11月2日/米国大統領選挙目前
米国大統領選挙がいよいよ来週に迫っています。
今回は米国大統領選挙と株価に関しての私の見立てを書いておこうと思います。
まずは肝心のトランプとハリスどちらが勝つのかですが、これは本当に全く分かりません。ただ、勝敗は7つの激戦州で決まる事、激戦州全ての世論調査においてトランプがわずかにリードしているらしい事、過去2回の選挙時においてトランプの得票率は事前の支持率より高く出る傾向があった事を考慮すると、僅かにトランプがリードしているという所かと思いますが…しかし結果は最後まで分かりません。
大統領選挙後の株価については、トランプは経済刺激策を打ち出している事やかつての大統領時代に株価が好調だったという実績があるのに対してハリスは増税系の公約も多く挙げ句の果てに「株の含み益に課税」などと訳の分からない事を言っていたりするので、トランプの方が株価が上がるのではと言われています。ただ、個別株を見れば事情の異なる株もあります。トランプは中国に対する関税を声高に主張しており特に半導体規制を強めそうな雰囲気があるので、東京エレクトロンといった中国との繋がりが大きい半導体株はダメージを受けるかもしれません。
また、トランプはドル高を是正すると主張しており、露骨なドル安政策が取られる可能性もあります。もしトランプの言う通り円高ドル安の世界になってしまえば日本株には大打撃です。
ただし実際には、トランプが大統領になっても円高ドル安になるかと言われるとかなり怪しい面があります。というのもトランプが主張している中国への関税や大規模減税といった経済政策はいずれも米国内の物価高を招くものであり、これは金利上昇圧力、すなわちドル高要因となります。現にここ最近円安が進んでいるのも、トランプ大統領誕生を見越した動きも入っているのではないかと言われている程です。なので為替に関しては、トランプが大統領に就任しても言葉とは裏腹に円高ドル安にはならない可能性も高そうです。
というように語られている訳ですが、しかし上記は全て本質としては短期的な話であり、大局的にはトランプだろうがハリスだろうが変わらないというのが私の見立てです。というのも、トランプだろうがハリスだろうが米国経済の安定と成長を第一に考えて政策運営にあたるという点は全く同じだからです。トップが自国の発展を第一に考えるのは当たり前なのですが、残念ながら我が国では自国の経済成長を阻害するような、それこそ経済成長は悪で停滞し続ける事が正義であるような腐った主張をする政党・議員が多く存在します。だからこそ政権交代は特大のリスクを伴うのですが、米国(というか日本以外の国)の場合は、政党の主張に違いはあれど自国の経済を力強く成長させるという目的では当然一致しています。なので例えばハリス大統領になれば短期的に失望売りがあるかもしれませんが、長い目で見ればトランプだろうがハリスだろうが米国株は中長期的に上昇していくという未来は変わらないと私は思います。トランプが1回目の大統領になった時も瞬間的に株価は下がりましたが、すぐに上昇に転じました。結論として、こと株価という点においては、私はトランプとハリスのどっちが大統領になっても大きな意味では変わらないと思っています。
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