物語Vol.1 イントロは”焦燥感”
この物語が始まる前の、平成までのストーリーはこちら↑からどうぞ。
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それは2019年5月1日のことだった。
今日から令和元年という新しい時代が始まるその日、わたしは昨日までと同じように職場に出勤するはずだった。
・・・なのに。
その朝、わたしを叩き起こしたのは猛烈な焦燥感だった。
「令和という時代にはもうこれまでと同じ生き方や働き方は通用しない。わたし、変わらなきゃいけない。でないと、この先にわたしの望む未来はない・・・。」
それは自分の心の奥深くから煮えたぎるように噴き出してきた感情。新しい時代の幕開けを告げるイントロとなった焦燥感は、緊急避難を促す警報のようにわたしの中でけたたましく鳴り響き、壮絶な危機感さえも抱かせた。
わたし、もうこれ以上自分に嘘をつく生き方をしたくない。自分のエネルギーを消耗させるだけの職場の人間関係を手放したい。生活費に消えるだけのなけなしの稼ぎに自分の限られた時間を費やしたくない。そして、もっと自分の能力を活かせる仕事だけに専念したい・・・。
それまで何度もいろんな媒体を通して「これからの時代は自分に正直に生きないと破綻する」というようなメッセージを目にしていたわたし。令和になって、まさにそれが本格化することを察知し、出勤するかわりに職場に電話をかけ、体調不良を理由にその日は休みを取った。
わたしの心はもう決まっている。
令和元年、自分に嘘をつく生き方はもうやめて、正直に生きるんだ。
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