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ゆるゆり七不思議【Bonus trackの迷走】


初めまして、異心伝ん心です。
ハンネが決まらないのでとりあえずサブタイトルからそのままで。一応仮なのでいつか変えます。

いつか………

さて自分語りはこの辺にして、本題に入ります。


「Bonus track」

事の発端


まず、「ゆるゆり」1巻のもくじを見てみます。

「ゆるゆり」1巻のもくじ
(直撮りで多少見苦しいのはご容赦頂きたい)

掲載されているのは記念すべき1話「永遠はあるらしいよ・・・ならば奇跡は!?」から12話「The 家庭訪問2009.SUMMER ~second season~」までの本編に加えて、限定収録のBonus track.(以下、BT)1「しりとりLOVEゲーム」、BT2「サービスサービス!!」、そしてBT3「振り返ればヤツ・・・がいた。」(以下、ヤツ)、そしてあとがきのおまけ漫画で12話+3+1と言ったような構成。

では次に、2巻のもくじ。

「ゆるゆり」2巻のもくじ

収録回をまとめます、まず本編。
ここでは見切れてしまっているが13話「星に切実な願いを」から22話「一年で一番短い一日」までの計9話を掲載。
次いでBT。
BTは、BT3「溶け合う心、そして」(以下、心)、BT4「ちなつ始まったな」(以下、ちな始)の2話を掲載。
そして最後にあとがきを添えて9話+2+1という構成で掲載されている。

さて、勘の良い方はもちろん、あまり自信の無い方も、何となく今回の趣旨が分かったのではないだろうか。

そう、BT3において「付番の重複」が発生しているのである。

重複の影響

この重複により以降掲載のBTに影響が生じてしまう事態に。

1巻、2巻を通して見ると"BT"は計5話が掲載されている。
しかし例のBT3の重複が発生したために、本来BT5が付番されるはずの「ちな始」にはBT4が充てられた。

2巻収録「ちなつ始まったな」扉絵
確かに"Bonus track.4"の記載が見られる

そしてこれ以降、"BT"は計11話が(厳密には"BT0"が存在し計12話だが、今回はこれを考えない物とする)掲載されるが公式の表記ではBT10で付番が終わっている。

BT3の重複は「通番と付番の不一致」という問題にも発展してしまっているのである。

発生の経緯

さて、問題提起が終わった所でこの〈BT3重複問題〉はなぜ発生したのか、私一個人による予想を書き連ねていこうと思う。

念じて唱えるが、ここからの内容はあくまで私の「予想」が大半であり、その内容は多少の誤りを含むか、あるいはただの嘘八百であることが考えられる。
私自身、創作活動を職としている身では無いため、業界の実情に対しては疎い部分が多い。
聞き苦しい言い訳にも聞こえるだろうがこのことは頭に入れた上で、この先を読んで欲しいと思う。

これは嘘か真か
信じるか信じないかはあなた次第といった所である

1巻の刊行 -ズレの始まり-

2009年8月、1巻が刊行される。
これに際しなもり先生(以下、敬称略)は描き下ろし回の「ヤツ」を掲載した。

「ヤツ」最初の一コマ
ページタイトルに「実は88ページの続きです」とある

見てもらえば分かる通りこの回は同巻収録の8話「想い出がいっぱいいっぱい」の後日談的な内容となっており、具体的には8話で結衣の部屋を訪れたあかりとちなつが帰宅した後の部屋での結京の絡みを描いた物となっている。

先述した通り、これは8話の続きと言える訳である。そしてこの「ヤツ」になもりは"8.5話"というナンバリングを充てたのである。

「ヤツ」の扉絵
"8.5話"の付番が見られる

では改めて、1巻のもくじを見てみよう。

1巻のもくじからBTを抜粋

★Bonus track.1 しりとりLOVEゲーム
★Bonus track.2 サービスサービス!!
Bonus track.3 振り返ればヤツが・・・いた。

そう、「ヤツ」には「表記揺れが存在する」のだ。


「ヤツ」の表記揺れ

なぜこの表記揺れが発生したのか、ここには"ある背景"による編集となもりの間の"認識のズレ"があったと考えられる。

まず"ある背景"を把握してもらうために、1巻の初出一覧を見ていただきたい。

1巻「初出一覧」
問題のBTは下の方に載っている

BT1,2とBT3で枠が分かれているのが見て取れる。
BT1,2に限っては1巻刊行に際した描き下ろし回ではなく「web無料試し読みコミックの再録」なのである。
これが"ある背景"でありこれにより編集となもりの間での"認識のズレ"が生じることとなる。

なもりは「BTはあくまでwed試し読みコミックの枠、1巻のために描き下ろした『ヤツ』はBTの枠組みには入らない」という認識の元、扉絵で「ヤツ」に"8.5話"を充てた。

しかし編集は「BTはあくまで番外編を統一した枠、試し読みだろうが描き下ろしだろうが番外編はBTの枠組みに入れる」という認識の元、もくじで「ヤツ」に"BT3"を充てた。

このようにして、"認識のズレ"による表記揺れが発生したのではないだろうか。

"認識のズレ"の例

画像の回とは異なり"認識のズレ"は修正されることなく1巻の刊行に至ってしまったということであろう。

ズレが修正されなかった原因に関しては、「多忙でそこまで手が回らなかった」か「単に気づいていなかった」と考える他には予測がつかない、まあこの辺りは本題から脱線してしまいそうなのでこれで片付けておくとする。

2巻の刊行 -ズレの顕在化-

1巻の刊行から半年、2010年2月に「ゆるゆり」2巻が刊行される。
なもりは1巻同様、描き下ろし回を寄稿した。「心」と「ちな始」である。
ここでなもりは編集にこんなことを相談したのだろう。

「描き下ろし回の付番はどうしたらいいですか?」

それもそのはず、なもりの認識では本編に繋がりのない純粋な"描き下ろし回"を手がけるのは今回が初めてのことである。
編集は恐らくこう答えたであろう。

「BTで付番してください」

編集の認識では、番外編は全てBTで統一するのだから次の付番も当然BT4であるということで話を進めたのだろう。しかし編集はここである一言を欠かしたことで、後に大事となるミスをする。
付番について、枕詞の指定しかしなかったのだ。

そしてなもりから、描き下ろし回の原稿が上がってくる。

欠かした一言

編集が描き下ろし回「心」の原稿を検する。すると扉からとんでもない事が書いてあった。

「心」の扉絵
付番は"Bonus track.3"だった……

なんということだろう、「心」の扉絵で充てられていた付番は既に「ヤツ」に充てられたはずの"BT3"であったのだ。

何が起こっているのか、編集は慌てて「ヤツ」を確認する。

そう、編集がBT3と信じてやまなかった「ヤツ」には"8.5話"が充てられていたのだ。

多忙で後回しにしていたか、あるいは単に気づいていなかったか、兎にも角にもなもりとの間で生じていた"認識のズレ"と1巻で発生していた"表記揺れ"を放置していたツケが回ってきたのだ。

この責任はどこに所在するか、恐らくこれは編集が責任を負ったのだろう。

作品自体は2巻の刊行に漕ぎ着けたとはいえまだまだ連載初期段階、なもりも商業誌デビューから間もない時期であることを考慮して「重複の発生は編集側の説明不足が原因」とし、なもり側に責任はないとした上で「付番についてはなもり側の認識を尊重する」とし重複を解消しないままの刊行となった、と考えられるだろう。

その後の対応

"Special" "intermission"の新設

〈BT3重複問題〉の発生以降、BTは専ら描き下ろしの枠として利用され3巻収録のBT5,6と5巻収録のBT7,8はいずれも描き下ろし回である。
ただし件の問題により通番と付番が一致していないのは先述の通りであり、BT5-8も実際は付番に1を足した数が正確な話数となっている。

3巻、5巻の初出一覧からBTの初出を抜粋
BT5-8は確かに描き下ろしとして掲載されている

しかし、そんなBTに転機が訪れる。
2011年5月「まんがなもり ゆるゆりSpecial」の刊行である。

「まんがなもり ゆるゆりSpecial」表紙

同誌はアニメ化記念として百合姫2011年7月号の増刊として刊行されたもので、2ヶ月後の7月刊行の6巻において再録されることとなった。

ここでは今まで問題だらけであったBTの枠組みを一新すべく、新たな枠組みが作られた。

"Special"(以下、Sp)である。

6巻収録「おや、どこからかお金の匂いが・・・」
付番は"Special★1"である

編集は問題発生以降「番外編は例外なくBT」という方針を転換し、新たな枠組みでの再録を行ったのである。

更に編集の方針転換を確実とする事が起きる。
翌月刊行の7巻である。

7巻"限定版"刊行の告知チラシ兼注文票

7巻は異例の"全編描き下ろし"という形態で発売されることとなり、一冊丸ごと番外編扱いとなったのだ。
そしてここで決定的なテコ入れが入る。

7巻収録「天使の悪戯」
付番には見慣れない文字が…

"intermission"(以下、im)の新設である。

慣習通りならば、純粋な描き下ろし回はBTの枠であるはず。
しかしながらわざわざ枠を新設し描き下ろし回を掲載した。
枠の新設がなもりの意思か編集の意思かは不明であるが、少なくともどちらかは一連の問題は解消されるべきと考えていたのであろう。

これにより、迷走した"BT"付番は5巻収録のBT8「違いの分かる女」を最後に終了する…………

と思われた。

BTの復権

一迅社発行の漫画雑誌「Comic REX」(以下、REX)の2011年8月号において出張掲載が行われた。

「Comic REX 2011年8月号」表紙
右上に特別読切[ゆるゆり]の文字が見える

このREXへの出張掲載分が8巻に収録されることとなる、ここで編集はとある問題に直面した。

「『再録』と『描き下ろし』は同等に扱えない。」

これが今の編集の方針である。
もちろんこれは〈BT3重複問題〉の反省により定めた方針で揺らぐことはあってはならない。

あの重複から起きた混乱を繰り返す訳にはいかないのだ。

どうしたものか、編集は頭を捻る。

"頭を捻る"の例(?)

(そういえばなんで例の問題って起きたんだっけ…?)

その時、閃いた。

「そうだ、"あれ"があるじゃないか」

"閃いた"の例

2012年8月、「ゆるゆり」8巻の刊行。
REX出張回の付番は………

8巻収録「Comic REXに出張してきたよ♪」
付番は"Bonus track.9"

なんと"Bonus track"が付番に返り咲いたのだ。

「『再録』と『描き下ろし』は同等に扱えないが、描き下ろしに新たな枠組みが出来た今、その棲み分けは既に完了している」

このように考えた上でBTを採用したのであろう。

さらにここで、あの"認識のズレ"を思い出して欲しい。

"認識のズレ"の原因の一つ
「BT1,2は描き下ろし回でなく『web無料試し読みコミックの再録であった」
1巻刊行当時のなもりの認識
「BTはあくまでwed試し読みコミックの枠、描き下ろしはBTの枠組みには入らない」

この事実を踏まえると、実に1巻の刊行から4年振りに「別ポータル掲載回の再録」というなもりの認識が反映された上で本来の用途とも言うべき枠で"Bonus track"はもくじと扉絵に文字を踊らせたのである。

そして"まいにちなもり"企画の一環として、BT復活の興奮冷めやらぬ3日後には9巻が刊行された。
7巻と同じく全編描き下ろしという構成でありやはり全編番外編である。

さあ、付番はどうなっているか。

9巻収録「初恋シュミレーション」
付番は"intermission.9"

ここでも"intermission"は描き下ろし回の付番として用いられている。

これにて長らくの悲願であった「再録と描き下ろしの別枠化」が完了したのである。

付番問題、最終章


2013年6月、10巻の刊行。
ここではREX2013年2月号で再び催された、出張掲載の再録が行われた。

「Comic REX 2013年2月号」表紙
今度は右下に[特別出張版 ゆるゆり]の文字が

出張掲載回の付番は……

10巻収録「Comic REXにまた出張してきたよ♪」扉絵
付番は"Bonus track.10"

しっかりと"Bonus track"の文字がもくじ、扉絵共に刻まれている。

BTの話数を数えると累計で11話目となり本来ならBT11が充てられるはずだが、やはり、件の問題によりBT10が充てられている。

そしてComic REXを含めた別ポータルへの出張掲載はこれが最後となり、BTの付番もこれが最後となった。

さらに"intermission"に関しては10巻特装版付録、10.5巻収録のim24「残念ながらこの中に一人、残念な子が・・・あれっ、いない・・・。」を最後に、描き下ろしの枠が単行本への組み込みから特装版の付録小冊子へと移ったことにより付番の必要性が無くなり消滅した。

10.5巻収録「残念ながらこの中に一人、残念な子が…あれっ、いない・・・。」扉絵
以降、描き下ろし回は特装版小冊子が受け持つようになり、付番が消滅した。

"Special"に関しても「まんがなもり ゆるゆりSpecial2」の再録で11巻収録のSp11「1期があれば2期もある♪」が最後となり、以降"まんがなもり"の刊行がない事で事実上の消滅となった。

これにて、〈BT3重複問題〉に始まった数多の混乱、迷走、革新劇は一連の舞台に一度幕を閉じることとなった。

回避、そして改訂

ゆるゆりファンブック

2013年7月、「ゆるゆりファンブック」(以下、FB)が刊行。
ここでは「エピソードダイジェスト」のコーナーで10巻までの各巻の収録回が付番と共にまとめられている。

FB、「エピソードダイジェスト」の収録エピソードまとめ
上が1巻、下が2巻

ここでは見開きで〈BT3重複問題〉が顕在化することを回避するため、なもり基準の付番が採用され「ヤツ」は8.5話、「心」はBT3が充てられた。

新装版の刊行

2015年、百合姫コミックスのダウンサイジングが行われる。
ゆるゆりももれなく対象となり、これまで通常版特装版共にA5判で刊行されていた単行本は、通常版はB6判での刊行、特装版はA5判での刊行という2サイズ体制に移行した。
そしてこれに伴い、今までA5判で刊行された1-13巻に関して「新装版」という形でダウンサイジング、カバーイラストリメイクの上でリバイバル刊行を行うこととなった。

ここで編集は勝機を見出した。

「例の問題をここで精算出来るのでは?」

この事実に気づいた時、きっとこんな感じだったはず

2015年6月、いよいよ新装版の刊行がスタート。

この問題の主犯格である1,2巻新装版は同時に発売、さあどうなるBT3……?

(生憎、筆者は新装版を所有してないので代替としてゆるゆりⅩの扉絵まとめを用いることとする)

新装版「ヤツ」「心」扉絵
「ヤツ」に"BONUS TRACK.3"の文字!!

成し遂げたのである。

苦節6年。

「ヤツ」の扉絵には大文字となり生まれ変わった"BONUS TRACK.3"の文字が確と刻まれた。

そして「心」の扉絵は"BONUS TRACK.4"

以降のBTにもくまなくテコ入れが入り、最後のBTである「Comic REXにまた出張してきたよ♪」には"BONUS TRACK.11"の文字が。

〈BT3重複問題〉は、今ここで、BT全話の改訂をもって、終わりを迎えるのであった。








しかし、まだ、燻っていた。
まだ、ゆるゆりは、終わっていないのだ。


再燃

ゆるゆり資料集

2020年8月、「ゆるゆり資料集」(以下、資料集)が刊行。
この資料集、今までのデータ誌にあったキャラ名鑑の他、2人称対照表、キャラ説明文の変遷、世界年表といったようにかなり幅広い場面の資料を手堅くまとめているのである。
そんな資料集にも当然の如くエピソード一覧は存在している。

資料集には2種類のエピソード一覧が存在する。

「本編全話タイトル一覧表」
・その名の通り18巻収録分までの全話のタイトルが付番の他、収録巻、初出、扉絵で描かれるキャラと共に載っている。
「本編全話あらすじ一覧表」
・こちらも読んで字のごとく、18巻収録分までの全話のあらすじがまとめられている。

ではまず「タイトル一覧」から見てみよう。

資料集「タイトル一覧」から問題の部分を抜粋

「ヤツ」は"8.5話"
「心」は"BT3"

何故かせっかく新装版で行った改訂が反映されず、FBと同様の方式となっているが、一応重複自体は回避出来ている。

次に「あらすじ一覧」である。
この調子で行けばこちらも8.5話を用いたFB同様の方式をとるはず

資料集「あらすじ一覧」から問題の部分を抜粋
すでに嫌な予感がするが…

なんということだろうか。

正直筆者がこの事象を追求する上で一番信じられない光景だった。

「ヤツ」に"Bonus track.3"
「心」にも"Bonus track.3"

なんとここに来て〈BT3重複問題〉が再燃したのである。

そしてこれの信じ難い点がもう一つある。

この重複、なんと見開きで起きているのである。

〈BT3重複問題〉再燃の現場
確かに見開きで"BT3"の重複が起きている

新装版の刊行によりついに幕を閉じたと思われたこの問題、再燃の理由はなんだろうか。

「編集部」と「編纂室」

私はこの理由を「編纂担当の相違」と考える。

FBの編纂担当は「百合姫編集部」(以下、百合編)
資料集の編纂担当は「ゆるゆり資料集編纂室」(以下、ゆ編室)
と、それぞれ名義が異なっているのだ。

FB、資料集双方の奥付

さらに、奥付を見てみると
FBでは「著者・なもり」の表示があるのに対し
資料集は「制作協力・なもり」となっており
この2つの編纂担当が別の組織であることが考えられる。

これにより、百合編とゆ編室との間には"認識のズレ"、もとい"方針の違い"があったのだろう。

百合編は「あくまで本人の意思を尊重、『ヤツ』は8.5話でありBTとは別枠」
ゆ編室は「あくまで作品としての体裁を尊重、重複があった事実は変えない」

と言ったようなそれぞれの組織での"方針の違い"があったのではないかと予想できる。

資料集の使命


しかし、まだ疑問は残る。"表記揺れ"である。

先述したように、資料集には2つの一覧表が存在する。

「タイトル一覧」では
「ヤツ」に8.5話「心」にBT3を充てた。

「あらすじ一覧」では
「ヤツ」「心」どちらにもBT3を充てた。

このように"表記揺れ"が発生しているのである。

ここに関して、一つ、資料集の本文を引用しようと思う。

本書は「ゆるゆり」原作コミックスを紐解き、そこに溢れる多大な情報を網羅しつつ分かりやすく解説しています。

ゆるゆり資料集「はじめに」より抜粋

ゆ編室の方針として先程も挙げた「重複の事実は変えない」という方針と上記の文を考慮してみると、ゆ編室は「表記揺れも含めて『資料』とする」という意図があったのではないかと思える。

「多大な情報を網羅する」という使命感から例の問題をゆ編室的におざなりには出来なかったのではないかというのが私の見解である。

「原作」の定義

もう一つ、疑問が残っている。
資料集は新装版改訂の情報を反映していないのである。

この点は、ゆ編室の「原作」の定義が影響しているのではないかと考える。

再三の引用になってしまうが、資料集が「原作コミックスを紐解く」書、という点で見るとゆ編室が「新装版はあくまで『新装版』であって『原作』ではない」という考え方をしているとすれば合点がいかないこともないのでは無いだろうか。

とはいえ、ゆ編室はこの問題を再提起したのにも関わらず、資料集で問題に関する情報はスルー、核心的な真実は今日までどこでも語られず、ここで散々展開した考察の答えも結局は闇の中というのが現状である。


〈BT3重複問題〉
一時の解決を見せたと思いきや、改訂により一気に躍進、根本的な解決が図られ成功。
したように思えたのも束の間、更なる資料の出現により真相はまたも闇の中に葬り去られてしまったのだ。

この文章を執筆中の私の様子を端的に表した画像




あとがき

改めまして、異心伝ん心です。

一応ハンネは仮ですが、選定の理由は単に響きが好きだったので59話にしてます。
同じ理由で行くとim14の「感じが欠けなくて独楽っちゃう」とかも好きです。
内容で好きな回は115話とか121話とか161話とかですね。思想がバレますね。

閑話休題。

今回、自分の考察的なものを初めて文章に起こしてみました。

一応今までした妄想をTwitterの下書きでメモ書き程度に文章化したりはしてます。
自分自身、この作品にハマってまだ半年強というところなのでまだまだ作品理解も足りず、とても人に見せられたもんでは無いんですが…

実はこのnoteも元々はTwitterで書いていた物なんです。

元々はこんな感じでTwitterでまとめようとしてました

(せっかくだし最初のツイートはこれにするかぁ)
とか考えながら単行本など片手にまとめてみたらご覧の通りとんでもない長文になってしまい(これなら別ポータルでまとめた方がいいのでは?)と考えてnoteにしたという流れです。

もともとハマってた(今もその傍らで楽しんでいますが)趣味の延長でこういう「データ」とかを見るのが好きで今回の執筆に至りました。

ふと原作を読み返している時にまず1巻の表記揺れを見つけて、それから2巻を読んだ時に重複に気づいて、どうせなら資料はそこそこあるしまとめてみるか。そんな流れです。
新装版を収集してなかったことを今回かなり後悔しています。
正直書棚がキャパオーバー寸前なので、最近は収集モチベがすこぶる落ちてるんですよね…
まあまたぼちぼち集めてこうと思います。

あとタイトルが"七不思議"になってますが資料集のコーナーから取ってつけただけなんでシリーズ化とかは特にする予定は無いです。
というかこれから書く機会があるかどうか分かりません…

もし文章中のことで何かありましたらTwitterまで、DM開けてますのでそちらに連絡を頂ければ24時間以内には反応させていただきます。

最後に、こんな所まで読んで、自分語りにまで付き合ってくれた皆さんに感謝します。

お読みいただきありがとうございました。

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