不安とダウナー巨乳現役JKアイドル
夜中の1時に母親に叩き起こされると、階段の踊り場で父親が倒れていた。
そばに寄り声を掛けながら肩を叩くが目を覚まさない。寝息を立てていること、目立つ外傷がないことを踏まえ、おそらく酔っぱらって階段を踏み外しただけだと思ったが、頭を打っている可能性が高いので救急車を呼んだ。
救急車が到着した時には父親の意識はある程度戻っており、隊員に診てもらった結果、取り合えず今晩は経過を見てから病院に行くということに。
隊員を見送り、父が寝付くのを見届け、母と諸々を話し合ったのち自分の部屋へと帰った。朝になれば仕事に行かないといけないが、寝付けるわけもなくベッドの上にぼうっと座っていた。しばらくすると、緊迫した空気に腰を抜かしていた犬がヘロヘロと近寄ってきたので存分に頭を撫でた。犬がいて良かった。
朝、父に昨日の状況を聞くと泥酔していたとのこと。改めて意識がはっきりしていることを確認し、何かあればすぐに仕事を早退することを伝え家を出た。
通勤電車のなかで暗い想像をしながら、人生が中々ハードになってきたと思った。危ないと思ったので、三宮駅に着いてすぐCoCo壱へと飛び込んだ。
普段はポークカレーだが、奮発してビーフカレー200g・チキンカツトッピング&シーザーサラダを注文。久しぶりにビーフカレーを食べて思ったが、ポークカレーの方が断然好きだ。
食べている途中で近くに座ったおじさんがポークカレー400g・トッピングなしを注文。そんなの狂人のオーダーだろ。
夕方5時ごろ、病院で診てもらった結果、脳にダメージはないとの連絡あり。就業後、ヘトヘトだったので軽く酒を呑んで帰りたいと思ったが、昨晩の父の姿を思い出し寄り道せず帰った。
夜、寝ようとベッドに横になると、隣の母親の部屋から薄っすらとノイズ音が聞こえてきた。最近母親がMerzbowにハマっているとかでは全然無く、「コロナ後遺症に効く音楽」なるものを聞いているのだ。
母親は気を使って音量をある程度絞ってくれているが、バキバキに低音が出ており、それが自室まで響いている。
私は、そのノイズ音を遮るためにヘッドフォンを着けて、ダウナー巨乳現役JKアイドルから甘々な御奉仕を受ける内容のスーパーエッチな同人音声を流し始めた。
「かっこいいおちんちんだね」、そう言ってダウナー巨乳現役JKアイドルが私のおちんちんを褒めてくれた。
ありがとう。
でも今は、漠然とした不安に耐えている私自身のことも褒めてくれませんか。
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