9月8日/売却タイミングの判断基準・今週の取引
メンバーシップ限定掲示板を開設しました!
個別銘柄や相場の見立て、私への質問やリクエスト等どんな内容でも結構なので、皆様気軽に投稿して頂ければと思います。
特に、個別記事に対するコメントはメンバーシップ以外の方にも見えてしまうので銘柄名を出すのが難しいという面がありますが、掲示板はメンバーシップの方しか見る事ができません。なので具体的な銘柄名が出てくるようなコメントは掲示板の方に書いて下されば、私としてもより具体的な返信が出来るようになると思います。
(まあ、個人的には個別記事のコメントに具体的な銘柄名が多少出てきても別にいいと思っているのですが、やはりお金を出してメンバーシップに登録して下さっている方にとって不利益になると思うので…)
という訳で今回は、読者様から頂いたコメントから題材を持って参りました。
先日、「利確・損切りのタイミングに関して根拠をお持ちですか?」というご質問を頂戴しました。実は似たような質問はツイッター等でもよく頂くので、今回はそれについてお答えしようと思います。
ただし、まず大前提として私には「利確」「損切り」という概念がありません。なので旧ブログ時代から「利確」「損切り」という単語は極力使わず、「売却」という単語を使うよう心がけています。まあ「利確」「損切り」という単語には「売却」よりも広い意味が含まれているので便宜上使う事はありますが、しかし私の中では、売却するかどうかの判断において自分の買値は全く基準とはなりません。よく投資本などで「買値から○%下がったら損切りするというラインを決めておくべき」というような事が書かれていますが、私はこのルールが大嫌いで全く賛同できません。逆に「売りたいけど今売ったら損になる(買値より低い)から売れない」なんていうのもバカげた話です。いずれにしても「利確」「損切り」といった概念を捨て去るという事がまず何よりも重要だと思います。
売却の判断は唯一、その銘柄の株価が今後どうなるかという将来予測によってのみ決められるべきです。まだ上がると思うなら保有し続けるし、もう上がらない(下がる)と思ったら売る、基本的にはこれだけです。
ただし、株価が今後上がるか下がるか、また上がるにしてもどこまで上がるかなど誰にも分かりません。そこで大事なのは、購入する時点からその株の目標株価を立てておく事です。
これは旧ブログの「私の投資哲学」でも書いたと思いますが、目標株価を立てておくというのは本当に重要です。明確な数字としての目標が無ければ、売買判断は感覚に頼る事になってしまいます。もちろん目標株価があまりに出鱈目なのは問題ですが、しかし目標株価が無いというのはもっと大問題で話にもなりません。
という訳で、私の売却判断の最も基本的な方針は、「株価が目標値に達したら売却」という事になります。
ただ、目標株価というのは常に一定という訳にはいきません。購入後に業績が思うように伸びなければ目標株価は当然ながら下方修正しなければなりませんし、逆に予想以上に好業績で推移したり追加の株主還元策が発表されたりしたら目標株価を上げる事もあるでしょう。あるいは為替などの相場環境や地合いも重要になってきます。例えば輸出企業だったら、1ドル160円だった為替が1ドル130円になってしまえば、1ドル160円時代に立てた目標株価は残念ながら達成困難でしょう。
さらに、目標株価を合理的に算定したとしても、株価がそこに向かって一直線に駆け上がるという事は現実的にはほとんどありません。購入当初は調子良く株価が上がったとしてもどこかで躓くのが普通で、私自身今まで何度「あの頃に売っておけば良かった…」と悔やんだか分かりません。なので最近の私はこれまでの反省を踏まえ、理想としての高い目標株価をイメージしつつも、現実的なラインとしての低めの目標株価を設定して、株価がその辺りまで到達すればあまり欲張らずに売却する方がいいと考えるようになってきています。例えば7236ティラドなんかは昔の私だったら目標株価はPBR1超え(7000円)とかにしていたと思いますが、最近では現実を見据えて4000円~4500円ぐらいでも満足すべきかな…ぐらいの考えになっています。
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