洗濯物を座って畳まないシンプルな?方法
家事のなかで1番、洗濯物を「床に座って」畳むのが嫌いだ。幼いころ、母がため息をつきながらやっていたのを思い出すからかもしれない。
以前は、食卓にのせて立って畳んでいた。食事前にやっておけば、我が家は畳んだ物を各自で持っていくシステムなので、食べるときにさあーっときれいになる。
でも夫に「ごはんをのせるところに、洗濯物をのせるな」と怒られ、床でやれと言われてしまったから大変だ。嫌過ぎて、テレビを観てしまうし、なんなら洗濯物にダイブしてそのまま寝てしまう。本当に嫌いなのだ「床に座って」畳むのが。だから部屋が散らかっていった。
前回のnoteでお伝えしたとおり、そんな生活に飽きてきたので、再び洗濯物を立って畳むようになった。食卓ではなく脱衣所で。正確にいうと、ドラム式洗濯機をテーブルがわりにして、衣類やタオルを畳むようになったのだ。ドラム式洗濯機の上部は、炊飯器2〜4個分くらいのスペースがある(多分)。その上で、全ての洗濯物を畳み切るのは、はっきりいって難しい。我が家(6人家族)のように、洗濯物が多い家ならなおさらだ。
畳んだものを置くスペースの陣取り合戦となる。きれいなままでいるために、陣地確保に闘志を燃やす武士(洗濯物)たちの戦いが始まるのだ。
スペースを広げてくれる魔法の助っ人たちもいる。脱衣所に設置されたタオル置き場や、洗濯物を入れるカゴがそれだ。
タオル国所属のバスタオルやフェイスたちを整列させたら、そのまま脱衣所にあるタオル国(タオル置き場)に行進させる。すると洗濯機の上部に、さらなるスペースができる。
所属の異なる武士が大量にでたときは、脱衣所から遠い地(部屋)に瞬間移動させるため、カゴの中に直接入れて、隊列を組んでもらう(畳んで重ねていく)。するとたちまち、畳んだものを置くスペースが拡張する。
合戦に参加させる武士の選抜内容により、合戦模様(絡み具合)は異なるので、本当は選抜前から洗濯行為は始まっているが、まあその話はまた今度にする。
洗濯物の内容により、運ぶときのシミュレーションもしておくことも重要だ。即断必須である。
最初に運ぶ部屋へ向かう武士たちが、1番上にくるように隊列を組まないと。彼らは反発し今までの苦労が台無しになる。下のほうの武士を無理やり連れ出そうものなら、隊列は崩壊し雪崩のごとく武士たちは逃げ出す。乱れ髪の、落武者誕生だ。
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とまあ、いろいろドラマを生みながら、すべては10分もあれば終わる。脱衣所にテレビのある家でもない限り、邪魔するものはない。あとは各部屋に洗濯物(武士!)たちを安全に届ければ任務は完了する。
ただデメリットもある。ドラム式洗濯機の上で畳む場合、そのまま放置はできない。すぐに各部屋に届ける必要がある。誰かがお風呂に入りたいと言い出せば、中断するほかない。そしてなにより、夏は暑い。
でも、床に座ってやるよりずっといい。陣取りゲームみたいで、楽しい時間が増えるから。