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【無料】ポーカー OOP(アウポジ)からのCB戦略 UTG BTN SRP編
【追記】集合分析の画像を高解像度にしました。細かいボードの特徴まで見れるようになりました。
【追記】BBディフェンス戦略のスクリーンショットを追加しました。
ポーカーフロップCB戦略
このNoteはポーカーのGTO戦略におけるフロップのCBサイズをある程度大きなミスなく選べるようになるよう自分なりにまとめたものです。シチュエーション、ボードの種類ごとにcheck頻度からBet頻度、サイズ別まで細かく集合分析の画像とともに掲載しています。フロップごとの特徴と簡単なCB戦略説明、そして簡易的なディフェンス戦略まで書いてあります。
無料で公開していますので、少しでも皆様のポーカーの支えになれば幸いです。有益だと思っていただけた場合は、SNS上での拡散や議論、支援してくださると大変ありがたいです。また、UTG BB SRP編とBTN BB SRP編のNoteを投稿していますので、よければそちらもご覧ください。
【このNoteを読んでほしい対象】
・A highやK highのフロップが落ちると、とりあえずCBを打っている人
・ローボードが落ちると、なんとなくcheckしてしまう人
・とりあえず33%の小さいCBを打っている人
・IPとOOPのCB戦略の違いや特徴がわからない人
・OOPからCBを打って、無駄にポットを膨らませてしまう人
ただし、このNote自体は自身の座学のためにまとめたものであり、外部に公開する予定はありませんでした。そのため、少々説明が雑な部分や、ポーカーの専門用語が多い部分があります。
*集合分析に対する所見は全て自分の見解です。自分の見解が必ずしも正しいわけではありません。ご了承ください。
3-1:UTG BTN SRP A highボード
・UTG BTN SRP A high check頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1710765592233-vE8mTCRzOy.png?width=1200)
UTG BTNのシチュエーションであるオリジナルがOOPとなっても、check頻度が高いボードの種類自体は変わらない。
check頻度が最も高いボードの特徴はA-L-L(L=Low 2〜5のカード)である。この理由は、UTG BBの記事にも書いたが、UTG側にNutsアドバンテージが存在しないためである。他にも、モノトーンボードはやはりcheck頻度が高めになる。
・UTG BTN SRP A high Bet頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1710765603123-szLhg8Z65I.png?width=1200)
Bet頻度が高いボードの種類自体はそこまで変わらない。AKハイボードからAA Xのペアボードなどは高頻度でBetを行う。ただ、Betサイズに大きな違いがある。UTG BBの時は125%のオーバーベットも含めて多様なサイズが使われていたが、UTG BTNになると33%の小さいサイズが大部分を占めるようになった。
・UTG BTN SRP A high 33%Bet
![](https://assets.st-note.com/img/1710765617032-9fs014pwrj.png?width=1200)
33%の小さいサイズはAA XやA XXのペアボードで多用されるのは確認済みだ。ただ、AKハイボードのCBサイズに違いが生まれている。
UTG BBではオーバーベットも使われるAK7rでは、UTG BTNのシチュエーションにおいて125%サイズは全くと言っていいほど使われずに、ほとんどが33%Betを用いる。他のAKハイボードも125%サイズは使わずに33%サイズを用いることに注意したい。
最も33%サイズの使用頻度が高いAAJレインボーボードでは、UTG側は全てのハンドで33%CBを打つことが可能だ。check頻度は設けなくていい。
小さいCBに対してBBは、22〜99のポケットや56sなどのスーコネはフォールドする。他方で、JTsなどのブロードウェイハンドはオフスートも含めて全てコールできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023359673-wXOnXNsIvp.png?width=1200)
・UTG BTN SRP A high 50%Bet
![](https://assets.st-note.com/img/1710765628979-KAQDoKV2U9.png?width=1200)
UTG BBの時と比べると、50%サイズの使用頻度自体かなり低くなっている。
圧倒的にオリジナルに有利なAAAのTripsボードでさえも50%サイズの使用頻度は30%ほどにとどまる。そのため、UTG BTNのシチュエーションでは簡易戦略として50%サイズを使わないことも一つの手だ。加えて、UTG BBの時と違って、ブロードウェイが2枚以上あるモノトーンだとある程度のBet頻度が発生する。
AQTモノトーンボードでは、UTG側のハンドほぼ全てのハンドでcheck・33%・50%の混合戦略となっている。
幅広い50%サイズのCBに対して、BBは色ありのポケットを含めて幅広いハンドでコール可能だ。JTなどは一部フォールド頻度があるものの、ヒットもしくはフラッシュの1枚ドローがあれば基本的にコール可能である。チェックレイズは設けない。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023432136-mvWFqRozXA.png?width=1200)
・UTG BTN SRP A high 75%Bet
![](https://assets.st-note.com/img/1710765640389-HfoNEmDmbi.png?width=1200)
実践的な話でいうと、UTG BTN SRPにおいて75%サイズは基本的に用いられないサイズと言っていい。
・UTG BTN SRP A high 125%Bet
![](https://assets.st-note.com/img/1710765650918-zrp5clPdZc.png?width=1200)
こちらの125%サイズもA22などの一部のペアボードでは用いられるものの、基本的に使わない頻度である。
OOPからポットを積極的に膨らませるのはあまり期待値的にいいプレーとは言えない。そのため、総合的に考えると打つとしても33%の小さいサイズが好まれるようだ。
3-2:UTG BTN SRP K high ボード
・UTG BTN SRP K high check頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1710765675806-JIYf1M3gU0.png?width=1200)
UTG BBの時では最もBet頻度が低いボードでさえも40%ほどのBet頻度が存在したが、UTG BTNではK highボードでもほぼレンジチェックのボードが存在する。しかも、check頻度上位のボードにはKJTやKQ9といったブロードウェイボードが並び、一見オリジナルに有利なボードでもcheckしなければならない。
GTO的には、UTG BTN SRPのようなオリジナルがOOPである場合、安易にポットを膨らませずに、checkしショーダウンまで行くことで多くのEQを実現させに行く傾向がある。
・UTG BTN SRP K high Bet頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1710765686984-MoFmWixlvj.png?width=1200)
UTG BTNのSRPにおけるK highボードでは、ボードの種類によってはA highと同様にOOPからでも高頻度でBetできるようだ。
Bet頻度上位のボードの多くがペアボードもしくはKQハイボードである。
・UTG BTN SRP K high 33%Bet
![](https://assets.st-note.com/img/1710765705865-54oELdoKts.png?width=1200)
UTG BTNのOOPからでもK highボードでは高頻度で33%を打てるボードも存在する。その特徴としては、ペアボードとKQ・KJハイボードである。ペアボードに関しては、K XXの形が目立ち、XXの数字もT以上のことが多い。
UTG BTN SRPのK highボードにおいて最も33%サイズの使用頻度が高いのはKQQツートーンボードである。UTG側は全てのハンドかつ超高頻度で33%サイズのレンジBetが可能である。
レンジCBに対してBBは、99以下の色なしポケットペアをフォールドする。一部22〜44の色ありポケットをブラフレイズに回す。A high系のハンドはガットがついているATやAJはコール可能だが、それ以下はバックドアフラッシュがあってもコールできない。チェックレイズはAQやKQのTripsのハンドとAXsのナッツフラッシュドローが主体となる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023505697-hwPWPoHYgr.png?width=1200)
・UTG BTN SRP K high 50%Bet
![](https://assets.st-note.com/img/1710765715184-v15gyO8XEY.png?width=1200)
A highの時と異なり、K highではOOPからでも50%というやや高めなサイズを打つことが可能である。50%サイズのメインとなるのはKK Xの形のペアボードと比較的ドライなレインボーボードである。
ペアボードに関してはK XXとKK Xの形の両方が散見されるが、Xの数字は33%の時と比べて9以下の小さいものが主体となる。
最も50%サイズの使用頻度が高いのはKK4のレインボーボードであった。
UTG側は一部のA highでcheck頻度があるものの、基本的に全てのハンドで33〜75%サイズの混合戦略となる。
50%サイズに対してBBは22〜QQまでのポケットハンドの全てでコール可能である。加えて、AQsやQTsなどのブロードウェイスーテッドハンドもコール可能である。一方、スーコネ系とAT以下のA highハンドを全てフォールドする。チェックレイズは44のセットに頻度であるものの基本行わない。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023582747-BDAUiAxWmm.png?width=1200)
・UTG BTN SRP K high 75%サイズ
![](https://assets.st-note.com/img/1710765731915-f6GZg32BSt.png?width=1200)
こちらもA highの時とは異なり25%以上の頻度で75%サイズを使えるボードが存在する。特徴としてはK-L-Lのボードである。特にK-L-Lのレインボーボードが目立つ。
K53のレインボーボードにおいてUTG側は全てのハンドにBet頻度自体を持つ。全てのハンドで50%もしくは75%の混合戦略となる。
75%に対してBBは99以下のポケットがindifferentとなる。ガット以上の発展性を持つA4sやA2sはコール可能であり、ダブルバックドアとなるAJsやAQsもコール可能。チェックレイズ頻度は極めて低い。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023635702-f8vxXDY1Bn.png?width=1200)
・UTG BTN SRP K high 125%サイズ
![](https://assets.st-note.com/img/1710765746006-BoqRTPHrt3.png?width=1200)
125%サイズに関してはA highの時とボードの傾向が似ている。K XXでXがローカードだと125%を使うことができるようだ。
そのため、125%の上位ボードにはK22やK44といったローペアボードが並んでいる。
K22レインボーではUTG側にcheck頻度は存在しない。33%〜125%サイズを幅広く柔軟に使用している。
125%サイズを使うメインハンドはAAやAKやKQなどのトップペア+強キッカーハンドである。ブラフとして用いるのはAXsのハンドほぼ全てと33〜66のポケットである。その他のQJsやJTsなどのハイカード群、77〜QQまでのポケットは33〜75%サイズの混合となる。なお、KKはトラップレンジとして50%サイズがメインで使用される。
125%サイズに対してBBはTT以下のポケットをindifferentとされる。ハイカード界最強のAQsやストレートドローに発展する可能性のあるA5sやA4sに関してはかろうじてコール頻度もあるものの、基本的にAJs以下の全てのハンドをフォールドする。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023764151-sc7LIounQ9.png?width=1200)
3-3:UTG BTN SRP T highボード
・UTG BTN SRP T high check頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1710765760530-ruOjlYg0AN.png?width=1200)
UTG BTN SRPにおいてOOPからT highのボードでCBを打つことは多くない。ドライだろうがレインボーだろうが、checkが主体となる。
・UTG BTN SRP T high Bet頻度
![](https://assets.st-note.com/img/1710765770893-NND0NfYwIE.png?width=1200)
最もBet頻度が高いのはTTTのTripsボードである。
その他の特徴としては、モノトーンボードがBet頻度上位に固まっていることがわかる。
T53モノトーンボードでは基本的に全てのハンドにcheck頻度は多く存在するものの、小さめの33%サイズなら打つことが可能だ。33%のメインはオーバーペア、KT以上の強いトップペア、フラッシュ完成、そしてハート持ちのハイカードである。
33%サイズに対してBBは色なしポケットに多少のフォールド頻度は生まれるが、基本的に22〜QQまで色に関係なく全てコールできる。
降りるのは色なしのA high、K highがメインとなる。ただ、BB側はAXsのフラッシュコンプリートハンドでもAのハート持ちのハイカードでもチェックレイズは行わず、コールに留まる。
![](https://assets.st-note.com/img/1711023947106-QhLTmMJcfo.png?width=1200)
*UTG BTN SRPのシチュエーションでは、ベットサイズごとの特徴がほぼなく、ほとんど checkもしくは33%の選択肢となっているため、ベットサイズごとの分析は省略とする。
3-4:UTG BTN SRP 7 high
![](https://assets.st-note.com/img/1710765779716-eYFSBXckqZ.png?width=1200)
7 highのボードでは基本的に全てのボードでcheckがメインアクションとなる。
一部と722や772といったペアボードでオーバーベットが行われる。722レインボーではUTG側は、オーバーペアをバリュー、KJsやQTsなどのスーテッドハイカードのハンドをブラフのメインハンドとして125%サイズを使用する。
BB側は、AQsやAK以外のハイカードの大半を降ろされ、コールレンジのメインはポケットとなる。チェックレイズは設けない。
![](https://assets.st-note.com/img/1711024013884-cvxFNzfyxE.png?width=1200)
以上がUTG BTN SRPにおけるOOPからのCB戦略でした。
全体的にIPの時と比べると、Bet頻度自体も減少し、サイズも33%などの小さいサイズが多くなることがわかります。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ぜひ、いいねやSNS上での拡散、そして支援いただけると大変助かります。
新生活で色々費用がかかりますので、、、、
次回は3BPのCB戦略について記そうと思います。ありがとうございました。
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