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琵琶への興味の変遷 その4 〜和楽器の世界の特殊性〜

どうしても琵琶を弾いてみたい。
それはもちろん、鶴田流以外にありえない。
『さわり』を読んでからというもの、天才琵琶師の鶴田錦史氏にシビれきった私。

そんなわけで、体験教室は鶴田流に絞って探した。
ウェブページを見ているだけで、ワクワクする先生たちが見つかっていく。
さすがは鶴田流、カッコいい先生ばっかりで選べないわ、どうしよう。
 
しかし、第三次琵琶マイブームは
例のウイルス騒動によって、終わりの見えない待ちの時間が生まれたことと
「和楽器の世界の特殊性」
によって終焉を迎えた。
 
この「特殊性」とは何かというと
「お弟子さんとしての奉仕活動が発生する」
ということであります。
 
これはカルチャー教室などで生徒として習う場合でも、年齢関係なく発生するものであるらしく、要するに
「弟子は師匠のお手伝いを無償でしなくてはならない」ということを意味します。

演奏会のチケットのノルマを課されたり、
無給でもぎりや設営などをしたり、
会食に同席したりなどなど、
弟子には多くの役割があるのだそうで…。
(琵琶を習っている方のブログでも拝見しました)
 
これらの役割については、琵琶ではない和楽器の関係者に直接聞いた話で、例外はほぼないだろういうことでした。
なぜなら、そのような抜け駆けをして生徒さんを集めるようなことをすれば、
狭い世界で爪弾きにされかねないだろうと。
(この状況に危機感を持った和楽器奏者の方のブログや座談会などを読みましたが、運営がうまくいっているかどうかの確認が取れませんでした)
 
和楽器に限らず、なぜに習い事には
習い事以外のあれこれが付きものなんでしょうか…
私の母親のシルバー向けのお教室ですら、
いろいろあって、結果的に生徒さんが大量に辞めたり、教室自体が解散を余儀なくされたりして、誰も得してないですからねぇ…
 
もちろん、もろもろの事情がわからないわけではありません。
しかし、休日やノルマのためにお金を差し出すことが当然、という世界は、私には合わないと直感でわかります
 
「そんなに琵琶が弾きたいなら、いっそのこと
琵琶を買ってしまえばいいじゃないか」
と言う人もいましたが、琵琶って新品は軽自動車くらいしますし、状態のいい中古でも30万円はしますから、勢いで買っちゃえというには…今の私には無理です。
 
というわけで、第三次琵琶マイブームは終わりました。

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