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Photo by
yumenotamago
婚活体験記 ティースプーンの人
マッチングアプリで出会った4人目をDさんとします。
Dさんとメッセージがそこそこ続いたのでカフェでお会いすることになりました。
まず思ったことが、声が小さすぎる。何を言っているのか、毎回聞き直さないといけないレベルなのです。うるさい居酒屋にいるわけでもないのに。
出会って早々、次第にストレスが溜まってきた私が目にした光景とは。。
ティースプーンで紅茶を飲むDさんの姿でした。
そのスプーンってミルクを混ぜるためにあるのでは…???
初めてみる光景に釘付けになってしまった私は会話をなかなか続けることができませんでした。
向こうからも全然話を振ってくれることもなく、、、しばらく沈黙が続き、ぎこちない空気が漂っていました。
ちびちびとティースプーンで紅茶を飲むDさんと、早く帰りたくてコーヒーを飲み干してしまった私。地獄絵図です。
紅茶を最後までティースプーンで飲み終えたDさんをそそのかして帰路に着こうと店を出た瞬間、Dさんは私に
「実は僕の⚪︎⚪︎という名前、偽名なんです。」
「…そうなんですね…。」
Dさんの名前を聞くこともなくまた沈黙の時間が過ぎました。
帰ってアプリを開くと、Dさんがいません。ブロックされていました。
あの時間は何だったのか未だに分かりません。