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11月28日/日本精鉱急騰

 早朝に掲示板に投稿した5729日本精鉱は前日比+9.68%の急上昇でした。私自身は寄り成で100株買っただけでしたが、それでも日中は長い陽線で、今日1日で早くも23500円の含み益です。何故今日の早朝時点で日本精鉱に注目する事ができたのか…を説明する前に、まずはいつも通り決算チェック高評価銘柄の簡単な紹介からいきたいと思います。今回は6393油研工業・8061西華産業・9377エージーピーを取り上げます。


 まず6393油研工業ですが、これは本音を言うとA評価したい銘柄です。今回の決算チェックではA-が12銘柄出ましたが、今改めてこの12銘柄を見返してみても油研工業は間違いなくA-の上位グループです。業績好調で今回の決算では結構強気な上方修正、そんな好業績なのに2Q決算では為替差損が出ており次回決算は円安メリットも期待できる、株式指標もPBR0.4、配当利回り5.2%とかなり割安、株主還元面も配当性向50%・総還元性向70%と高い数値で定まっているので業績次第では更なる増配や自社株買いも見込め、しかも期末一括配当。これ以上何を求めるのかというぐらいに好条件が揃っています。
 ただどうしても気になるのが、この油研工業は以前から高配当で業績も悪くないのに株価が安値で放置され続けてきたという点です。要は銘柄としての人気を感じられないのです。株は人気投票という面が大きいので、いかに優良銘柄であっても投資家に気付いてもらえなければ株価は上がりません。なので油研工業に関しては、現在の割安感が投資家に認知されるかが勝負だと感じます。今回の決算直後はここ数年無かったレベルの株価急騰を見せたので、これを機に投資家に気付かれて欲しいと願うのみです。

 続いて8061西華産業は、仕入れ先が三菱重工で主な販売先は関西電力・中国電力・九州電力などの西日本の電力会社という機械系商社になります。それを聞くだけで業績は安定していそうですが実際に今期業績は絶好調で上期の利益は前年同期比ほぼ倍、1Q決算・2Q決算と連続で上方修正しています。
 ただそういった好調業績よりも、私が注目しているのは「利益に対して株主還元が足りていない」という点です。私はこの「利益に対して株主還元が足りていない」という企業が大好きで、もっと言えば決算チェックではこのタイプの企業を探す事に最も重点を置いていると言っても過言ではありません。具体的には西華産業の場合は総還元性向45%ですが現在は今期予想EPS590に対して1株配当210円と、210÷590=「配当性向35.5%」での配当額が予定されています。これはつまり、もし下期の業績が特に伸びずに見通し通りだったとしても9.5%分の株主還元上乗せが内定しているという事を意味します。もしこの9.5%分が全て配当にまわされたとすると55円の増配となる計算で、この場合の配当利回りは5%台半ばです。まあ実際は自社株買いになるでしょうけど、要は西華産業は「総還元利回り5.5%」というのが真の姿で、ここに前述した好調業績も踏まえれば普通に有望株であると判断できるのではないでしょうか。
 
 そして「利益に対して株主還元が足りていない」という点に関しては、9377エージーピーも同じです。同社は来期まで総還元性向100%ですが、今期予想EPS57.4に対して予定配当が45円なので配当にして12.4円分の株主還元上乗せが内定している状態で、真の総還元利回りは約6%という状態です。また業績も普通に良くて上期の経常利益は前年同期比+54.8%、2Q決算では好内容の上方修正を発表しており下期業績も期待できそうに見えます。なので私としては普通に良い株に見えるのですが…ただ株価の動きは全くもって地味です。とはいえジワジワと株価水準を切り上げてはいるので、ゆっくりでもいいのでこのまま上を目指して欲しいと思っています。
 
 以上、3銘柄の簡単な紹介でした。さて話を戻して5729日本精鉱です。なぜ私が今朝のタイミングで日本精鉱に注目できたかですが、

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