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フルボ酸・フミン酸(腐植酸)のキレート作用をわかりやすく解説!
腐植酸って知ってる?
今日は、土壌の中にいるすごいヤツ、「腐植酸」を紹介します。腐植酸は、植物が元気に育つために、いろんな手伝いをしてくれるんだ。中でもすごいのが「キレート作用」!
腐植酸は、枯れ葉や動物の死骸なんかが、微生物によって分解されてできるものです。土をふかふかにしたり、水を蓄えやすくしたり、植物が育ちやすい環境を作ってくれます。
腐植酸は、大きく「フミン酸」と「フルボ酸」の二つに分けられます。
フミン酸: アルカリ性の水に溶ける性質があります。
フルボ酸: フミン酸よりも分子量が小さく、酸性とアルカリ性の両方の水に溶けるという特徴があります。
そして、このフルボ酸が持つ重要な働きが「キレート作用」です。
ギリシャ語で「カニのはさみ」を意味する言葉に由来するキレート作用。で、これは、フルボ酸が金属イオンをキャッチして、植物が吸収しやすい形に変えてくれる能力のことです。フルボ酸は、いろんなものをくっつけることができる「カニのはさみ」がいっぱいあって、金属イオンをしっかりキャッチしてくれます。
フルボ酸のキレート作用は、農業でめっちゃ活躍しているようです。
土の中の鉄とかマンガンとか、植物に必要な栄養をキャッチして、植物が吸収しやすくします。
リン酸を有効活用できるようにしてくれます。
土の中の微生物を元気にして、土をふかふかにする効果もあります。
塩害で困っている土を元に戻すのにも役立つです。
ね?フルボ酸ってすごいヤツでしょ?
フルボ酸などの腐植酸は、農業分野だけでなく、医療分野や環境分野でも応用されています。医療分野では、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗酸化作用、重金属のデトックスなど、様々な生理活性を示すことが報告されています。環境分野では、水質浄化や土壌汚染の修復に利用されています。
本当にすごいヤツです。