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子どもの不安に向き合う(地方公務員✖️凸凹子育て 50 )
最近不安感が強まっている息子に、夜眠るのが心配だと言われた。
その日は、2人でできるリラックス法をいくつか試したが、病院にも行きたいというので、病院でも相談することにした。
だけど、予約をしてからずっと考えていた。本当に医師のアドバイスが必要なのだろうか、と。
子どもが不安がった時、私はすぐにそれを取り除いてあげたくなる。
これまでも、すぐに第三者機関に繋げようとしてきた。
だけど子どもにとって、私のその姿はどう映っているのだろう。
せっかく投げた「自分の気持ち」というボールを、母親は受け止めもせずに別のところに投げようとしている、そういう行為に見えているのではないかと、ふと思った。
例えキャッチに失敗しても、投げた気持ちを親が受け取ろうとしたという、その姿を見せる方がよっぽど安心するのではないかと。
私が、気持ちのボールを受け止めて、しばらく観察する。できたら、子どもが扱える大きさにして返してあげられたらもっといい。
だけど、親は完全な素人で、こちらだって不安だらけ。そんな事はできそうにない。
それなら、親が親の不安を相談するために、第三者機関を頼ればいいんじゃないか。
できなくても、キャッチしようとすること、それが子ども向き合うということなのではないかと、そんなことを思った。
病院での相談が不要だと言っている訳ではない。
子どもは不安を誰に聞いてもらいたいのか、そして、病院や第三者を頼りたい不安は誰のものなのか、この違いを意識することが、大事だと気づいたという話です。
かつて、相談機関に相談しても満足できなかった私のことを振り返って、書きました。
結局、子どもの行きたくない様子を見て、病院予約はキャンセルした。
そうは言っても、行きたかったし連れて行きたかった自分は、やっぱりイライラしてしまい、敏感な子どもはそれを感じて泣いたけど、そんなことを通してまた一つ学んだ。