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メルカンで公開した213本の記事と「2020年という1年」での運営を振り返ってみる

株式会社メルカリで「メルカン」というオウンドメディアを担当しております、natukifmと申します。こんにちは!

2020年、メルカンは154本(ライトコンテンツを含むと213本)のコンテンツを公開しました。そのうち、私がライティングを担当したのは81本、編集を担当したのは59本でした。
(ちなみに、昨年ライティングを担当したのは59本、編集を担当したのは40本)

そして、今年最後の記事がこちらです(読んでね、聴いてね)。

メルカンでは毎年「年末企画」として、わりと大掛かりなコンテンツを公開して1年を締めくくる“お決まり”があります。しかし、今年に関してはいろいろありまして、ナシとさせていただきました。関係者及び「協力するよ」と言っていただいた方々、本当に申しわけありませんでした。

さて、2020年に最も読まれた記事ランキングはこちらです!

1:メルカリ社内Slack利用ガイドラインを一挙公開しました〜!!#メルカリな日々

みんな大好き「Slackハウツー」記事です。これは、在宅勤務体制に移行する企業が増えるなか、Twitterなどで「社内コミュニケーションで、どうやってチャットツールを活用すればいいのか?」といった悩みが飛び交っている様子を見たメンバーからのタレコミをきっかけに記事化しました。

とはいえ、当時はガイドライン化していなかった&担当者不在だったこともあり、このあたりの整備に時間をかけました。私はあくまでも「記事にまとめた人」なので、ガイドライン作成に携わったメンバーは本当にすごい。

2:ソフトウェアエンジニア育成プログラム「Build@Mercari」がスタート! #メルカリな日々

今年5月からスタートしたソフトウェアエンジニア育成プログラム「Build@Mercari」をご紹介した記事です。

Build@Mercariとは、メルカリのエンジニアリング組織が提供するハイブリッド型エンジニア育成プログラムです。これまで さまざまな事情でチャンスが巡ってこなかった方(特にSTEM分野・IT分野におけるマイノリティである女性やLGBT+コミュニティの方、またはUnderrepresented groupのメンバーと自覚している方)を対象に、スキルトレーニングの機会を提供します。スキルトレーニング修了後、選考を経てインターンシップに進める可能性もあります。

今でもレポート記事には「この講座はよかった」などの声がTwitter経由で寄せられます。

3:「採用面接で必ず質問することは?」に対する、スマニュー・グリー・DMM・メルペイの答え #EMTalk レポート【後編】

2019年11月に開催した組織づくりに携わるエンジニアたちが集まり、知見を共有し合うことを目的とした勉強会「EM Talk #1 〜エンジニア採用編〜」のレポート記事です。今見ると「このときは、こんなに近くで・大勢の前で話せたんだな」と感じますね(笑)。

各社の内定承諾率、選考日数、リファラル比率など、ぶっちゃけトークが多かった本イベント。私は編集を担当しましたが、各社の取り組みに若干胃がキリキリして、本当にリアルな内容をまとめている実感がありまいた。公開後は、エンジニア採用関係者が多く反応していました。

4:「バラバラになりそうだった」メルカリUI / UXの認識をDesign Systemにまとめたデザイナーたちの話

メルカリグループがつくったDesign Systemの概要や誕生経緯をインタビューしたものです。「アイコンの赤が7種類くらいあった」というのは、びっくりしました(もちろん、ぱっと見ではわからない差分でしょうけれど)

撮影時は「ろくろを回している感じにする??」など、カジュアルな雰囲気でした。なのに、1枚目の写真が仏像っぽい手になってしまったのはなぜなんだぜ?公開後はデザイン関係者やPM、エンジニアなど、開発を担当しているであろう方々の反応が強かったと感じました。

5:メルカリ・メルペイメンバーのリモート勤務に張り付く「かわいすぎる存在」 #メルカリな日々

ぶっちゃけますと、「各社でリモート勤務のTips出てるのに、うちはまだ出せてない(焦)」「何か、メルカリのユニークネスな在宅勤務の様子がわかるネタはないか!!!???(焦)」→タレコミ「一部メンバーが猫さまの監視体制にあるらしいですよ?」私「なにそれ!?」

そんな流れで誕生したのが本記事でした。弊社には社内部活動があり、そのなかの1つに「猫部」的な、猫さまを愛するメンバーが集うものもありました。そこで情報・写真提供を募ったところ、あーっという間に有益なものが続々と寄せられました。印象的だったのは、記事確認時に「うちの猫さまの名前も載せてもらえないでしょうか?」と言われたことでした。

原則在宅勤務で受けた3つの影響

今年といえば、外せないのが「新型コロナウイルス」です。メルカリグループは、2月から原則在宅勤務体制へ変更。そのため、メルカンの取材もオフライン→オンラインへ切り替える必要がありました。

取材スタイルを切り替えること自体は、それほど苦ではありませんでした。どちらかというと、頭を悩ませていたのは以下です。

1: 突然の在宅勤務体制で社内混乱→「情報発信」への興味が薄れる
2:OKRなどを立て直す必要があるなど本業が忙しくなる→情報提供や書き手などの協力者が減る
3:一時採用が低速状態になる→「メルカン」の存在意義が薄れる

「採用再開時の種まきをしておこうね〜」の余裕もなかった記憶です。

1: 突然の在宅勤務体制で社内混乱→「情報発信」への興味が薄れる

イチから「情報発信すると何が得られるのか」を示す必要がありました。そこで、改めてメルカンでの情報発信のメリット=「採用広報(採用ページに直結する)」「採用ブランディング(こういう雰囲気なのか〜がわかる)」「社内広報(社内にこんな人がいるのか〜がわかる)」の3種類に分解。取材依頼時はもちろん、各マネージャーと話すようにしました。3種類に分解したおかげか「今回は採用ブランディング目的でお願いします」と、明確な依頼が来るようになりました。

2:OKRなどを立て直す必要があるなど本業が忙しくなる→情報提供や書き手などの協力者が減る

これは、わりとパンチ力がありました。情報収集(ネタ探し)もままならなかったです。ここで立ち返ったのが「情報発信をするところに情報が集まる」のスタンス。情報収集がSlackのみに閉じたので、Twitterでもメルカリ・メルペイメンバーをフォロー。気になる言及があれば、メルカンのSlack部屋で投稿&その場で取材依頼もしました。

「情報収集がままならない」はみんな同じだったようです。次第に「細かくネタをSlackでシェア=あいつはなにか知ってる=聞くついでになにか教えてやろう」となったようで、「あの件、知ってます?」と問い合わせと同時に「今度、こんなことがあるらしいですよ」などのタレコミも寄せられるようになりました。

3:一時採用が低速状態になる→「メルカン」の存在意義が薄れる

それな。だいたいのところは前述した“改めてメルカンでの情報発信のメリット=「採用広報(採用ページに直結する)」「採用ブランディング(こういう雰囲気なのか〜がわかる)」「社内広報(社内にこんな人がいるのか〜がわかる)」の3種類に分解”でクリアできました。しかし、ニーズがないところでは、何をしてもわりと無駄です。

そんな状況を打破してくれたのは、TA(採用)メンバーが発案した新企画「#今メルカリが一緒に働きたい仲間」シリーズ。要するに採用ページに書ききれないことを“仲間募集中”なチームメンバーやマネージャーに根掘り葉掘り聞く企画なのですが、これがどストレートでとてもよかった!さらに、このシリーズの記事を読んで採用に至ったケースも2件あります。さすが!!

公開後、発案したメンバーやほかのTAメンバーが広めてくれたおかげで「こういうふうに書いてもらえると聞いて!」と声をかけてもらえるようになりました。ありがたい。

「読まれるもの」を、もっと追求したい

今年ほど、「なんだかんだ、創刊メンバーの陰に隠れていたんだな」と、創刊メンバーの影響力を感じたこともなかったかもしれません。

関心が薄れる・ネタが切れることであらゆる数字が下がっていく。「創刊編集長みたいにできなくてごめんなさい」「創刊メンバーみたいな光る企画を出せなくてごめんなさい」の気持ちはただ膨らんでいくだけでした。それでも今年一年乗り切れたのは、毎週行う編集会議に集まるメンバー、そして「これやったら面白そうじゃない??」と情報提供くれるメンバーのおかげです。ありがとうございました!叱られっぱなしの編集長でごめんなさい!!

さて、いよいよ年が明けますね。

2020年は、体制を整え直すことに注力していて「読まれるもの」が置き去りになっていたところがありました。2021年は、もっっとしっかりやっていきたいです。

いただいたサポートを励みに、もっとがんばります!