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価値観の逆転

長男ダイスケが
ダイスケらしさを発揮し出した頃から
ずっと

なんとかしなくては
なんとかしなくては、、、と
思い続けて来たように思います

でも
なんとかしなくてはいけなかったのは
ダイスケではなく
私自身の方でした

そのことに気づくまで
どのくらいかかったことでしょう

宇宙人のようなダイスケを
なんとかして
地球のこの社会に馴染むように
躾けなければならない

必死でした

誰のために?

もちろん
ダイスケ自身のためだと思っていましたが

ある時

違うな、、、

と気付いてしまった

今思えば
ダイスケは
私に必要な存在でした

自分の
硬い硬い殻を破りに来てくれたと
言ってもいいと思います

〇〇でなければならない
〇〇すべき

こんな言葉で埋め尽くされた
私の思考グセ

直そうと思って
直るものではありません

ダイスケという
小さな命を預かることによって
私が自分の考え方を
変えざるを得なかった

そして
この硬い硬い
私に仕上げて
社会にとても馴染みの良い人間にしてくれた
私の
硬い硬い両親まで

価値観の大きな変化が起きました

ダイスケは
競争社会の中では
勝負はできないけど

彼持ち前の
しぶとさ(粘液質)と
人懐っこさ(多血質)を強みに

※粘液質、多血質などは
シュタイナー教育の4つの気質

彼なりの人脈を築いていました
小さな頃から

なんで?
大丈夫?

と思う母を尻目に。

なぜか
駅のお掃除ボランティアのおじさんや
巡回に来るお巡りさん
郵便屋さんから
宅配のお兄さん
近所の大人たち

顔が広い!
なぜ!?

今や私は確信しています

親の私が
彼の将来の心配をしすぎる必要なし。

私の方が
彼を必要としていたのだと

なぜ
こんな母親を選んで来たの?
なんで
もっと大らかで優しい母を選ばなかったの?

と思い続けて来たけど

私は今
彼を育てたことで
「ふつう」でなくてよい
「計算苦手でもよい」
「学校の勉強分からなくても
 それと生きる力は
 まったく別物」
「損得勘定できなくていい」
「かっこつけなくていい」
「恥ずかしいって思わなくていい」

いろんな
いらない概念を
手放して来れた

彼はメッセンジャーなのでしょう

私は私自身に
たくさんのNOを言い続けて来たことを
やめることができた。

どれだけ
生きやすくなったことでしょう

そして
それと共に
ダイスケも力が抜けて
生きやすくなったと思います

ダイスケレベルの強烈パンチでないと
私は
自分を開放することができなかった

そのくらい
ガチガチだったのだと
今そう思います。


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