと思う。
常に自分の行動に理由を持つことは大事だが、時になんとなくよさそうだから、わくわくするからというのも大きな理由の一つになり得ると思う。
むしろ、誰もが聞いて納得できるようなロジックよりも自分の心からわき上がる感情に従って行動を取った方が、振り返ったときの幸福度は高いと思う。

僕自身もこの先どんな事が起こるか分からないし、現状を継続することが難しくなる場面に来るかも知れない。そんな時こそ取りあえずやめる。
自分が本当に追い込まれる前にやめる。この先はよくわかんないけどやめる。やめる勇気を持ち続けたいと思う。
(むやみやたらにやめることを推奨している訳ではなく、他人に多大な迷惑が掛からない範囲でなら大丈夫という意味)

自分自身もとにかく「一旦就活やめよう」と考えたところから,いろいろな情報が入ってきやすくなった. ぜひ今もやもやしてる人には一旦やめてみてほしい。 
(これは僕の過去の経験談や職員さんとのお話をベースに書いたものであり、今のインターン先が不満で辞めたいとかの話ではないので関係者の皆様ご安心を笑)

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